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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■平和だねえ。/『蒼い時』『華々しき鼻血』(エドワード・ゴーリー)ほか
「同時多発テロ」というコトバ自体がノミネートされなかったのも理解に苦しむなあ。こっちのほうがよっぽど人口に膾炙したんじゃないかと思うんだけど、流行語大賞には、やっぱり希望あふるるものを選ばなきゃってことなのかねえ。……だから、暗いニュースが流行ってるほうが世間は平和だってことで(冒頭に続く)。
夜、友人のこうたろうくんから電話。
しばらく日記の更新も遅れてるし、たまに書きこんだ内容が「病気だ発作だ」と縁起でもないことなんで、心配してくれたものらしい。
のわりに「イヤ、たまには声聞きたくてさ」とかこちらに気遣わせまいとするココロ遣いをしてくれるのがなんとも嬉しい。
しばらくメールも送ってなかったので、近況や、劇団のことなんかを延々と喋る。
「やっぱりパソコン者の仲間を増やしたいよなあ」とか話すんだけど、劇団の連中、ほんとにビンボー人ばかりなのだ。
もっと働けよ……(+_+)。
気がついたら結構な時間を話していた。遠方からなのに、相当電話代使わしちゃったようだ。オタクは話し出すとトマラネエからなあ(^_^;)。いや、申し訳ない。
マンガ、和田慎二『ピグマリオ』6巻(メディアファクトリー・819円)。
いいなあ、天才彫刻師バッコス。
「精霊の像を彫るなら精霊を見に行かなくちゃ」と、人間の身でありながら天界に行こうと考える。
虹の端っこをつくり雲を積み上げて天界に登る。
オリエの姿を見て、ガラティアの像を彫り上げる。
「天才バッコスに不可能はなーい!」
実は『ピグマリオ』の世界観から行くと、ただの人間にこういう能力があるのは設定的に矛盾なんだけど、なんかこういう飄々とした浮世離れしたキャラ、好きなんだよね。
オリエもクルトと一緒に旅するようになって、これでようやく折り返しの6巻、けれど和田さんの構想は現行の十倍はあったそうなのである。するってえと、メディアファクトリー版でも120巻、元の白泉社版27巻は構想通りなら270巻。……マジでライフワークになるじゃん(^_^;)。
ファンタジー系の作品書こうとするとどうしてみんなそんな大言壮語吐くようになるかね、栗○薫みたいに。
エドワード・ゴーリー/柴田元幸訳『蒼い時/L'Heure bleue』(河出書房新社・1050円)。
山口百惠引退作……ってこのネタも若い人にはもう分らん(^_^;)。
ああ、でも毎回、巻末の柴田元幸さんの詳細な解説は非常にありがたい。
アメリカ人であるゴーリーの絵本のタイトルがどうしてフランス語なのかっていうのは、英語圏の慣用句で、「黄昏どき」を表すそうである。
日本人だって、カッコつけてトワイライトなんて言ったりするから、そんな感じなんだろうな。して見ると山口百恵、結婚前に既に人生の黄昏を感じていたか?(いや、アレはまだ若い時って意味だろうけど)
確かにこの絵本、全編“青”で統一されている。
カバーを取ると、装丁も真っ青だ。
“T”というセーターを着た2匹の犬(獏?)の黄昏どきの会話をただただ綴ったもの。解説によれば旅嫌いのゴーリーが唯一遠出したというスコットランド旅行での思い出を綴ったもの、ということだが、ゴーリー氏、黄昏どき以外はずっと寝てたんだろうか。
ゴーリーの絵本は本文を全編紹介することにしてるので(そうしても実物の絵を見ないとその魅力は解らない)、ちょっとお付き合い願いたい。番号を付したのは私だが、それは本作がストーリーに連続性のない惹句集形式だからである。
1、あいしあお 。(←「あ」の字は半分欠けています。「お」の後には多分「う」が入るるはずなのでしょう)
2、生きることじゃなくて、生きてもらうことが大事なんだ。
そのひとこと、ほかのいくつかと一緒に 書き留めておかなくちゃ。
3、週に一日僕は___しない。でもそれが何曜かは誰にも言わない。
先週は木曜だったろ?
4、ワインはすごく早くあったまる気がするね。
君の考えてることが重要なのか 僕にはわかったためしがない。
5、___たちにはかなわないねえ。
こっちがあそこに住めばの話さ。
6、僕は絶対 他人の前で君を侮辱しない。
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12月03日(月)
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