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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■おたくはセールス電話、おおくありませんか?/DVD『スペースカウボーイ 特別編』ほか
忍者一人一人に個性を持たすのは当然としても、ここまで妖怪にする必要はない。特殊な修業によって身体そのものを変化させることが可能になった、というアイデアは、それまで山田風太郎が唯一無二であった。
「これはいくらなんでもやりすぎだろう」というセーブがかからなかったことが『赤影』の長期放送につながったのだと思う。
しげが「本屋に行く」と突然言い出す。
「ああ、本屋に行くなら付き合おうか」
しげ、ニヤッと笑って、
「私と一緒がいい?」
……延髄切りでも食らわしてやりたい気分になったが、ここで怒ってたらまた時間が無駄になる。
ニッコリ笑って、
「ああ、一緒がいいよ」と言う。
しげ、でへへへへーと笑う。
更に原爆固めでフォールしてやりたい気分にさせられるがガマン、ガマン。
「博多駅まで足伸ばさないか? ネットカフェにも寄れるしさ」
こないだからしげ、「ネットカフェに行きたい行きたい行きたい」と駄々をこねていたのだ。
しげ、どふぇふぇふぇふぇふぇ〜いと喜色満面。
ああ、こんなに単純な脳みそになれたらどれだけ幸せであろうか。
まず紀伊國屋に寄ろうと思っていたのだが、月末棚ざらえで店休日、間が悪いとはこのことだ。
一階上の「デジタルキャラクターズトータルショップ」……まあ、要するにマンガ・アニメ・ゲームの専門店なんだが、「GAMERS」に回る。
マンガを物色していると、カウンターのところに何やら小さな箱が。
……「妖怪根付」?!
こ、こ、こ、これはあの「百鬼夜行」シリーズのフルタの新作! 造形はもちろん竹谷隆之!
ち、ちくしょう、前の第二期シリーズですら集めきれていないっちゅーのに、またこんなシリーズ出しくさりやがって!
しかも今度は、前みたいに箱に穴が開いてあって、中の品が何かわかる、なんて親切なこともしてくれてない。
どうせどこぞの店では箱から外に出して揃えたものを2倍ぐらいの値段で売ったりするんだろうけど、そんな詐欺商法に乗りたくはないし、オトナ買いもなんかやらしくってイヤだ。
……しかも「陰の巻」「陽の巻」合わせて、全24種類〜ぃ?
数学に強い人、全種類集めるためには平均して何個買えばいいか、教えてくんない?
自分で言っておいて失敗したなあ、と思ったのは、インターネットカフェ『POPEYE』、煙草が充満しているのである。
禁煙席もあるにはあるが、喫煙人口がやたらと多いので役に立たない。マンガ読むより、映画見てたほうが楽かなあと思って、DVD『スペースカウボーイ 特別版』を借りる。
字幕で見るか吹き替えで見るか迷ったが、クリント・イーストウッドの声を小林清志さんがアテているのを見て、吹き替えを選択。
説明の必要もなかろうが、イーストウッドの声をアテていた定番は故・山田康雄さんである。つまりこのキャスティング、ルパン三世のあとを次元大介が継いでいるわけで、恐らくその辺の事情もスタッフは鑑みてこの「友情のリレー」を企画したのだろう。
いささかその意図がわざとらしくはあるものの、これで声優さんが張りきらないはずはない。しかもジェームズ・ガーナー(久しぶりっ!)の声がまた大塚周夫さんと来たもんだ。あなた、声優さんにまで爺……失礼、超ベテランをあてるあたりが嬉しくってたまらない。当たり前のように見えるかもしれないけれど、下手したら若手に作り声させて出演量ケチる場合だってあるんだよ。
一応、基本的に私は映画を見るのは原音・字幕派なんだが(ヒアリングが得意なら字幕だっていらないよな)、吹き替えを否定するまでのことはない。
悪口言いたかないけどよ、字幕至上主義で吹き替え声優全般に対して、不当に貶めるような発言するやつは映画の本質も知らんノーテンパーだ。字幕と吹き替え、どちらが上かなんて単純比較ができるものか。どちらも長短があるのである。
で、肝心の映画。
キネ旬で1位取ったってえのが、さて、あのアホどもにこの映画の意味がちゃんと見えてんのかいな、とは思うけれど、実際、悪い出来じゃないのは確かだね。というより、結構な拾いものだよ、これ。
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08月31日(金)
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