横縞日記
kyo-ko



 『ワイルド・ロック』 高嶋上総

表紙絵だけで買いました(きっぱり)。

筋肉を美しく描けるのは良いですね。
筋肉質とごついのは違うよね、しなやかさが大事よね。
BLではこういう特殊世界&設定って苦手ではありますが、
ここまでイッちゃうとそれはそれで良し。

とはいえ表紙絵は読者サービス(?)かと思いきや、
主役のエンバは全編ハダカ。
いくら原始人漫画(苦笑)といっても、目のやり場に困るっす。

絵は文句なくキレイだし、
ストーリーもお約束で、なかなか。
エンバももちろんカッコ良くて、
眺めているだけでも楽しいです。

同時収録のセレムとユニの話が切なくて、
泣いちゃいそうでした。
でもこの二人がああなってしまったのかと思うと、
別の意味でも切ないですね。
特にセレムはものすごく好みだったのにー。
エンバほど猛々しくなく、
上品な美形でありながら男前。
ああ、それなのにそれなのに。
年月って残酷だわ…。



2003年05月28日(水)



 『負けるなbaby☆』 天乃萌絵

基本は可愛い話ばかりだし、
絵もキレイだし、OKだと思うのですが、
それほどハマる感じじゃなかったです。

受攻がまさに見たまんま、だったので、
その点は良かったかな。
あくまでも受けは可愛らしく、
攻めは男らしいカッコ良さで、
分かりやすくてね、安心です(苦笑)。

どうやらこの人はあまりHシーンを描かない人みたいなのに、
無理して頑張って描いているというのが伝わってきて、
ちょっと切ないです(笑)。
やっぱりこういうのも適性ってあるよね。
売れるためにはそういうシーンも入れないといけないんだろうけれど、
それに気を取られすぎないで、
ストーリーをしっかり描いて欲しいかも。
営業を考えちゃうとねー、
なかなか本当に描きたい物は描けないのかもしれませんけれど。



2003年05月29日(木)



 『輝夜』 野守美奈

BLというほどのものでもないですが。
恋愛がメインというよりも、
自分の存在意義とか、何の為に生きていく、とか
そんな話が多いですね。
ええ、もちろん、私はこういうのは嫌いではないです。

が、美形のアンドロイドという設定が
すでに古臭いという気がしないでもなく(苦笑)。
SFとかシリアスとか描きたかったんだよー。
本当は描きたい物はBLじゃないんだよー、
というのが画面の向こうから、ひしひしと感じられます(笑)。

絵は丁寧できれいだし、
見るからに少女マンガという感じだし、
BL初心者さんにはちょうど良いかもしれません。

ちょっと気になるといえば、
「美形」という設定の筈の『輝夜』たちが、
それほど美形に見えなかったことくらいですかね(苦笑)。
もう少し人間離れしているとか、
見た目ですぐに『輝夜』と分かるような
印象的なキャラクターにして欲しかったな。


2003年06月01日(日)



 『仮面ティーチャー』 京山あつき

これは帯の「TONO」さんのコメントだけで買ってしまいました(笑)。
最近、帯で〇〇さんオススメ!みたいなのが多いですよね。
しかもそれがつい買ってしまいたくなる人ばかりなんだな。
上手いです(苦笑)。

それはさておき、内容ですが。
これもBLなのかなぁ。
いや、確かに「B」もあるし「L」もあるんだけど、
何かが違うような気がします。

でも面白くなかった訳ではなく、
むしろコメディとしては良く出来ているのではないかと。
本人が真剣なだけに、
読んでいる方はますます可笑しいという…定番ですね。

絵がほのぼのして、
もちろん中身もほのぼのして可愛かったです。
思いっきりショタだけどね…。
私はその趣味はないので、
そういった意味では楽しめませんけども、
なんだかちょっと切なくて、
ほろりとしてしまったのは何故だろう…(苦笑)。


2003年06月02日(月)



 『Blurry Moon』 くおん摩緒

以前にこの人の別の作品を読んでいて、
すごく可愛くて絵柄も好きだったので、また買ってみました。
でも今回は、う〜ん…。
そもそもこの絵柄でホストの話ってさ、似合わないんだよね。
高校生のアルバイトですか…?って感じ。

それに私は身体から入る関係ってのが苦手なんですわ。
まー、とりあえずヤっちゃってから、両想いだったのか、と
あっさりラブラブになるパターンも、
許せないことはないんだけど。

(でも実際にはそんなの有り得ないよね?
親友だと思っていたのに無理やり押し倒されて、
やっぱりオレもこいつのことが好きだったんだなーなんて。
だから×じゃないけど△ね。そんなところ)

とにかく、そういう趣味嗜好がある訳でもないのに、
男が男を押し倒すんだから、それなりに好きとか嫌いとか、
ちゃんと表明してくれ、と思ってしまうのでした。
という訳で、今ひとつだったのですが、

それ以上に何となくショタっぽいのが気になりました。
同時収録のコメディはまさにショタなんだけど、
そこはそれで、可愛い受けキャラを狙っているから
まぁいいかな、と思いましたが。
表題作は一応大人の恋愛(なのか…?)を描いているようなのに、
Hシーンの受けの身体がいやに子供っぽくてね。
絶対に縮んでるって、あれは。

おそらくこの人ショタ好きなんだろうなー、と思ったら、
あとがきにしっかり書いてありました(笑)。


2003年06月04日(水)



 『お味はどうですか?』 佐倉ハイジ

この人の絵がすごく好きです。
BLって、絵が好みだったらそれだけでOK!
てな所があるのですが(私は)、もう本当に好きなの。
今回の表紙も中の口絵も、
茶色っぽい色で統一されていてきれいでした。
線とか塗りとか、かなり大雑把だったりするんだけど、そこも好き。
絵が上手いと力を抜いていても、十分きれいなんですね。

で中身は、というと…、表題作は今ひとつ。
攻めキャラが、お前のそれは何なんだ?
性欲なのか食欲なのか?
本当にその子のことが好きなのか?
何だか愛を感じられないぞ!
そんな感じなので。受けくんは可愛いんだけど。

それ以外の他の短編はどれも好きですね。
特に年下の高校生の子供にハマって、
すっかり駄目な大人になってしまった加治さんがラブ。
こういうヘタレな人って好きかもしれないです。
あ、でもいつでもヘタレなんじゃなくてね。
この子にだけは敵わないんだよ〜、てなヤツ。
いい大人がジタバタあがいてるのを見るのが好きですね。
(…ちょっと変な趣味かも?笑)

ところで、この人の描くキャラクターって、
何だかいつも困っているような顔をしています。
あるいは何かを考えている&悩んでいるような。
黒目がちな瞳のせいですかね?


2003年06月05日(木)



 『純愛と不純愛のカタルシス』 一宮思帆

いつものようにパッと見で購入(苦笑)。
でも絵柄が…微妙。

好きか嫌いかで言ったら、嫌いじゃないです。
でもどっちかというと、少年漫画みたいなんだもん。
いやもちろん、そんなにゴツイわけじゃないしね。
BLっぽい綺麗さはあるのですが、
時々すごく荒く見えちゃうんだよね。
絵の比重がすごく高いBLの場合は痛いかも(私にとって)。
たんなる少女漫画だったらOKレベルです。

内容の方は、これまた微妙でして。
短編集ですが、どれも設定がワンパターンで、
まず身体だけの繋がりがあって、
受けの方が本当に自分は好かれているのだろうか、と悩み、
なんかメソメソしていると、攻めが好きだったんだよー、と。
それでやっぱりヤることはヤるって感じですかね。

前半のHシーンはなくてもいいから、
その分、二人の結びつきや、感情表現などを深くやって欲しい、
と思ってしまうのは間違っているのかも(苦笑)。
やっぱりBLだとどうしても、
そっちに重点が置かれてしまうのでしょうからね。
出版社の傾向もあるでしょうが。
BBCだからな、仕方がないですか。

ところで、この方の名前「しはん」なんですね。
「しほ」だと思っていたからちょっとびっくり。
変な読ませ方ー。

2003年06月10日(火)
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