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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■こぉのー、むねのとぉきーめきぃー/『彼氏彼女の事情』12巻(津田雅美)ほか
先週の予告編にもあったアキラと塔矢名人の見詰め合いはなかなか妖しげなムードで可笑しかったが、全体的にキャラはほとんど線が崩れない。ちょっとした生き抜きのギャグ顔もなくなっているので、どうも堅苦しくてドラマとしての緩急や余裕がない。
声優もやっぱり三週経ってもヒカルの川上とも子さん、ヘタなままだ。
いかにもアニメアニメした上ずった芝居してるから、ヒカルが「ちょこちょこっとタイトル取ってお金稼ぐのもいいかな」とか、「すげえよ塔矢」とかってセリフを言ったら、ホントにバカに聞こえてしまうのである。ここはまだ子供らしいバカってレベルで押さえとかないといけないんだがなあ。
シリアスでいくなら、もう少し声優の演技もリアルに抑えてほしいんだけれど、あれでいいとみんな思ってるのかなあ。どうも川上とも子さんのタメを利かせるセリフ回し、私には耳障りがしてしようがないんだが。
しげがいきなリ、「アンタの藤原敬之ってペンネーム、『藤原啓治』から取ったの?」と聞く。
しげがバカなのはこういうところで、しげはちゃんと私のペンネームの由来を知っていて、藤原啓治さんとはなんの関係もないこともわかっているのだ。
わかりきっていることでも、思いついたことはともかく言わなきゃ気がすまないので、周囲を「?」の渦に巻き込んでしまうこともしばしばだ。これも一種の不安神経症なので、なんとか治してほしいんだけどなあ。
「どうして知ってることを聞くのか?」って、人から思われたいのか?
女と愛とミステリー『西村京太郎サスペンス 脅迫者』見る。
原作は短編かなにかかな。
トリックといえるほどのトリックもなく、事件の真相も脅迫者の真の意図ものっけからバレバレ。この程度の中味でドラマが作れると考えてるあたり、西村京太郎ってやっぱりレベル低いよなあ。
もともとその創作姿勢自体に問題があるコトは推理作家仲間でも問題視されてたヒトだ。曰く、他人の作った探偵キャラを勝手に使う(『名探偵』シリーズでは、明智小五郎、メグレ警部、エラリー・クイーン、エルキュール・ポアロを著作権者に断りなく競演させていた)、トリックのパクリ……。
今回も、メイントリックは、アガサ・クリスティーの『検察側の証人』のものと同一。ビリー・ワイルダー監督によって映画化もされた(邦題は『情婦』。……最悪である)から、知ってる人も多いかな。
でもね、あれはさ、演じてたのがマレーネ・ディートリッヒだったからこそ生きたトリックなんだってば。だって、あんな大女優があんなコトするなんて、……なんて誰も思わないもの。だからテレビ版の『検察側の証人』でダイアナ・リグが同じことしてみせても効果は全くない。
まして、今回のドラマ、佐藤B作だよ?
客をバカにするのもほどがある。
……いや、そんなら最初から見なきゃいいじゃん、って言われそうだけどさ、石野真子が出てたんでつい見入っちゃったんだよう(T_T)。いいじゃんかよう、石野真子のファンでもよう。
もう40歳かなあ、けどギリギリ30歳くらいにしか見えないし、アイドルのころよりずっときれいになったよなあ、石野真子。
アイドル当時は江口寿史が『すすめ!パイレーツ』にそっくりキャラをしょっちゅう描いてたくらい人気があったけど、今はこんな益体もないドラマにしか出なくなっちゃってるんだよなあ。
ノーランズのカバー曲だったけど、彼女の歌った『恋のハッピー・デート(Gotta Pull Myself Together)』は名曲だったと断言しよう。贔屓目だと言うヒトがいるであろうが、その通りだ。なんか文句があるか。少なくともそれまでの『狼なんか怖くない』以下の曲がイメージ先行で石野真子にイマイチ合ってなかったのに対し、この曲には等身大の彼女が見えていたのだ。
「あのね、私、そのね、あなた、好きよ、大好きよ♪」なんてフレーズ、当時だってストレート過ぎてこっぱずかしくって聞いてられなかったんだが、それが青春というものだ。
久しぶりに歌詞を見たくなって、ネットで検索してみたが、歌詞までは載っていない。やっぱりただ乗っけるだけじゃ著作権に引っかかるのかな、きちんと批評するんじゃない限り。
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10月24日(水)
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