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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■ハートブレイカー/『DRAMATIC IRONY』(藤崎竜)ほか
 でも藤崎さんのマンガって、理に勝ちすぎててイマイチ面白くないんだよね。だから記憶に残らないとも言える。
 表題作の『DRAMATIC IRONY』、別にゲーム内世界の物語にする必然性がない。新人賞だったらボツだ。
 『ユガミズム』、他愛無いラブコメだが、その分だけ破綻がない。作者自身はこれが一番気に入ってないみたいだが、それがまだまだエンタテインメントが分かってない証拠なのである。妙な個性出す前にウケるストーリーの骨格を知っとくべきなんだがねえ。
 『milk junkie』、英語題名をつけたがるのは悪い癖だ。でも中身はバカに徹していて、まあ面白いほうか。でも今更『エヴァ』のパロは恥ずかしいぞ。「世界の中心で牛乳と叫んだ巨人」ってか?
 『異説 封神演義』、これを表題作にした方が売れるのに(^^)。藤崎さんは思い切りが足りないのである。
 話は「望ちゃんがかわいいからあとはどーでもいーや」という出来映え。悪くはないけどね。
 でもなんでスープーシャンは「ゾフィー」と鳴くのだ。アホらしくって好きだけど。
 藤崎さんは素っ頓狂なデザインとギャグ以外見るべきものはないのだから、ヘタなテーマなんぞ入れずに、ギャグに徹した方がいいと思う。でなきゃジャンプの中じゃつぶれちゃうぞ。

 マンガ、細野不二彦『ギャラリーフェイク』21巻。
 ああ、さすがに巻数が増えて、ネタがかぶって来たか。フェルメールとメーヘレンのネタは以前大々的にやっちゃったから、どうしても二番煎じの印象がぬぐえない。仕事が増えてきたのか、絵が最近荒れ気味なんだよなあ。そろそろサラを物語に絡めて完結させたほうがいいようにも思うが、その前にいっぺんアニメ化してくれんかな。フジタには井上和彦が合うんじゃないか。で、サラは荘真由美に……って『美味しんぼ』かい。

 マンガ、佐藤竜雄原作・滝沢ひろゆき漫画『学園戦記ムリョウ』1巻。
 ミスマル中学校って、もしかして学園長はあのコの御先祖様?
 それはそれとして、佐藤竜雄監督久々のテレビアニメシリーズのコミカライズである。滝沢さんの絵柄はアクがなさすぎる嫌いはあるが、ほんわかしていて昔懐かしい味わいがあって、結構好みだ。
 ただ絵柄はドラマ自体を規定してしまいかねない危険も孕んでいるので、ストレートなようでいて屈折した感情を持つキャラを動かしてきた佐藤作品に合うかどうかというとちょっと……という気がする。『ナデシコ』ほどのヒットはしなさそうだな。

 前回の公演の打ち上げが14日前後になりそうだとか。
 実を言うと、私は金がないので参加しようかどうしようかなあ、女房がおごってくれるならいいけど、ケチだし無理かもなあ。
 どうせなら若い者だけでたのしくやってくれりゃそれでいいしねえ、トシヨリはでしゃばらずに引っ込んでますわい、ゴホゴホゴホ、なんて気持ちでいたのだ。
 ところが女房は参加者が少なくなりそうなので、枯れ木の山もにぎわいで、来てほしそうな気配なのである。
 でも温泉行きたいという女房の気持ちはわかるが、若い女性たちは気にしてしまうのではないか。オヤジが来るんでイヤだというなら私は不参加でかまいませんので(今更傷つく歳でもないし)、メンバーの淑女諸氏はご一報を。

 女房が突然「あんたって傷ついたことってあるの?」と聞いてくる。
 「そりゃあるよ」と答えてはみたものの、なんだか「傷つく」という感覚が確かに自分から遠い感情じゃないか、ということにフト気がついた。
 他人と疎遠なのである。
 物理的に人を避けているというわけではなく、付き合いは付き合いとしてそれなりに行動してはいるのだが、心を相手に預けてはいないのだ。だから他人が自分のことを何と言おうと、笑っていられる。
 多分私を「傷つけられる」相手は家族や友人、劇団のメンバーなど、ごく少数の人々に限定されるのだろうが、なんだか優しい人ばかりで、到底私を傷つけそうなことを言いそうにない方々ばかりなのである。
 ……もしかして私はなにか気遣われているのだろうか。
 あ、でもこないだちょっと傷ついたこと思い出したぞ。

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04月09日(月)
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