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G*R
by K・カヲル
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■『女性死神協会 会議中02番外編2(前半)』
「いえ、緑茶で……そうではなく、先程、何を言い争っていらしたんですか」
言い争いというより争いにしか見えなかったが、七緒は言葉を選んで尋ねてみた。大前田は苦虫を噛み潰した顔をする。
「女性死神協会のせいだろうがよ……頼むからうちの隊長をそそのかさないでくれよなあ」
大前田の言葉に七緒は首を傾げる。大前田はうんざりと疲れ切った口調で話し始める。
「お前ら、チョコレートの菓子を作ったりしてるだろ? あれを俺が作るのも隊長が作った菓子を食って俺が倒れるのも、まあいいわけよ。本当は御免被りたいけどな」
「はあ」
「ただ、調子に乗った隊長が、世話になった隊長達に菓子を贈ってやってもまあ構わぬなんて言い出したりすると止めるのが大変なんだよ。劇物か爆発物かっていうシロモノだからな、隊長のケーキは」
「……はあ、では先程の争いは」
かなり上方の大前田を見上げて七緒はおそるおそる尋ねた。大前田は、心底うんざりしていますと書いてある顔で溜息をつき、膝を曲げて座り込む。
「……終業後に菓子を作るって譲らない隊長を俺が押しとどめてたんだよ。今日は刑軍の訓練があるから時間がないだろうとか、ここ最近ずっと俺が菓子を作ってるから俺が作った方が確かだとか、隊長の役に立ちたいからやらせろだとか色々色々理由を付けて。感謝しろよ。お前んとこの京楽隊長にも贈ることになってるんだからな」
大前田はいわゆるヤンキー座りで溜息をつき、頭を乱暴にかいている。レシピ発表の会議当日の早朝に急患として四番隊に運ばれた大前田の様子を勇音から聞いていた七緒は、ただ、
「ありがとうございます……」
としか言えなかった。そしてふと、気づいて、
「そういえば、どうして最近ずっとお菓子を作ってらっしゃるのです?」
と尋ねる。大前田は七緒を恨めしげに見上げた。
「そりゃ、お前、女性死神の連中が菓子作りを教えろって終業後に押し掛けてくるんだよ。お前ら何を言ったんだ? しかもこの間は隊長の誕生日だったから、豪華なケーキを作れだのなんだの隊長が。まあ作ったけどな。上に黒猫と蜜蜂の飾りまでご要望通りに作ったけどな。そりゃ上達もするだろうよ望んでもないのになほんっっと望んでねぇけどな」
「はあ……すみませんご苦労様です……」
七緒はソファの上で小さくなって俯く。そして自分の手のひらをじっと見て、溜息をついた。
続き→
はい、一月くらい遅れてのあとがきです。もうそろそろ、書いていたときの心境とか忘れていますよだからさっさと書こうよあとがき。ええと、メインはやはり十番隊での市丸さんと乱菊さんです。前作での「子供みたいに駄々をこねたら」という乱菊さんの言葉に対しての市丸さんの反応です。拙宅でのお二人は表向きはそう親しくもないので(普通に他隊の隊長と副隊長)、市丸さんは女性陣全員にチョコをねだる作戦に出ています。乱菊さんからチョコをもらうためならそれくらい何でもないさと。ええ、目的のためなら手段を選ばずということで。
四番隊では、まあ、もうおもちゃにされているのか本気なのか分からないといいなと。
二番隊ではもう大前田が頑張っているといいなあと思います。七緒さんも多分慣れてるよ。きっと。
02月21日(木)
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