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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■もう6年/『背後霊24時!』3巻(がぁさん)ほか
私も母の写真を見ながら、母が死んだということがリアルに認識できない自分がそこにいることを発見してしまう。今でも母がひょっこりと店に顔を出してきそうに錯覚することがあるのだ。
夢の中で母に会ったあとなど、目覚めると、現実の方が非現実的に感じてしまったりする。
結構、傷ついているのかな、私は。
だからと言って私は妄想に逃げることはしないが、死後の世界を信じたがるヒトを一概に笑い飛ばせないのは、ヒトから感傷は切り離せないという事実に起因していることなのだろう。
うん、何か話をするわけじゃないけど、もう一度会えるなら会いたいな、お袋に。
たいがい吐き気で胃液が逆流しかかってるってのに、何となく、坊さんがいつもより念入りに読経してくれてる気がするなあ。
焼香の匂いで気分はどんどん悪くなる。咳を周囲を憚ることなく連発していたら、姉が見かねてお茶をくれた。でも喉を湿したからといって、病気が治まるものでもない。
結局、30分ほどしか時間は経っていなかったのだが、半日分のエネルギーを消耗したような気になる。
みんなはそのあと温泉に繰り出すようだが、とてもそこまで付き合う元気はない。しげだけ残して、一足先に帰ることにしてタクシーを呼ぶ。
親戚づきあいが苦手なしげであるが、温泉なら少しは楽しめるであろう。
諍いがあって縁を切っていた親戚も、久しぶりに顔を出している。帰りしなに少しだけ会話。
「最近ウチの息子が不登校でね」
などと言うので、
「それがフツーですよ。学校にマジメに行こうってヤツの方が狂ってるんです」などと話す。こうして喋ってると、諍いがあったこと自体ウソのようだ。
帰宅して、『加藤夏季のファミナビ』11月号をチラッと見る。
来月は時代劇特集ということだが、テレビスペシャルばかりで往年の名優のものは一本もない。『太陽にほえろ!』ジーパン編も今更だし、来月はこれといった目玉がない感じだ。
最近、加藤夏季は殺陣を習ってるそうで、型を披露していたが、何か時代ものに出る予定でもあるのだろうか。プレゼントコーナーで『陰陽師』の宣伝もしていたので、パート2が制作されるなら、ホントに出演することがあるかもしれない。
つかれているので、そのまま横になって夕方まで寝る。
夕方、しげ、温泉から帰ってくる。
「露天風呂で面白かったよ! アンタも来ればよかったのに」
だから具合が悪くて行けないって言ってるのに。
「親戚の人と一緒は楽しくないけど」
それは私も同じだ。
するってえと、肝心な時に体調崩したのは、もしかしてお袋の親切か?
しげ、帰って来るなり、また電話でやりとりして遊びに出かける。
なんか穂稀嬢たちと打ち合わせもあるようだが、こっちの具合が悪いのをよくぞここまで無視してくれるものだ。そのおかげで結局私は自分で動いてどんどんカラダを壊していってるのだ。
せめて飯くらい作ってってくれと頼むが、聞いちゃいない。私が買ってきたインスタントナベを火にかけてくれるよう頼むが、それも途中でホッポリだして出て行ってしまった。
「何か飲み物くらい買って来てくれえ」
泣いて頼んだがこれも無視された。
……結局、具合の悪いのを押して買い物に行く。咳はますます酷くなる。
今度しげが具合が悪くなることがあっても絶対看病なんかしてやらないからみてろ、クソ(と言いつつ毎回面倒見てやってんだよな、私は)。
アニメ『サイボーグ009』第2話『脱出』。
オープニングは第1話の使いまわしが殆ど、本編はところどころ動いてはいるものの、第1話のクォリティの半分のレベルにも達していない。
制作が間に合っていないっての、ホントだったんだなあ。
あの『エヴァ』ですらヘタレ始めたのは中盤以降だったってのに、これは尋常な事態ではない。果たして1年、続くのだろうか。
アニメ『ワンピース』、ついに登場、トニートニー・チョッパー。
声はなんとピカチュウの大谷育江さんだ。しかも変身後まで。
てっきり男声を想像していたのだが、この選択は結構ウマイのではないか。
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10月21日(日)
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