ID:10788
無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
[491769hit]

■ワーオ、なんてこったい!/DVD『シックス・センス』ほか
 公開当時は賛否両論、ラストのどんでん返しでビックリするか腹を立てるかバカにするか、反応は色々分れていたようだが、落ちついて見返してみりゃ、それほどバカにするほどのものでもない。「ありふれたネタ」とか、「途中でネタバレする」とかいうのは、この映画の場合、実は批判にはなってないのだ。別に本格ミステリーじゃないんだから。
 早い段階でネタに気づいたら、それぞれのキャラクターの演技をじっくり見てもらうのがこの映画の一番楽しい見方だと思う。
 ホント、ハーレイ・ジョエル・オスメントもトニ・コレットも半端じゃない上手さだよ。
 未公開シーンは、別にカットしなくてもよかったんじゃないかな。特にラストシーンがカットされた理由は「悲しすぎる」ということらしいが、あれは絶対あった方がいいな。

 マンガ、久保田眞二『ホームズ』1巻。
 シャーロック・ホームズのパスティーシュはこれまで小説か映画が主で、マンガは少なかったと思う。まあ、ヘタなもん作っても貶されちゃうだろうから、手をつけないほうが無難、というところなんだろうけど、そう考えるとこのマンガ、結構無謀だ。
 ホームズに鹿撃ち帽を被らせなかったのはひとつの見識かもしれないけれど、絵としてのイメージとして「ホームズに見えない」というのは失敗だよなあ。
 トリックがチャチなのも(といってもホームズの原典が今の目で見るとチャチになっちゃってるけど)、小学生向けのミステリ入門的な『コナン』ならともかく、青年マンガとしては興味を半減させるばかりだろう。
 でも何より脱力させられるのはワトスン役の「明智大五郎」。……そのうち夏目金之助とも共演させるつもりなんじゃないのか。

 マンガ、山本貴嗣『夢の掟』2巻(完結)。
 あっ、もう終わりなのか。話の展開からすると、まだプロローグって感じなのに、人気なかったのかなあ。確かにジル・ハワードっていかにもテコ入れキャラって感じだったけどな。
 作者ご本人は格闘ものに造詣も深く、それをマンガに描くことがお好きのようだが、本人が思ってるほどにはその格闘術のスゴさを伝えきれてないのではないか。格闘の「型」を描くこにこだわるあまり、「動」が今一つ感じられないのである。効果線で誤魔化してあっても、『イガグリくん』の方がマンガとしての迫力という点では勝っているのだ。

 マンガ、北崎拓『なんてっ探偵アイドル』3巻。
 借りて読んじゃったわけだけど、買うべきか買わざるべきか未だに迷う(なら買わなきゃいいじゃん)。
 ミステリマンガブームの仇花(にすらならんかもしれんが)としてとんでもないことやってくれんかと期待して読んでるようなもんだものな。既に「アイドルだけど実は大金持ちの大立者の娘(らしい)」というトンデモなキャラなら出てるけど。

 マンガ、阿萬和俊『ガダラの豚』3巻。
 ようやく原作の前半部にあたるところまで進んで終わる。ということは全6巻くらいか。中島らもの原作を気に入っているだけに、絵がヘタなのがどうにも気に掛かる。もっとマンガチックな絵柄の方がかえって恐怖感は増すと思うんだが。

 ここまでが借りた本。買い損ねた本ばかりだ。先に読んじゃってはいるけど、この辺の本も改めて買っちゃうんだろうな。……丹念に古本屋を回ろう。で、もし見つかったら『ナニワ金融道』も女房に買ってやろう。

03月16日(金)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る