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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■泣くなしげっちゅ/『眠狂四郎』1巻(柴田錬三郎・柳川喜弘)ほか
……試験落ちたな、こりゃ。
こうバレバレだと何も言う気になれん。
博多駅のダイソーで数珠を二人分買う。
明日の母の七回忌用のだが、こういう百円ショップじゃ、アクセサリー用の短いのしか置いてない。かと言って専門店で何千円もする高いの買う気は毛頭ないので、やっばりそれを買う。
ウチに帰りつくと、しげも間もなく帰ってくる。
「落ちたよ〜、信号一つ見落とした〜。隣の人なんか人道に乗り上げても合格したのに〜」
「再試験、あるんだろ?」
「ウン、火曜日」
「ならよかったじゃんか」
「なんで?」
「もう一回、実際にクルマに乗る前に練習ができるんだから」
そう言ってやってもしげはまだ不満そうな顔だ。プラス思考ができない女なのだなあ。
父から電話。
明日のために散髪しておかないか、と誘われたが、風邪で外に出かけたくないと返事。ホントは今日のうちに果物を買って行く予定だったのだが、ヘタに外を出歩いてしまったので、体調が本気で優れない。それも含めて、明日のこまごま、結局父に頼む。
ダルいカラダをおして、劇団ホームページのリレー小説、自分の回を書く。今日がシメキリだから、日延べってわけにはいかないのだ。
集中力が切れそうになるのをなんとか持ち直させながら書き綴っていくので、いつもの半分くらいのペースでしか書けない。なんだか、受験勉強でもしてる気分になる。前の設定を読み返してみても、なかなか頭に入ってこない、ともかく書いて行くのが精一杯で、文章の手直しも何もあったもんじゃない。
イライラが溜まって怒鳴りたくなるのを、かろうじて抑えている。
なのにその間、しげはいつまでも「ちぇっ」とか「あ〜あ」とか、ブツブツブツブツうるさい。またしげの「かまってほしい」病だ。
ワザと私が書くのジャマしてるのがミエミエ。
ええい、未練がましい、鬱陶しい。それでも男か。女だけど。
「いい加減にしとけ!」と怒ったら黙って部屋にすっこんでしまった。どうせ何か家事をするでもなし、引きこもっててもらってた方がずっとありがたい。
あ〜もう、勝手に泣いてろ(-_-;)。
ゼロゼロナンバー・プロジェクト編『サイボーグ009コンプリートブック』(メディアファクトリー・1785円)。
原作・アニメ全ての情報を完全網羅、と謳ってるのに、肝心の今回のアニメ化についての情報が全くない。
ワザと隠してるんだったら、帯に「3度目のアニメ化!」なんて書いてあるのもヘンだし、第一、それじゃ宣伝になるまい。この本を編集してる段階で情報自体がなかったと考えるのが妥当かも。
それにしても、やっぱり原作『移民編』の改変については、一切触れないままだ。改変にやましいところがないなら、明記するに吝かではないはずなのに、こういう「事情」自体を書こうとしないというのは、ただの「ことなかれ」でしかない。
『移民編』は改変前の「ミュータント」の設定の方が絶対に完成度が高い。アニメ版も恐らくは改訂後の設定でやるんだろうけど、だったら無理してアニメにする必要ないと思うのだが。
石森さんのご子息の小野寺丈氏による『神々との戦い編』小説版、2002年には出版、と言ってるが、また、延びたりしないだろうなあ。ここまで来たら、駄作でもいいから読んでみたいんだが。ともかく、私が死ぬまでにはどうか出版されますように。
マンガ、柴田錬三郎原作・柳川喜弘作画『眠狂四郎』1巻(新潮社・530円)。
眠狂四郎のキャラクターデザインは、腰まで届くほどの長髪が原作のイメージとかけ離れている(と言うより時代劇らしさが全くない)のだが、筋運びは原作に実に忠実である。美保代が犯されるシーン、ちゃんとあるし。
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10月20日(土)
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