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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■やたら長長文になっちゃいました。すみません/『裏モノ見聞録』(唐沢俊一)ほか
今日はゆっくり日記が書けるかと思ったら、いきなり1時を過ぎたころに、しげから電話。
「どうしたん」
「博多駅の近くで、声を出しても迷惑かからないとこ知らん?」
「……公園は?」
「……暑いんよ!」
「暑いって、日陰は?」
「日陰も暑いんよ!」
「じゃあ、どこかに入り込むしかないじゃん。喫茶店とかで『声出していい』ところなんてないし、『カラオケ屋』でも探せば? オレは、博多駅近くのカラオケ屋なんてよく知らんぞ」
「そう、わかった」
プツッと通話が切れる。えらくあっさり切りやがったんで、かえってしげが何を考えてんだか判らず、妙に気になってくる。
いったい何を始める気だ?
と思っていたら、しばらくしてまた電話。
「アンタ、今日ヒマ?」
「ヒマって、いや、やりたいことはあるけど今しなきゃならないってことでもないし……。なんで?」
「カラオケ屋のカード、そこの引き出しんとこにない?」
「あるけど? なんで?」
「店まで持ってきて。そこで打ち合わせするから」
「そこでって……博多駅の近くにカラオケ屋なかったの?」
「どこも混んでる。駅から離れれば空いてるだろうから。じゃあねえ」
じゃあねえって……駅から離れてるって、そりゃ離れてるよ。バスで六つ目なんだから。
でも、頼まれた以上はしかたがない。
ちょうど食事をどうしようか、自分で作るか外食するか迷っていたので、カラオケ屋で食えばいいやと決めて、外に出たのだが。
なんなのだ。この暑さは。
昨日もうだるような暑さだったが、今日は昨日の比ではない。
暑さの衣が全身にまとわりついたような暑さだ(あとで知ったが、地域によっては40度を越えたところもあったらしい)。
さっき「外は暑い!」としげが言っていた理由がよくわかった。
これはさっさとカラオケ屋までたどりついて、ロビーで涼むに限ると、自転車をかっ飛ばす。
ありがたいことに、カラオケ屋にはクーラーがかかっていた(当たり前だ)。
しげたちが来るまで、マンガでも読んでいようかと、持参してきた『攻殻機動隊2』を読もうとして、鞄から取り出したものの、ふと、ロビーに置いてあった『週刊SPA!』の今週号に目が行く。
「イマドキの[あげまん]はココが違う!」
いや、そのコピーに引かれたわけじゃないけど、雑誌は立ち読みでしか読まないので、つい手に取って読み始める。
で、あげまん記事には目もくれず、「これは事件だ/神足裕司」で、コータリ
さんが「靖国問題」について、語っているので興味深く読む。
なるほど、A級戦犯と普通の戦没者を合祀しているのは靖国神社の「死んだらみんな神さん」という考え方に拠っていたのか。つまり「靖国」は死者の罪を「許す」神社でもあったわけだ。
こりゃ、アジア諸国の「日本を許さない」思想と相容れるわけはないわな。中国や韓国は、その主張を通そうとするならば、「靖国」の存在自体を否定せねばならないのである。
コータリさん自身は、あの戦争を侵略戦争であるとハッキリ認識しているが、靖国参拝を否定しようとする動きにも異議を呈している。これが平均的日本人のごく常識的な意見だろうなあと思う。
「許す」文化がない国に対して、「許す」ことが「過去をウヤムヤにすることではない」ということを理解させることは非常に困難だ。でも、日本人自身、「許す」ことが「ウヤムヤにする」ことと同義だと錯覚してるバカも多いのである。
「いつまで謝ってれば気がすむんだ」と腹を立ててる連中は、明らかにこの「ウヤムヤ派」だ。
……思うんだけど、いっぺん、「すみません」と謝るんじゃなくてハッキリ「許してください」と言ってみたらどうですかね。
まさか中国や韓国だって「い〜や、永遠に許さない」とは言えないでしょう。
「どうしたら許してくれるんですか?」
「そりゃ、誠意を見せてくれないと」
「誠意を見せたら、あとで戦争を美化するバカが出てきても許してくれるんですか?」
「いや、それはそのときで」
「それは永遠に許さないということではないのですか?」
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07月21日(土)
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