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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■いちまんななせんえんの幸福/『GUN BLAZE WEST』2・3巻(和月伸宏)ほか
幼い姿のコハルに、つい攻撃の手を緩めてしまうナジカ。その隙をついて、コハルはリラを海中に叩き落し、ナジカを追いつめる……。なんかもう、「美しき小悪魔」って感じでいいよ、コハル。ナジカに腕を取られて「痛いよ……」と苦しげにうめく声がまたキョーアクだし(だから何が)。こんないいキャラクターがたった1話で使い捨てってのはなんてゼイタクなアニメか。
それにしてもカイデル将軍、和服だったり船内に茶室作ったりする日本趣味なのは、まあ、わかるとしても、なんでまたヒューマリットにコスプレさせるのにわざわざ尼僧姿……?
マンガ、和月伸宏『GUN BLAZE WEST ガンブレイズウェスト』2・3巻(完結/集英社・410円)。
3巻で終わりってのは全くの打ちきりなわけだけれど、ダラダラ長く続く連載が多いジャンプの中にあっては、まあ、キリのいい終わり方をしたと言っていいんじゃなかろうか。
ともかく、中書き、後書きで言い訳を書くのが好きな和月さん、今回も「準備もなくて連載が始まった」「○○のキャラは○○のマネ」などなど愚痴ばかりだけど、『るろうに剣心』の時もそうだったが、過剰な卑下はかえってイヤミにしかならない。『おじゃ魔女どれみ』のおんぷちゃんとこりすが似ちゃったって、そんな偶然の一致まで恥ずかしがってどうするんだろう。
キャラクターや風俗が西部劇じゃないということは実はたいした欠点じゃない。時代考証にとらわれて、マンガとしての面白さが相殺されるより、自由奔放な想像力を駆使してくれた方がずっと面白いからだ。逆にその発想の飛び方が不充分だった面すらある。
それよりもプロットが全く『ワンピース』と重なってること、なのに連載のGOサインを出したジャンプ編集部のバカさ加減の方が問題にされて然るべきだと思うなあ。
ジャンプももう2、3回はチャンスをくれるだろうから、和月さんにはこれにメゲずに(愚痴る元気があるなら大丈夫だろうけど)次回作に向かってほしいもんである。
11月09日(金)
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