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ケイケイの映画日記
by ケイケイ
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■「最後の初恋」
それでも「良い母親であることだけが、私のプライドだったのに」というエイドリアンのセリフや、ポールの患者の夫に扮するスコット・グレンの、妻への切々たる思い、その43年連れ添った妻が夫に向けた、「あなたのために綺麗になりたい」という言葉は、私のような中年女性には、とても心に染みる言葉でした。こういう細部が心に残るので、美中年を使っての夢物語じゃん!と、切り捨てることが出来ないのです。

「良い母親だけが私のプライド」、ずしーんと来ますよ。子育てと家庭を守るため、あれもあきらめ、これもあきらめ、夫は家庭を「ほどほどに」振り返るだけ。子供だけはちゃんと育てねば!と、私も思ってたなぁ。でも子供はいつまでも子供にあらず、母親の手から離れていくのは、本来は「良い母親だけが私のプライド」だった私たち中年女性には、喜ばしいことなのですね。幸か不幸か、歳とってしょぼくれ気味になった多くの夫は、妻の元に帰りたがります。幸い私の夫は真面目な良い人です。これからは「良き妻であることが私のプライド」を目指し、頑張ってみるか。くれぐれも「だけ」にはならないようにね。

10月01日(水)
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