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ケイケイの映画日記
by ケイケイ
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■「ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密」&ジョニデの事
そしてヴァネッサとの二人の子供が生まれた頃に「パイレーツ・カリビアン」に出演。二人の子供が観られる映画に出たいと言う、父親なら真っ当な出演作選びです。しかしデップに安定をもたらした家庭は、サブカルキングだった彼をハリウッドのメインストリームに押し上げた代償のように、彼から輝きを奪ったように思います。この頃から、私はデップはつまらなくなったと感じていました。

もちろん、それはデップの責任で、ヴァネッサと子供たちには全く関係ない事。いみじくも、デップの代役を務めたマッツが、「役作りで憑依などくだらない」とインタビューで答えているのを読みした。言い方は辛辣ですが、家庭持ちのマッツが、役柄を私生活に持ち込むことを諫めているのだと思いました。殺人鬼の役を引きづったら、大変でしょ?それと同じく、私生活が芝居を浸食するのも、間違っていると私は思います。

俳優として行き詰まり追い詰められていた時に、自分が輝いていた時に寄り添っていた女性と同じ匂いを、アンバー・ハードに感じたんじゃないのかなぁ。彼女も出て来た話では、充分にメンヘラ。

こう思い巡らせた時、全てを受け入れ、デップを手放したヴァネッサは、本当に偉いと思いました。きっと自己肯定感が高く、見た目より(ごめんよ!)ずっと、賢い人なのだと思います。


優れた伝記映画とは、その人の闇や負の部分をきちんと描いても、魅力的でその人がもっと知りたくなるもの。それを痛感したのが、ダニー・ボイルの「スティーブ・ジョブス」。マイケル・ファスベンダーの好演あっての賜物でした。「MINAMATA」のユージン・スミスもそうでした。デップ、トンネルから抜けたのかと感じたものです。

これだけ赤裸々な証言が続けば、元夫婦は首まで泥まみれでしょう。デップが訴訟を起こしたのは、自分のキャリアの挽回をしたいのか、お金のためか。父親としての誇りを取り戻したいであれば、嬉しいです。全部かな?デンゼルが人格者でマッツも良人なのは素直に嬉しいですが(マーク・ラファロも!)、私は好きな俳優に人格は求めません。変態でも奇人でも、演技が素晴らしければ、それでいいと思っています。私はどちらが悪いとは思いません。両者のキャリアに極力響かないよう、願うだけ。アンバーも数作観ていますが、「アクアマン」続編のメラは、また彼女で観たいです。。

04月22日(金)
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