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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■笑いの王国/『かめくん』(北野勇作)ほか
で、続き。つい200番をゲットしてしまった。何人かにしか存在を教えてないのにカウント数がこれだけあるということは、少しは面白がってもらえてるのだろうか。反応を聞いてみたいが、読者の感想を書きこめるようなコンテンツは作れないのかな。
北野勇作『かめくん』、デュアル文庫も次から次へと毛色の変わったモノを出してくれるなあ。私はハヤカワSFのJAシリーズ、角川文庫ジュブナイルシリーズ、あるいはソノラマ文庫に一番ハマった世代なので(ハヤカワの銀背には間に合わず、富士見ファンタジア文庫には今イチ燃えきれない)、このシリーズにはその頃の古きよきSFの雰囲気があるので、できるだけ買って行こうと考えているのである。
この物語、設定はあるがメリハリのあるストーリーは特にない。と言うよりストーリーを必要としない。「木星戦争」に投入するために開発されたカメ型ヒューマノイド・レプリカメ。その一人(?)、「かめくん」の、地上での日常と思惟を坦々と語っていくというものだ。
カメは結局カメだから、何か深い思索ができるわけでもない。ただのんびりとカメでいるだけである。しかし、ただのんびりと暮らしたことのある人なら気がつくことだと思うが、世の中はあまりにも苦しみ悩み、切なくなっている人たちで溢れかえっているのである。
宇宙での戦いから帰還し、再び宇宙に旅立って行く。今度は無事帰還できるか分らない。つかの間の休憩の間の出来事。
普通の日常が描かれているのに読後の印象がどうにもやるせないのは、この、人の好い、りんごが好きで、司書のミワコさんが好きで、平凡な日常が大好きなかめくんに、多分もう二度と会うことがないからだ。
こういう「何となくSF」(今私が名づけた)、大好きなんだなあ。こういうのも書いてみたいなあ。
マンガ、『ワンピース』17巻(尾田栄一郎)、ドラム島編、やっと終り。アラバスタ編もできたら3巻以上かけずにまとめてほしいなあ。でないといつまで経っても「ワンピース」の謎にたどり着けないぞ。でもこのままだと、最後の仲間、「音楽家」が登場するのは20巻以降か……? 既にポスト・鳥山明が尾田栄一郎であることはハッキリしてるのだから、リタイアさせるような仕打ちを編集部がしないことを望むまでである。
『Q.E.D.』6巻(加藤元浩)、これも買っておいて女房が勝手にどこかにしまい込んでいたもの。主人公の燈馬想の妹が登場。エピソードごとに出来不出来が激しいが、今巻も多少、これは無理があるなあ、という感じが強い。偶然に頼り過ぎるトリック、底の浅い人間関係、プロットやストーリーの弱さももちろんだが、画力がミステリーに向いていないのもネックかも。……でも何話かに一つ、傑作書くこともあるんで、やめられないんだよなあ。
『ダーリンは生モノにつき』5巻(吉原由起)、女房が思いきりハマって読んでるエロマンガ。もう5巻か。人気あるんだろうなあ。愛上さんも好きって言ってたし。二人ともこれはエロマンガではないと言い張っているが、「ちんこの曲がりぐあいも好きだよねーねー」なんてセリフが出てくるマンガがエロマンガでないとどうして言えよう。でも不思議だよな―。女の子って、「ちんちん」とか「ちんこ」とは口に出せても「ちんぽこ」は言えんのだ。世代によっても違うのかな。
『ネコじゃないもん!』9巻(矢野健太郎)、惰性で買ってる第9巻、80年代前半の風俗、時代感覚を思い返すのには役立つか。主人公たちがデートが「名画座」に行くってのがいかにも時代。そうかあ、この頃の東京にはまだ名画座があったんだなあ。レンタルビデオでも下火になった今、もうちょっと持たしておいてくれれば、かえって今の方が名画座に行こうって若者も増えたかもしれないのになあ。
『こち亀』123巻(秋本治)、25年前、ジャンプの新人賞を受賞した第一作の頃に、「『こち亀』は21世紀まで続くだろう」と予言していたら、バカ扱いされてたろうな。しかし未だに記号的な女しか書けない人だなあ。纏ちゃんみたいに活動的なキャラはまだ生きてるんだが。でも酔っ払った左近寺が「ときメモはギャルゲーじゃなくて純粋RPGだ〜」と叫ぶあたりは笑った。そうだったのか(^o^)。
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02月03日(土)
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