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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■逆探知されました(^_^;)。/『コータローまかりとおる!L』1巻(蛭田達也)ほか
 オタアミ当日まであと36日! 36日しかないのだ!

 風邪、全然よくならない。
 そりゃあ、病院にも行かず、安静にもしておらず、仕事して動きまわってるんだから、当たり前ではあるのだが、若いころに比べてホントにカラダなにガタが来てるのだと、淋しい気持ちに。
 昔は一日じっと寝てればたいてい治ってたものなのに、今は一度風邪をひくと1週間から2週間は、引きっぱなしだ。早く帰って寝たいのだけれど、今日も今日とて残業。
 しかも、昨日なくした自転車の鍵、実はまだ見つかっていないのだ。
 今朝は、「わあ、これじゃ出勤できんじゃないか」と、仕方なくしげが寝ている間に、しげの自転車の鍵を盗み出してきたのだ。
 多分しげは自転車に乗らないだろうから、迷惑はかからんだろうとの判断だが、勝手な決めつけかもしれない(実際そうなんだけど)。
 ああ、でも頭フラフラな状態で行き帰りの山越えはキツイなんてもんじゃなかった。
 ……コラ、そこの前行く、親子連れ、なんで道一杯に広がって歩いてるんだ。アタマ悪そうなガキ、三人もこさえてやがって。
 ホラ、ベルを鳴らしてやってるだろ、どけよ、どけったら。
 ああ、もう! どうしてベルの方にみんな一斉に寄ろうとするのだ。
 撥ねられたいのか、貴様ら。
 そうなのか? そうなんだな?
 そうかそうか、撥ねられたいのだな。ようし、撥ねてやる、撥ねてやるとも。
 へ(゜∇、°)へ ウケケケケ……。

 ああ、でも百万人を殺してるやつらは今、英雄と称えられつつあります……。


 帰りはもう8時近く。
 道すがら、ふと、道端に米の自販機があるのに気付いて、早めに買って置けば今月食料が尽きることもないなと、自転車を停め、何の気なしに万札を入れる。
 ところが、その途端に自販機がいきなり、ガタッと、音を立てて、販売中止の表示が出た。
 万冊は食われたまんまだ。
 いったい、どういうことよ、と、返却ボタンをガチャガチャ押してみるが、ウンともスンとも言わないし、動かない。
 よくよく自販機を見ると「一万円は使わないで下さい」の張り紙が。
 鳥目なので気がつかなかったのだ。
 張り紙には自販機を置いた店の電話番号も書いてあったので、慌てずに携帯で電話番号を掛け間違わないように押す。

 「この電話番号は、ただいま使われておりません。うふ♪」

 いや、「うふ♪」なんて言っちゃいないが。
 どういうことだよ、オイ、と、もう一度、番号を確かめて押すが、やっぱりつながらない。
 呆然として5分43秒ほど立ち尽くし、ハッと我に返った。
 このまま、諦めて帰るわけにはいかない。
 コトは十円百円の話ではない。
 「いちまんえん」なのだ。
 いちまんえんあれば、30年前ならチロルチョコが1000個買える値段なのだ(今はサイズが小さくなって1個20円なんだっけ?)。
 こうなっては非常手段に出るほかない。

 私はためらわず、110番をプッシュした。
 
 「あ、あの、すみません、こんなことで電話していいものか迷ったんですが」
 「はい、なんでしょう」
 「実はこれこれしかじかで一万円取られてしまいまして。いったいどこへ尋ねたらいいものやら迷った末に、お電話差し上げた次第で」
 「ハアハア、で、そこはどこです?」
 「……どこでしょう?」
 「……自分のいる場所、わかんないんですか?」
 「○○○から○○に向かう道だってことはわかるんですが……。鳥目で、あたりの様子が暗くて見えないんですよ」
 「近くに目立つ建物は?」
 「道が広くて、向かいの建物も見えません。……ちょっと渡って見てきます」

 きー、きききい!
 どてぽきぐしゃ。

 いや、ここでクルマに撥ねられてたら、こんな風に日記書けてないって(^_^;)。
 「あ、向かいの建物、わかりました。……もしもし? もしもし?」
 き、切れてる。走った拍子にうっかりボタンを押してしまったらしい。
 しかし間髪を入れずに、着メロが。

 ちゃっちゃらっちゃーん、ちゃーららー、
 ちゃっちゃらっちゃーん、ちゃっちゃらっちゃー、

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10月19日(金)
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