ID:104863
G*R
by K・カヲル
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■絶対的な響きをもって鐘の音は時を告げた 0
広大な草原に風が吹き抜ける。
それはまだ冷たいながらもどことなく角がとれていて、かすかに芽吹きの匂いがする。空はまだ高く高く、白い雲が細くのびていたが、その青の中にはやわらかさが確かにあった。
厳しい冬が終わろうとしていた。
ここは西流魂街八十地区。
広い地区はに人がまばらに散り、それぞれが僅かに与えられた恵みのある土地を争うように奪い合って生きる場所。たった一つの持ち物である命を互いに奪い合って生きる場所。強い者は奪うために群れ、弱い者は奪われることを防ぐために群れる。浴びた血を洗い流すのは新たな血。どす黒い染みが大地から消えることはない。
一人で生きていくには辛い場所だった。
一人で生きていくには力が必要だった。
だから、二人で生きてきた。
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03月02日(木)
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