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ケイケイの映画日記
by ケイケイ
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■「傷だらけの男たち」
トニー・レオンは今回は役に恵まれなかったせいか、生彩を感じませんでした。シンレイは私は初めて観ましたが、硬質ですが冷たくない雰囲気で良かったです。もう少し早くに夫を疑う様子を描けば、彼女ももっと演じ甲斐があったかも。スー・チーも新しいボンの恋人となる女性で出演しています。私は彼女が好きなんですが、あまり魅力はなかったような。だいたいスー・チーのような年齢で名の売れた人がやる役ではないです。新進の女優さんが良かったように思います。ついでですが、レイチェル役の人も、もうちっと別嬪さんが良かったような。ごめんね、失礼なこと書いて。



何でこのような失礼なことを書くかというと、今回私的には金城武の二枚目ぶりがあまりに良かったからです。トニー・レオンと並んだり、捜査している時より、この人は女性と並ぶと、本当に10倍くらい輝きが違うのですね。それが恋人であれ、スー・チーであれ、恋愛関係のないスクツァンであれそうなのです。酔いどれ演技はちょっと臭かったけど、今までの「大根ぶり」からみれば、全然OK。すこぶるつきの美男子で、清潔感もあって、ちゃんと生身の雄の魅力もあるんですから、向かうところ敵なしじゃございませんか。これで演技力もあったら厭味というものです。人間は何か欠けている方が、愛嬌があってよろしい。もう30半ばくらいにはなるだろうと思うのですが、この現実感のある星の王子様的スウィートさは、それだけで充分存在価値があろうかというもの。「ウィンターソング」は見逃したけど、金城武で「華麗なるギャツビー」みたいな作品が観たいなぁと、思った私でありました。

07月12日(木)
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