ID:104863
G*R
by K・カヲル
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■地上の縁からのぞき込むと深遠の青が底もなく 3
さらりと、まるで「晴れると気分がいいよね」とでも言っているかのような口調で言い放ったリンドウに、乱菊は酷く驚いた。リンドウ当人は相変わらず可愛らしく微笑んでいる。そしてそのままの笑顔で、
「人生経験がそれなりにあるとね、お付き合いをしていればどんな人か、ある程度は分かるものよ。まあ、いくら時間をかけても貴方には分からないでしょうけどね」
と言った。
少年達は度肝を抜かれたのか、揺るめた顔のまま呆然としている。その顔とリンドウの笑顔を見やって、乱菊は大きく溜息をつくと、少年達に体ごと向いた。
「……あのね、強い人間ほど、無駄なことをしないもんなの。単にあたしは級長として必要なことを言っているだけ。敵対しているわけでも何でもないの。どうして怖がらないといけないのよ。くだらない」
そしてリンドウの方を振り向くと、彼女は目を合わせて、笑った。ツワブキやスミレも面白そうにしている。少年達は何か呟きつつ、慌てたように出ていった。
「ありがとう」
乱菊がそう言うと、リンドウは首を横に振る。
「ううん、あたし、ああいう人が嫌いなだけよ」
「ごめんね、瀞霊廷出身には、あんな人が少なからずいて」
スミレは申し訳なさそうに俯く。ツワブキがその背を軽く叩いて顔を覗き込んだ。
「どうして謝るのさ。あんな奴らが馬鹿なだけだよ」
「そうよ」
リンドウも頷いて、スミレの背を撫でた。そして溜息をつく。
「でも、ああいう人って案外いるのよねえ」
「そうだねえ」
四人全員で溜息をついた。
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06月05日(月)
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