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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■優しい夫ごっこ/『真・無責任艦長タイラー2 奮闘編』(吉岡平)ほか
ただ、スチャラカでなくなったために、タイラーの強運がますます絵空事のように見えてしまうようになったのは誤算かもしれない。
それにユリコさんはもうちょっと意地っ張りのままの方がいいと思うんだがなあ。
作者がアニメ版を嫌っていたとは知らなかった。たいていの原作者はそういうものかもしれないが、あのシリーズはテレビアニメにしては相当出来がよかったのに。
女房が仕事に出かけたあと、バソコンを扱っていると、突然メールが届く。
Yahooオークションからの案内で、『ザ・ビーチ・ボーイズ アン・アメリカン・バンド』のビデオの落札価格を更新するかどうかの問い合わせだった。
「ただいま3600円です。価格を上乗せされる場合は、××××にアクセスしてください」
一瞬何のことかわからなかったが、女房がオークションに参加していたのだなと気がつく。
音楽オンチの女房が「ビーチボーイズ」とは何事、という感じだが、目当てはまず間違いなく、ゲストで出演しているダン・エイクロイド。
どうせ数シーンしか出てなかろうにオークションに参加するくらい欲しいのか、と思って笑ってたが、オークションの締め切りを見ると、12時まで。……今は10時ってことは……。あと2時間しかないじゃないか!
これをこのまま放っておいては、あとで女房に何と言われるか分らない。かと言って、こちらが勝手にどんどん値を吊り上げていってもいいものかどうか……。
これは女房に直接聞くしかないと、雨の中、自転車をかっ飛ばして女房が働いているリンガーハットまで行く。
仕事中の女房を覗きに行くのは初めてだが、どこにいるかと見てみると、しっかり制服を着て接客している。……それにしてもあの制服、サイズが小さいんじゃないか? やたらピチピチして見えるぞ。
女房、私の姿を見て、一瞬眼を丸くするが、何事もなかったように応対。
「いらっしゃいませえ。ご注文を受けたまわります」
「君が欲しい」
いや、言わないけどね。店に来た以上は注文しないわけにもいかないので、皿うどんを頼んで、ついでにこっそり、
「……オークション、どうする?」と聞く。
女房、声に出さずに首を横に振る。
「いいの?」
眉間にシワを寄せる女房。これ以上声をかけてくれるな、ということのようだ。
仕方なく、うどんを食って何事もなかったかのように帰宅。
ところが、ものの30分もしないうちに女房も帰宅する。今日は早帰りの日だったようだ。
「中古屋だったら1000円もしないものに4000円も払わないよ」
……あっそ。
慌てた私がアホやんか。
でもこんな些細なことで飛び出してくる夫に、少しは愛情というものを感じてもらえたらいいな、って思うんだけど、記憶力のない女房のことだから、どうせ明日にゃ忘れちゃってるんだろうなあ。ふん。
ポストにワーナーからの封筒が入っている。
開けてみると、中にはミュージックカード1000円が。そう言えば「ウィンターキャンペーン」とかで、DVDについてたシールを3枚一口で送ってたな。クジ運がないことで有名な私によく当たったもんだ。
ちなみに3枚のDVDとは『アイアン・ジャイアント』『オズの魔法使い』『バットマン マスク・オブ・ファンタズム』である。なんでそんなん買ったってのも混じってるかな?
ふと思い出したが、今朝の星占い、山羊座は最高じゃなかったかな。……つまり私の「最高」ってのはミュージックカード1000円分なわけね。……ぐすぐす(T_T)。
03月06日(火)
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