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G*R
by K・カヲル
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■CM-Soul Candy [1]
※伝令映像絡繰箱(仮・現世で言うテレビジョンのような機械)とは管理人が勝手に考えてそれらしい名前を勝手につけたものです。原作にはありませんのでご注意下さい。
『02あひるの「ユキ」・狗の「パプルス」』
四番隊執務室では、卯ノ花がくつくつと口元を押さえて笑っていた。伝令映像絡繰箱(仮・現世で言うテレビジョンのような機械)に映し出される映像は、まだソウルキャンディーの新商品を紹介している。
「よく、更木隊長がお許しになりましたね」
笑みを含んだ声で卯ノ花が言うと、勇音は微苦笑した。
「きっと、やちるさんが頼みこんだのだと思います」
「それなら断れないですね」
絡繰箱からは続けて、あひるの「ユキ」という商品が紹介されはじめた。
『こちらは動きはそう速くはありませんが、耐久力と忍耐力に優れています。また泳ぎが得意ですので水辺での任務にはお奨めです』
『どうぞよろしくお願い致しますガー』
画面の中で深々と礼をしたのは、四番隊第七席(第十四上級救護班班長)山田花太郎の姿だった。普段の彼よりも少しばかり堂々としたその姿は、紹介役の女性死神の質問に笑顔で答えている。時折、『ガ?』と小首を傾げる仕草は愛らしい。
卯ノ花は微笑んだままそれを眺め、その表情のまま勇音を振り返った。
「彼の義骸を?」
「はい」
勇音もまた微笑んで頷く。
「伊江村三席には断られてしまいまして……そのままどんどん続けて断られ続け、ようやく花太郎がいいですよって言ってくれたんです」
「まあ……彼なら似合うのでいいでしょうけれどねえ」
画面の中では花太郎の姿をした「ユキ」の隣に新たな姿が現れた。卯ノ花が微笑みを凍らせる。
『こちらが三番目にご紹介する、狗の「パプルス」です。熱血・忠実が売りで、動きも力強いのが特徴です!』
『どうぞよろしくお願い致しますワン! 一生懸命頑張りますワン!』
「あー……やっぱり、似合わなかったですねえ」
勇音が苦笑してしみじみと呟く。卯ノ花は何も答えずに、微笑んだまま画面を眺めていた。そこには、第八席荻堂春信の姿をした「パプルス」が快活な表情で動き回っていた。
※伝令映像絡繰箱(仮・現世で言うテレビジョンのような機械)とは管理人が勝手に考えてそれらしい名前を勝手につけたものです。原作にはありませんのでご注意下さい。
『03カエルの「カネシロ」・猫の「ギンノスケ」』
吉良は三番隊執務室で呆然と伝令映像絡繰箱(仮・現世で言うテレビジョンのような機械)を眺めていた。先日、蕎麦屋でやちるが剣八に何かを頼み込んでいたようだと隣のテーブルで天ぷら蕎麦を注文しながら聴いていたが、これだったのかと理解する。吉良は安堵の息を吐いた。大きく吐いた。女性死神協会の人間がこの隊にいなくて良かったと心の底から安堵して息を吐いた。
そんな吉良の様子を、珍しく執務室にいるギンが笑って見ている。
「えらい楽しい宣伝してはるなあ、女性死神協会さんは」
吉良は顔を上げると、爽やかに微笑んだ。
「でもまあ、いい宣伝ですよね。使用例を出した方が分かりやすいですから」
「そうやねえ。やちるちゃんもよう考えはったわ」
画面では宣伝が続いている。
ギンはそれをにやにやと眺めて、さらりと言った。
「あ、イヅルや」
『「カネシロ」ですケロ。よろしくですケロ』
ギンの言葉と同時に画面から流れてきた自分の声に、吉良は硬直した。確かに画面の中では自分が説明に合わせて動き回り、ケロケロ言っている。
「え、ええ…………ええ? 何で? 何で何でこんな」
「ああ、やちるちゃんに頼まれてボクが許可出したんや」
慌てふためき涙目にすらなっている吉良に対し、ギンは爽やかに微笑んだ。
「自分の隊員でもいいんやけど、出来ればみんなに知られている人の方が宣伝になる言うてなあ。そら確かに、て思うたから、ええよー、て」
「僕は何も聞いていませんよっ!」
「そら、断るやないの。言うたら」
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02月10日(日)
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