ID:10788
無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
[491657hit]
■怪獣道なんてないよ/『30独身女、どうよ!?』(岡田斗司夫)ほか
だからやっぱり私は、今回の『ゴジラ』については、もうちょっと厳しい目で見る必要があるんじゃないかと思うんである。ちょっとばかし今までの『ゴジラ』より出来がいいからといって、妙にチヤホヤ持ち上げたりせず、「でもお前、そこんとこは考え方おかしいよ」っていうことは、ファンだからこそ、ちゃんと言っとかなきゃいけないことだと思うんだけど。
……なんだか、「どうしてみんなここまで『ゴジラ』を誉めるのか、という心理分析をするのも面白いかもなあ。
勢いでオタアミ会議室にも同様の意見を書きこんで、そのあと、昨日の『世界まる見えスペシャル』で紹介されたという、22歳の金髪コスプレ娘「フランチェスカ」さんのサイトを覗く。
みなさん、「やっぱ外人女のコスプレは違うわ」と垂涎の御様子だったが、所詮はモデルとは比較にならないシロウト娘、たしかに美人ではあるし、チチはでかいが、いかんせん、ウエストのクビレがない。
更によく未ると、顔もちょっと二重顎、今後は太っていくことが明らかに予測できる。
ううむ、この程度で萌えてしまうというのは、やはり今のオタクたち、ゴジラの件もそうだけれど、審美眼のハードル、えらく低い基準に見積もって、自分を慰めてないだろうか。
スタージョンの法則にもある通り、「SFの90%はクズ」は全ての対象に汎用できるのである。
だから、「『ゴジラ』の90%はクズ」だし、女性コスプレイヤーの90%は……
あわわわわ(^_^;)。
神坂一『スレイヤーズすぺしゃる18 跡継騒動 森林レンジャー』(富士見ファンタジア文庫・504円)。
もうスペシャルの方が本編みたいになっちゃってる『スレイヤーズ』シリーズだけれど、今回の劇場版ではついにナーガとアメリアが出会いか? みたいな雰囲気作っといて肩透かし、原作の方もナーガの出番がめっきり減っている。
どーせ「おーほほほ!」と笑ってノされるしかないキャラなんだから、いい加減でアメリアと姉妹再会を果たさせて、盛り上げてほしいもんだが。
ファンにはもうバレバレなんだし、18巻も引くネタじゃねーだろう。
今巻の目玉は、ゼルガディスの活躍を描いた外伝、『ゼルガディス隴月草紙』ということになってるけど、ゼル自体はあまりギャグキャラにはできないから、必然的に回りをエキセントリックにするしかない。結果的に、ちょっとバランスの悪い作品になった印象。……ゼルが人間に戻るエピソードもいい加減で書いてやれよ。第3部のネタはないとか言ってないでさ。
岡田斗司夫『30独身女、どうよ!?』(現代書林・1470円)。
岡田斗司夫『恋愛の取説(トリセツ)』(現代書林・1260円)。
ピンク色のタイトルロゴに、黄色いウサギのイラストという、40既婚男が手に取るにはちょっと躊躇するような表紙なんだけれど、「恥」という言葉はとうの昔に捨てているので気にせず買う。
そして表紙をめくればアアラフシギ、まるで文学全集のようなニセの表紙が現れて……。
よく見りゃオビに「友だち(30独身女)に見られても大丈夫! カバーを取るとニセ表紙が!」だって。
ううむ、やっぱり「30過ぎても独身」ってのは女性の中では相当トラウマなのかもなあ。
前作『フロン』は各方面でいろいろ話題になったようである。
もちろん批判も多々あった。
ネット上の書評を見てみると、代表的な意見は、「結婚が女性の幸せに繋がらないってのはわかるけれど、私は岡田さんの言うようなn対nの関係なんて作れない」とか、「私は結婚してるけど、別に不幸じゃないから関係ない」とか、「自分は岡田さんのパターンには当てはまらない」って言ってるものが多かった。
こういうのは「私はカネ持ちだから貧乏人の苦労は分らない」と言ってるのと同じで、批判としてはちょっとピント外れなんだけれど、こういう意見が出て来るってこと自体、「30独身女問題」が結構深刻なんだなあと感じさせてくれる傍証になる。
[5]続きを読む
12月25日(火)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る