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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■多分初雪/映画『大菩薩峠』(岡本喜八監督版)ほか
 しかし、ネットを見てて思ったことだけれど、『西遊記』を本格的に研究してるサイトって、結構少ないんだね(工事中なのは結構あるが)。ホームページを作るのにどんなコンテンツを立てればいいか迷ってる人も多いみたいだけど、意外と狙い目はいろんなとこにありそうだぞ。


 マンガ、宇野亜由美『オコジョさん』5巻(白泉社・410円)。
 アニメのほうは仕事から帰って来たときにはたいてい終わりがけなので、実はOPはまだ見たことがない。
 1巻を立ち読みして、「ああ、『オコジョさん』だけじゃなくていろんな話が入ってるんだ」と言ったら、しげがいつの間にか5巻まで買ってた。
 しかも1〜4巻まではどこに行ってるかわかんないので、いきなリ5巻から読み始める。
 『オコジョさん』『オコジョ番長』『ダーリング』の3シリーズが収録されてるが、最後の『ダーリング』は人気がなくて打ち切りになったようだ。………うーむ、確かにそんなに面白くはない。アニメになったほどだけど、『オコジョさん』だって、かわいいだけで実力がない動物キャラが空威張りしてるおかしさがウケてるってだけだって気がするぞ。
 実際、一番面白い漫画が「あとがき」だからなあ。「ほんとうにアニメとはもうかるのですか? いつもうかるのですか? 誰がくれるのですか?」という作者の述懐が切実だ。以前は月収3万円だったそうだし、やっぱり、「マンガ家とアニメーターの下積みは今でも貧乏」ってのは間違ってないのだ。
 でも、なんだかこの、いかにも偶然アニメ化されただけで「十年経ったら忘れられてそう」な雰囲気の作風が、なんとなく親近感を感じさせはするのである。できればせいぜい半年間の人気だろうけど、その間に少しでも印税と原作権料で小さな家でも建てといたらと思うんである。
 ……って、見も知らぬマンガ家さんの将来を心配してどうするかね。


 『別冊宝島626 殺し屋1(イチ)パーフェクトガイド』(宝島社・780円)。
 原作マンガは、第1話しか読んでない。あのヤクザマンションに忍び込もうってとこね。
 単行本を今まで買ってこなかったのは、別につまんなく思ってたわけじゃなくて、単にほかに買う本が多いのと、どう見てもしげ好みじゃないから控えたってだけ。
 でも、連載は完結したみたいだし、映画にもなったぞってんで、ガイドブックを買ってみた。
 ああ、てっきり主演は浅野忠信だと思ってたんだけど、違ってた。大森南朋(おおもり・なお)って主演はこれが初めての人らしい(『ビッグ・ショー』とか『三文役者』に出てらしいが未見)。
 いやあ、いいわ、この人の「顔」。
 これは悪口じゃなくて言うんだけど、タレ目で今にも泣き出しそうな、いかにも典型的な「いじめられっ子」の顔なわけ。
 原作のイチとは全く似てないのだけれど、ひとたび特性スーツを身に纏い、殺人マシーンと化すと、凄まじい戦闘能力を発揮する、というギャップを感じさせるのに、この顔は結構有効なんじゃないか。
 マンガを映像化するとき、必ずしもキャラクターに似ている役者をアテる必要はない。要はそのキャラのエッセンスを感じさせることができるかどうかなんだから、『陰陽師』の安倍晴明=野村萬斎だってアリなわけだ。実際、顔だけ見ると、今度の映画版、ワザと「似てない」キャスティングを狙ってるみたいだ。
 キズだらけの小池朝雄みたいな顔の柿原が浅野忠信(しかも金髪)だし、がっちりメリハリのきいた顔の「ジジイ」は、どっちかっつーとあっさり系の顔の塚本晋也。
 イメージが合ってるのは金子役のSABUくらいか。
 それにしても、映画監督を役者としてこれだけ本格的に使ったってのは、そうそうないんじゃないか。もちろん、それ以外のキャストも、こう言っちゃなんだが、常識からは相当ズレている怪優が多い。だいたい手塚とおるが出ている映画にマトモなヤツがどれだけあったかねえ(^^)。
 たいした興味はなかったけれど、俄然、興味が湧いてきたぞ。でも、しげは一番行きたくなさそうだよなあ。どうやってだまくらかすかなあ(^o^)。

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01月09日(水)
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