ID:104863
G*R
by K・カヲル
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■『女性死神協会 会議中01・前半』
『01・紹介文を書こう(前半)』

 十一番隊上等武闘場という看板の上には、べたりと貼られた紙には「女性死神協会本会ぎ場」と書かれていた。
「さて、みなさん! こんばんは!」
 女性死神教会会長であるやちるの声が本会ぎ場に響き渡る。
 堂々たるそのやちるの後ろでは、副会長である七緒が控えていた。
「…………」
 やちるがきりりと凛々しい顔で口を開ける。
「副会長! 本日の議題を!」
「えっ!? 挨拶はそれだけですか!?」
 ぎゅるんとやちるが背を反り返して顔を七緒に向ける。七緒がぎょっとした顔をして慌てて黒板に向かった。
「は、はいっ、ただいま! ……いつもと始まりが違ったのに」
 最後の方は小さく呟きつつ、七緒はかかかっと白墨で黒板に文字を書き連ねていく。
『女性死神が求めている、隊長の写真集販売のためのアンケートについて』
 書き終えて、七緒は理事の面目を振り返り、眼鏡をくくっと持ち上げた。
「本日の議題はこちらです。具体的には、アンケート内容を決めて参りたいと思います。まず、理事の皆様にはそれぞれの男性隊長の紹介文をお願いしておりました。隊長と直接関わることの少ない方々にも情報をお伝えする、非常に大事なものであることを前回の会議でご理解頂いていると信じております」
 七緒は「大事なもの」という部分を強調するように言うと、全体を見渡す。
「紹介文の担当は、前回の最後にくじで決定した通りです。それでは」



「一番隊からお願い致します」
「はあい」
 乱菊は座ったまま、手元の紙を左手に持って良く通る低めの声で朗読する。
「一番隊、山本元柳斎重國総隊長。長くて白い髭はまるで現世で有名なさんたさんのよう! 髭をまとめているひもは毎朝毎朝副隊長さんが整えているからキマッテるよね! おしゃれさんな山本総隊長らしくてとってもステキ! 髪の毛はちょっとなくなっちゃったけど、髪があったころなんてもはや浮竹隊長ですら知らないんだってさ! でも髪があって髭がない山本総隊長なんて、総隊長じゃないって思っちゃう。 それくらい今のお姿が定着してる山本総隊長だけど、脱いだら実はすごいんだって! 総隊長の始解を見ちゃうとその魅力にもうくらくら! 炎の向こうに揺らめく総隊長は妖しい魅力全開! 盛り上がる筋肉には無数の傷痕が走っていて、壮絶な過去を想像してどきどきしちゃうぞ! その傷だらけの背筋を見たらもうあなたは」
「ストップ!」
 七緒が肩を震わせながらも右手をがっと前に突き出して朗読を遮った。乱菊が顔を上げてきょとんとする。
「……紹介文は非っ常ーに大事なものだとご理解頂けたと思っておりましたが」
「うん。だから浮竹隊長とか京楽隊長とかに色々尋ねたし、一番隊まで行ってこっそり副隊長にまで聞いたのよ?」
 乱菊は真面目に言うが、七緒は片眉をぴくりと上げる。
「ならどうしてそんなはっちゃけた文章になっているのでしょうか」
「だって総隊長って一般の死神と接する事ってなかなかないから、親しみやすくした方がいいかなって思って」
 そこで乱菊は華やいだ笑みをみせた。
「京楽隊長と相談してこんな感じに」
「相談相手が確実に大きく間違っております。全文書き直して下さい……お一人で!」



「次の方! 三番隊をお願い致します」
「は、はい」
 勇音は肩を緊張させたまま、おずおずと朗読を始める。

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02月15日(金)
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