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ケイケイの映画日記
by ケイケイ
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■「ミスト」
デヴィッドは息子ビリーから、「絶対僕を殺させないでね」と約束していたのに、自ら息子を殺してしまいます。息子を守れなかったデヴィッドの横を通り過ぎた預言者の女性は、しっかり二人の子供を抱いていました。デヴィッドがこの女性に家まで送ってくれと言われた時、ビリーに「ママに会いたい」と言われた時、彼は命がけで妻の元に駆けつけるべきだったのだ、と言われているようです。
同じようにマーケットを出て行ったノートンは、猜疑心から別行動をとったので、亡くなったのでしょう。隣人を愛せなかった罰なのかも。
カーモティに一度巨大な昆虫が止まったのに、何もせず離れたのは、あの時彼女は人々を救いたいと心から願っていました。しかしこのことで、自分が選ばれし人間だと勘違いし、傲慢で尊大になってしまったので、死を与えたのだと思います。
ネタバレ終わり
家族を愛せ、隣人を愛せ。小さな自分の世界も愛せずに、どうして他人が愛せましょうや。人の痛みを自分の痛みと置き換えて考えられるなら、無益な争いは起こらないはずです。このことが言いたくて、ダラボンはラストを原作と変更したのかと、感じています。
大昔、まだ三男も生まれていない頃、小さな軽自動車で家族四人丹後半島まで旅行したことがありました。高速道路を走っていると、大きな車が横を通ると、震動でうちの軽はガタガタ揺れるのです。夫は運転にひやひやし通しだったらしいですが、私は家族四人ともいっしょだもの、死んでも安心だと思っていたので、全然平気でした。それから一年後に誕生したのが、三男です。この作品を観て、その時の感情が懐かしく蘇りました。家族はいっしょにね。
05月12日(月)
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