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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■オタクなばーすでぃ/映画?『スペースカッタ2001』in「山口きらら博」ほか
 せっかく来たんだから、となだめるが、マジで顔色が悪い。目の下にクマがくっきりである。
 仕方なく、トークの最中で、席を立つ。
 しげのためにヒトコト弁護しておくが、しげはバカだが、礼儀知らずなやつではない(バカなせいで結果的に失礼なことをすることはしょっちゅうだが)。
 体調がもともと悪かったところに持ってきて、東宝特撮映画の予告編上映(これも、白黒版なんぞは光が当たって画面が全く分らないヒドイもの)中、前列のいかにもオタクどもが意味もなく笑うので(なぜ『地球防衛軍』とか『妖星ゴラス』とタイトルが出るだけで笑うのだ。それでオタクのつもりか)、「本当に」気分が悪くなっているのである。
 トークされている開田さんには悪いが、しげをつれて空気のいいところに移動。

 砂浜を歩き、観覧車に乗ると、しげの機嫌、途端によくなる。
 パビリオンの類はどこも混んでいるので寄らず。
 観覧車に乗る前に、「記念写真はどうですか?」と係員に請われるままにツーショットを写してもらったのだが、こういう時、しげは決して笑おうとしない。
 「私の笑顔って変なんだもん」
 「ったって、笑わないからニヒルに見えるわけでもあるまいし」
 「……いいじゃん、ニヒル好きなんだから」
 ……ニヒルなつもりだったのか。
 断言するが、しげの仏頂面を見てそれを「ニヒル」なんて好意的に解釈してくれる人間は百億人に一人もいまい。
 どうせアホ面なんだから、せめて愛嬌くらい見せればいいのに。
 観覧車を降りると、記念写真、「1000円です」と言われる。
 ボリゃあがってこんガキャ、と内心思うが、カメラの類を一切持って来ていないし、せっかくしげの誕生日なんだから、と買うことに。
 出来あがった写真、やっぱりしげはいかにもつまんなそうな顔で他人行儀、日頃私にベタベタくっついてくるような気配がカケラもない。こういう写真を見たら、絶対この夫婦、不仲で離婚寸前なんて勘違いしちゃうんだろうなあ。


 開田裕治さんの原画展があるというので探してみるのだがなかなか見つからない。ギャラリーの近所をぐるぐる回って、ようやくプレハブのようなスタッフルームの一角に、ちんまりと展示してあるのを見つけた。
 スペースは四畳半ほどもない、向こうじゃ事務所みたいなところでスタッフがウロウロ。とても原画を鑑賞する雰囲気ではない。普通、こういう原画展になら置いてあるはずの案内のチラシだってないのだ。
 ……こりゃ複製原画の即売会よりヒドイぞ。
 ホールの件もそうだったが、あとで開田あやさんの日記などを見たところ、スタッフが展示会場を確保するのを忘れ、更には信じられないことに原画の扱い方も全く知らなかったそうである。
 それで当日の案内のチラシにも、展示会場のことが書かれていなかったのか。
 山口県人、バカの集団か。


 やまぐちホールのところまで戻ってくると、AIQのみなさんとオタクアミーゴスのお三方がお話されている。
 ご挨拶に行くが、アミーゴスのお三方とはお会いしたことは一度しかないし、馴れ馴れしくするのもなんだよなあと会釈のみ。多分、私がだれだかもわからなかったであろう。
 眠田さんには同人誌のこともあり、お礼を申し上げたかったが、それはオタアミ公演の時に持ち越そう。
 生で初めてソルボンヌK子さんのご尊顔を拝したが、冗談じゃないって言いたいくらいの美人。なんかもう、これだけで山口くんだりまで来た甲斐があったような。

 ちょうどそのとき、山口名物かぼちゃのソフトクリームというのを食べていたので、「またいきなりそんなものを」とAIQの方々にからかわれる。
 名物は貶すために食うもんだと思っているが、意外にこれが美味かったのだ。でも土産に持っては帰れないのがネック。
 これが山口で取ったほぼ唯一の食事だったな(あとでしげとタコ焼きと焼きそばを分けて食ったが、もちろん美味いようなものではない)。

 しおやさんから「『スペースカッタ2001』はご覧になりましたか?」と聞かれるが、まだであると答える。

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09月15日(土)
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