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ケイケイの映画日記
by ケイケイ
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■「16ブロック」
エディはケーキ屋になることに固執しますが、それがちゃんとラストに生かされています。自分の犯した罪は消えないけれど、誰かを幸せに導くことは、それは罪の償いになると思います。人間先が見える年になると、今以下になっても今以上はないんじゃないか、そんな気がするものです。しかしラストのジャックの笑顔は、これからの人生、まだまだ何があるかわからない、捨てたもんじゃないぞという気にさせます。日曜日に観ると、月曜日元気で仕事に行ける作品です。

以下ネタバレ













ジャックが昔のような正義感を見せ始めると、「あいつの中で何かが目覚めた」とニュージェンとは言いますが、それはエディから昔の悪徳刑事の同僚が、子供の口に銃を入れ込み脅す姿を目撃したと聞いたからではないでしょうか?その脅しで一人死んでいるのに、その罪悪感から逃れられなくて自分は苦しんでいるのに、まだ同じことをやっているのかと、彼の眠っている正義感に火が着いたのかと思いました。エディがバスの戻ってきた時、「このバカが・・・」と思いつつ、よく戻ってきたと褒めてやりたい私がいました。ジャックは本当にバカだと思ったでしょうねー。でもその愚直なまでのエディの誠実さが、ジャックに証言台に立つ勇気を与えたのでしょう。

10月23日(月)
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