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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■何年ぶりかの酒の味/『水木しげる貸本漫画傑作選 悪魔くん』上下巻
あとで調べてみると、カルーアミルク、アルコール度数は9度しかないそうである。……それで酔っ払うかな、普通。
外はいよいよ雨降り。
酔っ払いの頭には少しは涼しくなって、かえってありがたい。
文房具屋とベスト電器を回って、ファイルやキーボードカバーなどを買う。西新、滅多に来ることはないけど、結構モノを揃えやすいなあ。
金文堂で本を買いこむ頃には外は土砂降り。仕方なく雨宿りに、隣のハンバーガー屋に入る(店の名前は忘れた)。
晩飯がハンバーガーというのは味気ないけれど、仕方がない。
雨が小降りになるまで、買ったばかりのマンガなどを読みながら過ごす。
帰宅は結局、午後8時。帰りつくなり、今日も早寝をするのであった。……で、やっぱり朝起きると、しげがパソコン使ってて、私には何もさせてもらえないのであった。
マンガ、横山光輝『仮面の忍者赤影』1巻。
昔持ってたコミックスは紛失したりボロボロになってたり、というわけで、文庫になったのをいい機会に、改めて買い直し。
表紙の絵が妙にキレイでなんだかアシスタントに描かせたっぽい。
病気して以来、『殷周伝説』なんか、横山さん自身の線は震えまくっていて、昔日の流れるような線とは程遠くなってるからなあ。
久しぶりに読み返してみると、山田風太郎忍法帖にヒントを得ているとはいえ、やはりそのストーリー展開の妙には堪能させられる。
赤影たちの敵となる、甲賀霞谷七人衆、これが実に魅力的なのである。
ホームページを立ちあげる時には、赤影テレビ版のコーナーも作るつもりなので、ここでちょっと原作キャラとの比較をしておこう。
甲賀幻妖斎 甲賀幻妖斎(天津 敏)
黒童子 悪童子 (大城 秦)
鬼念坊 鬼念坊 (芦田鉄雄)
朧一貫 朧一貫 (阿波地大輔)
夢堂(ゆめどう)典膳 夢堂(むどう)一ツ目(汐路 章)
ガマ法師 蟇法師 (近江雄二郎)
土蜘蛛 闇姫 (岡田千代)
傀儡甚内 傀儡甚内 (波多野博)
ある程度、名前を拝借してはいるけれど、キャラクターがまるで変わっちゃってるのも多いんだよね。というか、実はドラマよりマンガの方がよっぽどリアルだったりするのだ。
ガマ法師が操る巨大ガマ、ドラマでは火まで吐いてたが、原作はガマ法師が長年育てたというだけのガマ。
ドラマの魔神像は巨大ロボットだったけど、原作では幻妖斎の集団催眠で動いているように見えただけ。荒唐無稽にも理由がなきゃならないっていう横山さんの拘りなんだよなあ。ドラマと比べてどっちがいいかってのは一概には答えられない。
ドラマとなにが一番違うって、原作の甲賀幻妖斎、戦国大名六角義治の雇われ忍者なんだよね。忍者は所詮大名のパシリってシビアな見方が横山さんにはあったのだ。
だから七人衆、実は赤影たちと戦って立派に死ぬ者ばかりではなかったりする。
凧を操って空を飛ぶ黒童子は、燃える凧に巻きこまれて事故死、傀儡甚内も雷に打たれて死ぬ。朧一貫は捕虜にされるくらいならと自殺しちゃう。
いつの時代も下っ端は悲しいよなあ。
マンガ、水木しげる『悪魔くん』1・2巻。
テレビドラマ化された方じゃなく、後の少年ジャンプ連載、『千年王国』でリメイクされることになるオリジナル貸本版。
いや、前に太田出版から出てたデカ本で買ってたんだけど、もう『悪魔くん』は私の精神的支柱なもんで。
実は私は革命主義者(笑)なんだが、それはマルクス主義に基づくものではなく、『悪魔くん』に依拠するものなのである。……ってことはサタニストなのか、私ゃ(^.^;)。
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07月17日(火)
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