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G*R
by K・カヲル
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■『女性死神協会 会議中01・後半』
「今のお話は本当のことなのでしょうか」
「檜佐木君に色々とお訊きしたときにそうおっしゃっていて」
「……あの八番隊でのゴキブリ大量発生は九番隊の仕業だったのね……っ」
怒りに震えた声で七緒が呟く。勇音はびくっと一瞬だけ身を引くと、慌てて、
「あ、あの、檜佐木君はできたら蚊とゴキブリは仕方ないんだけどなって考えておられるようで……」
と言うが、乱菊がぽんとその肩に手を置いた。
「いいのよ、勇音。七緒に任せておきましょう。……うちもゴキブリには悩まされていたのよね」
「そうです! この件については私にお任せを! あ、紹介文については前半はそのままで、後半だけ適当に取り繕って下さい!」
「次の方! 十番隊をお願い致します」
「うむ。任せておけ」
砕蜂が堂々と朗読を始めた。
「十番隊、日番谷冬獅郎隊長。天才児と謳われたその実力はいまだ未知数。史上最速で隊長まで登りつめ、周囲の羨望と嫉妬を一身に受けているその本人は、己の実力を疑うことなく、そして過信もしない非常に冷静な男だ。見た目は子供であるが仕事ぶりは実に大人。遊ぶこともなくさぼることもなく、退屈な書類仕事から命をかけた虚退治まで、全てをそつなくこなしている。隊長としての器は十二分にあると言えよう。勿論、見目についても成長期はこれから。陽光に白く輝く髪と、深い思慮を感じさせる淡い緑の眼は、彼が成長してからの麗しさを予感させる。小さな体も業務には全く支障はなく、周囲の人間は彼に信頼と期待を寄せている。だが、残念ながらその成長期前の体を気に病んでいるのは当の本人であるようだ。一日三回の食事の前には牛乳を一気飲み。おやつには誰にもばれぬようこっそりと煮干しを食いあさり、食事についても頭から丸ごと食べられる小魚を中心にしているとのこと。実は幼なじみである雛森の身長を追い越すことが目的との噂もあ」
「……あの、お待ち頂けますか」
そっと七緒が止めに入り、砕蜂は訝しげに顔を上げた。
「どうした」
「あの、その日番谷隊長の秘密はどこから」
「どこからも何も、周囲には全てばればれだぞ。知らぬは本人だけだ」
「あたしが喋ったんじゃないのよ。ホントにいつのまにか知れ渡ってるの」
「……お気の毒に」
砕蜂と乱菊の言葉に七緒は眉を寄せた。
「前半部分は良いと思いますので、後半については書き直して差し上げてはいかがでしょうか」
「しかし、その微笑ましい話があるからこそ、天才児として微妙に距離をおかれている彼の人間らしさを垣間見れて良いのではないか?」
「けれどそれではあまりに日番谷隊長が哀れ……、いや失礼、お気の毒では?」
「あー、確かにちょっと健気な隊長が可哀相かも」
乱菊も苦笑して言う。
砕蜂は少し考えるように顎に手をやり、そして頷いた。
「確かに。奴の男としての誇りを踏みにじるやもしれぬな。了解した。書き直そう」
「お願い致します」
「次の方! 十一番隊をお願い致します」
「……はい」
ネムが静かな声で読み上げ始めた。
「十一番隊、更木剣八隊長。衝撃的なデビューで隊長に就任された更木隊長。抑えきれないほどの巨大な霊圧。禍々しいほどのその霊圧は、実は技術局特製の眼帯で食らわせていてもあれほどの」
「待って」
七緒の制止にネムが首を傾げる。
「それってばらしちゃまずいんじゃないの」
「ですが、技術局員は全員存じておりますが」
「一般の死神に知られちゃまずいでしょう。そこはカットしたら」
ネムは頷いて、続きを朗読する。
「あの奇抜なヘアスタイルは実は隊長自ら、毎朝行っているとのこと。寝癖かと勘違いしている人も多いかもしれませんが、アレは立派なおしゃれ。技術局特製の整髪料を毎朝一本使い切っています。決して砂糖水などではありません」
「うわ、ネタが古いわね」
「もちろん、整髪料一本を使い切るわけですから、常に傍にいる副隊長への影響も考慮しています。更木隊長は副隊長の好みの香りを技術局にお話になり、加えて健康にも留意したものを作り出すように注文されています」
「あー、だから卯ノ花隊長に阿近さんが相談しにきたんだ」
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02月16日(土)
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