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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■腹立ち日記/映画『お笑い三人組』ほか
それは「見たくない」ってことなんだよ。ああ、もどかしいヤツ。
「『パールハーバー』は?」と逆に聞かれるが、しげはもう私の入院中にそれを見ているのである。しかし、バカ映画は好きだが、サルの作った映画は私のほうが見たくない(この場合、アメリカ人がサルだという意味ではなくて、ジェリー・ブラッカイマーとマイケル・マンがサルだという意味である。誤解のないように)。
一応、私も選択肢として、『A.I.』、『ジュラシック・パークV』、『非バランス』を挙げたが、しげは全部無言。
なんだか相手にするのがイヤになったので、外出はなし。
鹿児島、種子島センターのH2Aロケットが、ようやく打ち上げに成功した。
失敗しまくりの末の成功だけれども、これであさりよしとおもスランプから脱却できるかもな(笑)。
ニュースでは、種子島の住民たちが「ホッとしました」とか、満面に笑みを浮かべている様子を映しているが、島の人たちにとって、ロケットって、そんなに生活に密着したものになっているのか?
でもなあ、結局は観光に来た他地方のお客さんのオカネを期待してるだけじゃないかって気がしてならないのだ。あそこに集まってる人のどれだけが物見遊山ではなく、宇宙開発の未来に本気で思いを馳せているんだろうか。
もちろん、物見遊山が悪いとは言わないが、あの群集の中にせめて一割はロケットオタクがいてくれないと、第二の毛利衛さんは生まれてこないと思うんである。ロケットを観光のための道具にしてんじゃねーぞ。
……でも、ロケット饅頭とか売ってそうなんだよなあ、種子島。
イチロー、200本安打、打率も3割5分でトップとかで、国民栄誉賞の話も出ているのだそうな。
別にイチローが嫌いってわけじゃないが、野球で大リーグで活躍したら国民栄誉賞なのか、じゃあイチローが日本で活躍し続けていても、栄誉賞はもらえないってことなんだな? と、なんだかヒネクレたモノの見方をしたくなる。
考えてみたら、まだ長嶋茂雄だってもらっちゃいないのだ(死んだときじゃなきゃムリだろうな)。受賞に順番があるわけでもないけれど、冷静に考えてみて、イチローって、そんな「栄誉」されるほどのことをやったと言えるのかねえ? 記録って点じゃ、王や衣笠とはまだ格が違うって思っちゃうのだけれど。
でもあげるってもんをあげるなとまで言いたいわけではない。
ただ、未だに日本人が、シャープ兄弟を破った力道山のころと精神構造がいささかも変わっておらず、「よくぞ外国に日本の威光を知らしめてくれた!」と、たかがスポーツのことで有頂天になっちまうような、脆弱なプライドしか持ち得ていないことが情けないなあ、と思っちゃうのである。
映画が海外で賞を取っても、ほとんど報道なんかしないくせにねえ。広末涼子や宮沢りえに海外での受賞経験があるってこと、知らないやつも多くないか。黒沢清の『回路』、カンヌでの受賞もほとんど報道されてねーぞ。
夕方、CSチャンネルNECO『お笑い三人組』見る。
NHKドラマ本放送時にギリギリ間にあった世代じゃあるんだけれど(古くてすまんねえ。映画は昭和33年製作だけど、番組自体は昭和41年まで続いていたのよ)、もうテーマソングくらいしか覚えちゃいない。でもラストで三人が歌ってたメロディー、テレビ版とは若干バージョンが違うんじゃないか。「アハハ、ウフフ、エヘへのへ」ってあたりはなんとなく覚えちゃいるが、映画のほうは笑い声がちょっと少ない。
三人ってのは落語家の三遊亭小金馬(現、金馬)、講釈師の一龍斎貞鳳、物真似の江戸屋猫八、それぞれ下町の酒屋、サラリーマン、パン屋に扮しているのだけれど、印象に残ってるのは金馬さんだけだなあ。ともかくチャカチャカしてて、何言ってるんだかわかんないような早口でまくしたてて、体を動かしまくっていたのが子ども心にウケていたのだろう。今の私なら、ちょっと頭のヨワイという設定の、猫八のファンになってるだろうけど。
複数のお笑いっての、誰か一人に人気が集中するものだけれど、この映画でも、三人組の「オチ」の部分を担当するのはいつも金馬である。やはり一番ノッていたころなのだろうなあ。
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08月29日(水)
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