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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■ぬかるみとミッフィと腐れた餃子と/映画『スパイキッズ』/『降魔法輪』(さとうふみや)ほか
土手から本殿は目と鼻の先なので、鳥居も潜らず賽銭箱の前まで行けてしまう。さすがにそれはマズかろうと逆戻りして手洗い。しげはちょっと水をつけただけであとは手を拭こうともしない。冷たいのがどうもイヤらしいが、一応こういうのは礼儀なんだがなあ。
参拝しようとサイフの中からお賽銭を探すが、小銭が3円と、あとは5百円玉しかない。いつもはけち臭く、百円玉くらいしか入れないのだが、今年はうっかりして十円玉すら切らしていた。
しげに「小銭ない?」と聞いたら、これまた偶然しげも持ってない。
「しょうがないなあ。500円2枚、入れようか?」と言ったら、しげが血相を変えて無言で首を横に振る。
「……じゃあ、3円?」
しげ、ニッコリ笑って首をたてに振る。
……ちょっと神様に悪い気もしたが、結局、今年のウチのお賽銭は、しげが1円、私が2円。さあ、ご利益はあるのか、これで。
二人で御神籤を引いたら、しげは末吉、私は吉。……え〜っと、どっちがいいんだったか忘れた。まあ、吉が出たからって、それなりにトラブルのなかった年はないんで、所詮は気分の問題。日頃、宗教嫌いを標榜してる私が、初詣だけは曲がりなりにも毎年ちゃんとやってるのは、そうやって自己暗示をかけるためなんだよね。
今年の札と破魔矢を買って帰る。
実は去年のも一昨年のも買って、焼かずに取っている。年が改まったんだからそういうのはよくない、とおっしゃる方もおられようが、だから私ゃ、信心で初詣してるんじゃないんだってば。一昨年から思い立って、十二支の絵馬を記念にそろえようと思ったのよ。
帰りのぬかるみは、ちょっとてこずったけれど、タイヤを新しく替えてたおかげか、なんとか土手をかけあがることができた。
そのまま映画を見にキャナルシティに向かう。
正月で、道は車の姿もほとんどない。日頃はやっぱり仕事の車ばかり通ってるってことなんだよなあ。それでもキャナルシティに着いてみると、駐車場は満杯に近い。車が道を通ってないのに駐車場にだけは続々車が入ってくるってのはどういう現象なんだ。辻褄が合わんぞ。
キャナルシティは元日から初売り。
毎年買ってるミッフィの福袋、今年もしげが目をキラキラ輝かせて「いちまんえんのを買う」と張りきっている。
もう昼をだいぶ回っていたので、売りきれていないか心配していたが、長引く不況のせいか、昨年は今の時間帯では残り5個くらいしかなかったのに、今日は20個以上余っている。
中の品は表書きされているので(最近の福袋は親切だ)、しげ、どれを選ぶか迷う。いくら待っても決められないので、待ちきれなくて、向かいのゲームコーナーに行って時間をつぶす。QOOのサラダボールを2個ゲット。これが今年のゲーム初めか。
ようやく毛布入りの福袋を買って、いったん荷物を駐車場の車に入れる。ああ、去年まで荷物を持ってヨタヨタひいこらうろついてたのに比べるとなんとラクなことか。みんなマイカーを欲しがるわけだよ。
時間を調べてみると、映画までまだ間がある。
ラ・ブーンにはオープンキッチンがあって、マクドナルドや弁当屋、お好み焼き屋、洋食屋、丼もの屋など、10店ほどの店が並んでいて、どこの店からでも注文できるようになっている。
まだ食べたことのないある店で、カツ丼と餃子を頼むが、ここの餃子がえらくまずい。皮は固いだけだわ、肉は生煮えだわ、あとはただただ油っこいだけ。かと言って捨てるわけにも行かず、つい口直しに別の店でタコ焼きを頼む。
美味いけれど、またこれでちとばかし太ったかも。
映画は『スパイキッズ』。
元旦で千円だから、多少、出来が悪くても余り損した気分にならずにすむぞ(^^)。
まあ、スパイ同士で結婚したおとっつぁんとおっかさんの危機を子供たちが救うっちゅう、それだけの映画で、仕掛けはたいてい読めるから、あまり興味もなかったんだけれど(『シュレック』もそうだったんだけどね)、しげが見たがったんで見ることにしたのだ。
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01月01日(火)
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