ID:104863
G*R
by K・カヲル
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■CM-Soul Candy [1]
 吉良はぱくぱくと口を開けては閉じた。言葉が出てこない。その間も画面では吉良(の姿をした「カネシロ」)がケロケロケロケロと説明している。ギンはへらへらと笑っている。
「可愛いやないの。普段もそう言うてみたらええやん。ほら、次はボクやねん。そない落ち込まんといてえや」
『「ギンノスケ」ニャ。どうぞよろしくお願いしますニャア』
 画面中の吉良(の姿をした「カネシロ」)の横にギンの姿が並ぶ。表情は本物のギンとそう変わりはなく、ただ言葉が訛ってはおらずに語尾に「ニャ」がついているくらいだ。ギンは笑みを深める。このキャラクター案を出した人を聞いたから、ギンはより乗り気になったのだから。
「あんまりボクと変わらんなあ」
 ギンは嬉しそうに言う。それに何も答えず、吉良はがっくりと机に突っ伏した。



※伝令映像絡繰箱(仮・現世で言うテレビジョンのような機械)とは管理人が勝手に考えてそれらしい名前を勝手につけたものです。原作にはありませんのでご注意下さい。






『000感想』

「市丸はあまり落差が無くて面白くねえな」
 日番谷はソファに寄りかかり、そう呟くとお茶を飲み干した。乱菊もまたその向かいの椅子に座って宣伝を眺めていたが、そうですねと頷いた。そして口の中で呟く。そりゃそうだろうと。
「やっぱ、更木が破壊力では一番だったな」
「キャラクターが「チャッピー」ということも大きかったかもしれませんね。隊長、もう一杯いかがですか」
 乱菊は立ち上がり、お盆を手に取ると日番谷の湯飲みをそれに載せた。宣伝はまだ続いている。休憩時間にはもってこいの番組だった。日番谷はくつろいだ格好で、相変わらずのしかめ面で宣伝を見ている。
「四番隊の二人はまあ悪くないな」
「山田は可愛いですけど、荻堂の方はちょっと不気味ですね」
「吉良はなかなかいいんじゃないか」
「それ、本人に言ったらだめですよ。泣きますよ、吉良」
 今度は紅茶にして、乱菊は茶托と新しい湯飲みを日番谷の前に置いた。そして自分は椅子に座る。日番谷は手を伸ばし、熱っと呟いて手を引っ込めた。そして、少し考えるようにその手を口元に持っていくと、眉間のしわを深くして乱菊を見る。
「松本」
「何でしょう」
「俺を使ってねえだろうな」
 乱菊は艶やかに微笑んだ。
「まさか。雛森のお願いだってお断りになったじゃないですか」
 日番谷の眉間のしわが更に深く刻まれる。
「大丈夫ですよ。無断で使われたのは吉良くらいじゃないですか」
『続いての新商品は………』
 宣伝はまだまだ続いている。






 かなり後回しにしていたあとがきですが、これは書いていて楽しかったことを覚えています。本誌でのはっちゃけたチャッピーを見て、慌てて書き上げました。これは書かねば、と思ったのですね。ネタ以外の何者でもねえ、という勢いでした。

02月10日(日)
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