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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■いっじわっるはっ、たっのしっいなっ/『竜が滅ぶ日』(長谷川裕一)ほか
つまり、怒りの感情が、自分の内部だけに留まり、あっという間に昇華してしまい、あとに残らないのだと考えていただければよい。それが博多人の本来の性格なのである。
これくらい感情がさっぱりしていれば、「えらく」などの程度の甚だしさを表す言葉だって、そうそう使いはしないのだということがご理解いただけるだろう。他地方から来た人は、口調から博多弁が激しい言語だと錯覚してるようだが、それはごく一部の人々が使っているものであって、もともとの博多弁は、至極、柔らかいものなのだ。
何度もこの日記に書いてるけど、武田鉄矢は博多人じゃないからね。あれを基準にしないように。
ほかにも「ものすご」「ものごつ」などの副詞が博多弁には存在するが、これも「えらく」同様、形容詞の副詞的用法から派生した副詞である
にはないのである。
まあ、「バリ」よりは「ちかっぱ」の方が、意味不明でない分、まだ許せるかな。って別に私が許したりするものでもないんだが。
定例の劇団の練習日であるが、やっぱりしげは家事を一切していない。
今週は腰を痛めたという言い訳があるから、なおのこと私に甘えてグータラしている。
洗濯物が溜まりっぱなしなので、仕方なくまた一週間分の洗濯物を洗濯機に突っ込んでは、ぐわらぐわらと洗っては干し、洗っては干し。
しかしこう毎回、家事に時間がかかっていては、永遠に練習に参加できないが、しげは要するに私に練習に参加するなということだろうか。だったらさっさと代役を探してもらわないと、困るのは自分の方だと思うぞ。
遅れて「パピオ」に着いたのは12時過ぎ。
それでも先週よりは早い。風呂や便所掃除はやっぱり後回しにせざるをえなかったけど。
今週は、よしひと嬢、穂稀嬢に加え、仕事で佐賀(だったっけ?)に出張していた其ノ他くん、鴉丸嬢も参加。
其ノ他くん、今回の私の脚本では、相当ムズカシイ、イヤな役を振っているが、「いいの? これ演じても」と聞くと、「まあ、しゃあないっすね」との返事。でも実はある程度はアテガキしているので基本的に「やりにくさ」はないのである。
それは他のキャラについても同じで、鴉丸嬢など、「自分はこんなんじゃない」と思ってるかもしれないけれど、演劇的な誇張はあれ、結構近い部分があるのである。本人が気づいてないだけで。
そういうのを演じさせようってんだから、私も意地悪なやつである。
まず私の脚本の演出プランについての打ち合わせ。
よしひと嬢、特定のキャラについて「振付が必要だなあ」と漏らすが、基本的にどのキャラにも振り付けは必要なのだがなあ。
どうもよしひと嬢には、まだまだこの芝居を成立させるための演出プランがよく見えていないようなのである。
もちろん、芝居がナマモノである以上、「やってみなけりゃ分らない」部分は多々ある。でも実はあの脚本、書いた時点で「これはこう演出しないと芝居が成り立たないなあ」という、ある「仕掛け」を施しているのである。
脚本を提出した段階で、誰かそれに気がつくかなあ、と思ったが、残念ながら見事なくらいに誰も気づかなかったねえ。
これは音響を担当する(予定の)私もプランニングせねばならぬことなので、明言しておくが、今回の芝居、一応「ミュージカル仕立て」という微妙な言い方をしているが、たとえ詞の内容がどんなにアホでも、演出的には思いきり「本格ミュージカル」を目指さなければウケない仕組みになっているのだ。
ウチの俳優の欠点は、自分たちの演技に対する客観的な視点を全く持っていない(簡単に言えば、自分たちが客にどう見えているか全くわかっていない)ことなのだが、おそらく演出する方も、どんな演出をつけたら、どんなふうに見えるか、というものがまだ掴めていないのだろう。
振付けをつけるにしてもそこには緩急のリズムというものが必要なのであり、不必要なところで妙な動きをつけても、違和感を生じさせるばかりなのである。
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07月29日(日)
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