2001年06月30日(土)  2001年6月のおきらくレシピ

■2001/06/16 (土) 鐘が鳴りますチリコンカン
突然チリコンカンが食べたくなった。去年、同僚のA嬢に教えてもらったレシピがうろ覚え……で、先月買ったまま全く使っていない栗原はるみさんの本を開くと、載っていた。A嬢レシピと栗原レシピのいいとこどりした我流レシピで作ったら、珍しくダンナ様が「うまい!」と絶賛。白ワインとよく合います。
【チリコンカン:合格】鍋にオリーブオイル大さじ1を熱し、みじん切りしたニンニク3かけを弱火で炒め、香りが出たら牛豚合挽き200gを入れ、軽く塩こしょうする。肉の色が変わったら、粗みじん切りした玉ねぎ1個を加え、玉ねぎが透き通ったら、トマト缶とキドニー豆缶を汁ごと加え、チリパウダー大さじ2、チリペッパー小さじ1、とんかつソース大さじ1、砂糖少々を加え、20分ほど煮込む。塩、しょうゆで味を整える。

■2001/06/10 (日) レモンのドレッシングは初夏の味
新聞に載っていたトマトサラダのレシピを見ると、ドレッシングにレモンが入っている。そういえば昔よくクッキングレモンを使ってたっけ。早速作ってみたら、さっぱりしてて、爽やかな味。パプリカにも合いそう。今日の失敗はトマトの湯むき。沸騰した湯につけ、皮がむけるのを待ってたら、「熱湯につけてから冷水に放つと、するりとむけます」とレシピ。ちょっとゆでトマトになってしまいました。
【トマトとタコのサラダ:湯むきは要練習】タコは1cm角ぐらいに切り、軽くゆで、ドレッシング(レモン汁大さじ2、酢大さじ2、バルサミコ酢大さじ1、オリーブオイル大さじ2、塩小さじ1、砂糖少々、バジルみじん切り適量)に漬ける。オーブンで軽く焼いた薄切りナス、湯むきして切ったトマトをあわせる。

■2001/06/04 (月) カツオの泥沼サラダ
スーパーで買い物中に「ねりごまでドレッシング作ってサラダにするとおいしい」という同僚の言葉を思い出し、ねりごまをカゴに入れる。サラダの具は何がいいか聞いてなかったので、4割引のカツオ刺身とレタスを使うことに。ドレッシングの材料もあやふやなので適当に醤油、マヨネーズ、りんご酢を混ぜる。これをカツオと千切りにしたレタスに和えると……しまった、カツオが完全に浮いている。やはりパックに入っていたショウガ汁を使うべきであったか、と急きょぶっかけるが、合わないんだな、これが。ますますおかしな味になって、もうお手上げ。
【カツオのサラダ:不協和音】レシピ省略。

■2001/06/03 (日) シュガーカットは甘くない
先日作ったバナナケーキが成功をおさめたのに気をよくして、今日はカロリーダウンに挑戦。砂糖を100gから70gに減らし、卵4個を2個に、生クリームをやめてヨーグルトを増量する。タネを型に流し込むとき、ちょこっとなめてみると「甘くない」。しかも「おいしくない」。何だか悪い予感がする。さらにオーブンからこぼれる香りも、「そそらない」。出来上がったのは、やたら粉っぽく、ほのかにバナナが香る塊でした。
【ダイエット・バナナケーキ:石】レシピ省略

■2001/06/02 (土) 盛岡土産の冷麺は味付けの心配なし
暑くなったので、お昼は冷麺にする。盛岡土産の麺とツユの素とキムチの素がついたやつ。外袋の言うがままに麺をゆで、ツユの素を水で薄める。これで具のチョイスさえ間違えなければ問題なし。昨日の晩、中華料理屋で食べた前菜をお手本に海鮮と野菜のあっさりコンビネーションに。「キミにしてはいい選択だ」とダンナ様も満足。
【盛岡冷麺:市販品】トッピングは大葉、みょうが、キュウリ、大根、中華風くらげ(市販品)、イカソウメン。全部細長く揃えて切るのがミソ。

2000年06月30日(金)  10年後に掘り出したスケジュール帳より(2010/11/28)


2001年05月31日(木)  2001年5月のおきらくレシピ

■2001/05/22 (火) 悪い予感が的中した納豆餅
夕食は納豆で済ませよう、と卵を溶いて納豆、ネギ、タレ、からしを合わせて、ふと気づく。しまった、ごはんがない! 冷蔵庫を見ると、餅がある。正月にもらったやつだけど、乾燥剤入ってるし、大丈夫そう。軽く焼いて納豆に放りこんで電子レンジへ。5か月ものの餅は全然膨らむ気配がない。見た目は居酒屋の創作料理っぽいけど、おいしくないんだろなーと思って食べたら、案の定ダメな味。餅がカチカチなので再びレンジへ。そのまま食べるのを忘れてしまった。教訓:古い餅は膨らまない。
【卵とじ納豆餅:しょんぼり】レシピ省略

■2001/05/20 (日) きび砂糖が決め手のバナナケーキ
5年ほど前、週末ごとにケーキを焼いてた頃の定番がバナナケーキ。ひさしぶりに焼きたくなって本を開いたら、新しいレシピを発見。前はバターとラムレーズンが主役だったんだけど、こちらはバター控えめ(今までの3分の1)でラムレーズンなし。かわりにサワークリームと書いてある。チーズケーキ焼いた残りのヨーグルトと生クリームで代用してみることに。卵白を泡立てるのもオリジナル(なんとなくこのほうが口当たりがいい気がする)。八百屋さんの店先で1房百円の理想的な完熟バナナをゲット。「皮にブツブツが出るぐらいのほうがポリフェノールたっぷりでガン予防になるよ」とお店のオジサン。きび砂糖と相性バツグンで香ばしい焼き上がりになりました。ついでに焼いたチーズケーキも3度目の正直で成功。
【バナナケーキ:新定番】(18cmパウンド型2本分)バター60gをよく練り、きび砂糖100gを加え、生クリーム50ccとヨーグルト150cc、卵黄4個分、ふるった小麦粉300g、ピューレ状につぶしたバナナ4本分、牛乳大さじ4を混ぜる。泡立てた卵白4個分をさっくり合わせ、180度に温めたオーブンで焼く。表面に焼色がついたら(約30分)アルミホイルをかぶせ、160度で焼く(約30分)。

■2001/05/19 (土) サラダが手巻き寿司の具に化けた
夕食は【手巻き寿司】と【マグロとアボカドのサラダ】。サラダを作りかけたら、「これを巻いたらウマいかも」とダンナ様。試してみたら、エスニック風の止まらないおいしさ。パーティにも使えるかも。
【変わり種カリフォルニア巻き:突然変異】広げた海苔にレタスを敷き、寿司飯、タレ(玉ねぎ1/4個とニンニク1片をすりおろし、ゴマ油小さじ2、醤油大さじ1、酢大さじ2をまぜる)に漬けた薄切りマグロ、薄切りアボカドを乗せ、巻く。

■2001/05/16 (水) 急がば回れチーズケーキ
ケーキは続けて何度も作って体で覚えるべし、とチーズケーキに再挑戦。今度はヨーグルトのかわりに生クリームを使い、前回忘れていたレモン(チーズケーキには必須)を加える。前回は卵白以外は木しゃもじで混ぜていたのだけど、「全部ハンドミキサーを使えば楽チンなのでは」とチーズを練る段階から機械まかせ。そのまま羽根を洗わずに卵白のボウルに突っ込んだら、全然泡立たない! 不純物が入っているとダメなのか。泣く泣く「汚れ卵白」を別の器に移し、洗ったボウルに新しい卵白を割り入れ、洗った羽根で泡立てると、すぐさま立派なツノが。ところが、気をよくして「汚れ卵白」を混ぜた途端、せっかくの泡がしぼんでいくではないか! 一体私は何をしているのでしょう。絶望に反して焼き色は理想的なキツネ色。口当たりも軽く、レモンと生クリームが効いて前回よりおいしく完成。次こそは完璧!?
【チーズケーキ生クリーム篇:混ぜるな危険】前回のヨーグルトのかわりに牛乳大さじ2、生クリーム60ccを入れ、レモンの皮1/3のすりおろしと搾り汁を加える。

■2001/05/13 (日) お義母様の反応もあっさりチーズケーキ
結婚して初めての母の日。お義母様に手作りのプレゼントをと思い、5年ぶりにケーキを焼く。レシピのバターと生クリームをカロリーカットのためにヨーグルトに替えて焼いてみたら、ちゃんと固まって、見た目は成功。おそるおそる献上すると、普段は洋菓子には目もくれないお義父様が「どれ、食べてみよう」と毒味。ひとくち食べて「甘さ控えめだな」と言ったきり言葉が続かない。マズかったかと心配したら、続いて2切れパクつき、「寝る」。「あの人がケーキに手を出すなんて。酔ってたのかしら?」と見送った肝心のお義母様の反応は、「あら、おいしい。でも、こんなに食べきれないから持って帰って」。ケーキには感激してくれたようですが、お口に合ったかどうかは甚だ疑問でした。
【ヨーグルトチーズケーキ:判定不能】(18cm丸型1個分)クリームチーズ200gは室温に戻し、卵黄3個を少しずつ混ぜ、ふるった小麦粉30gとグラニュー糖15gもよく混ぜる。別に泡立てた卵白3個分とグラニュー糖30gをさっくり混ぜ、ケーキシートを敷いた型に流す。熱湯を1cmほど張った天板に型を入れ、150度にあたためたオーブンで50分ほど蒸し焼きにする。*ケーキ型の底に2cm幅のアルミホイルを十字に敷き、その上にケーキシートを敷くと、型から取りだしやすいと本に書いてあり、やってみるとその通りでした。

■2001/05/12 (土) 自家製ハーブがうれしいトマトサラダ
ベランダで育てているバジルを初めて収穫。葉っぱはどんどん摘んで追肥してやると新しい芽が出やすいと「育て方」に書いてあったので、その通りにしておく。スーパーでいちばん高いEXヴァージンオリーブオイルとバルサミコ酢を買ってきて、トマトのサラダに。トマトの汁とドレッシングが合わさると、ガスパッチョ風でおいしい。味噌汁の三ッ葉もベランダから。出身地がわかってるから安心。次はトマトも育てて100%自給自足サラダもいいな。
【トマトとバジルのサラダ:汁も飲める】オリーブオイルとバルサミコ酢と塩こしょうを適当に合わせたドレッシングに刻んだバジルとサイコロ切りしたトマトを入れる。

■2001/05/10 (木) クリームチーズとパオの幸せな出会い
最近パオことサンチュに凝っていて、毎日1パック(10枚)消費中。ごはん、サラダ、なんでも巻いて、不足しがちなビタミンを補おうという考え。野菜で満腹になれば、ごはんやおかずの量も減らせてダイエットにもなるはずだったんだけど、「あーまだ食べたい!」。冷蔵庫を開けると、kiriクリームチーズが。(食べられる物は、それしかなかった)。チーズ1個をパオ2枚で包むと、表面のシャキシャキ感と中のモッチリ感が絶妙で、えもいわれぬおいしさ! お酒にも合いそう。
【クリームチーズのパオ包み:病みつき】レシピ省略

■2001/05/09 (水) 人参の葉っぱはパセリのようなほろ苦さ
人参のてっぺんを5mmほど切って水につけておくと、葉がぐんぐん伸びる。和風の花皿に5つ並べてキッチンの窓際に置くと、実の赤と葉っぱの緑が映えて、なかなか可愛い。買ってきた惣菜のサラダに家にあるものを足してるとき、葉っぱが目に入り、「こいつも入れてみよう」とよく伸びた先っちょを何本か失敬してみたら、体に良さそうな味でした。
【和風サラダ:ヘルシー】大根と人参とキュウリの千切り(以上、市販のシェイクサラダ)に干しエビ、人参の葉っぱ、ゴマ、こんぶの佃煮を混ぜ、ゴマ油と酢で味をととのえる。

■2001/05/05 (土) 落石注意のスクランブルエッグ
GW後半。冷蔵庫の掃除をしようと思い立ち、余り野菜でスクランブルエッグを作ることに。溶き卵2つに粉末鶏ガラスープの素で味をつけようとしたら、ゴロンと固まりが転がり落ちる。あわててスプーンで救い出すが、すでに大方溶けていた。卵をなめてみると塩辛い! 卵をもうひとつ足し、大量のヒジキを動員したものの、薄まりきらず。「これ、すごく塩辛いから気をつけてね」とダンナ様に言い訳すると、「どう気をつけろってんだ! キミが気をつけなさい」と落雷。
【具だくさんスクランブルエッグ:事故】フライパンにゴマ油を熱し、桜エビ、サイコロ切りした竹の子と山芋を炒め、スープの素で味付けしたヒジキ入り溶き卵を流して弱火で固める。

■2001/05/04 (金) なんちゃって揚げ春巻に挑戦
「家で揚げてやって」と昨日お義母様に持たされた春巻の具と皮。揚げ物をすると大量の油が残るのが困りもの。そこで「春巻が泳ぐぐらいの油がなくたって、いいのでは」と、フライパンに深さ5mmぐらいのゴマ油を敷き、強火で熱したとこに放り込む。こんがりキツネ色に両面を焼くと、揚げたような出来上がり。中が冷たいままだといけないので、火を止めてフタをして、しばらくあたためたら、チョコレート色に焦げていた。これくらいの失敗は成功のうち。残り油はレンコンのきんぴらを作って使いきりました。
【揚げ焼き春巻:濃度注意】春巻の皮に具(作り方不明)を包み、焼くには多いが揚げるには少ない油でこんがり揚げ焼きにする。

■2001/05/03 (木) お義母様に初披露の「あ痛たイタリアン」
お義母様に「夕食にうかがっていいですか」と電話すると、和食党のお義父様が旅行中なので「今夜は洋食にしましょう」というお返事。「だったら作ってみたいパスタ料理があるんですよ」と私。新聞に載ってたケンタロウさんのレシピと買い込んだ材料を持ってダンナ様とともに乗り込む。ひと口食べたダンナ様は「ぬるい」。ソースと和える頃にはゆでたパスタと野菜が冷めてた様子。「あら珍しい味だわ。思いがけずおいしいじゃない」とお義母様は懸命にフォローしつつ、鍋にごっそり残ったパスタを見て、「これ全部あたしが食べるのかしら?」。「少し持って帰りましょうか」と言うと「いいわよ全部。作り方覚えたから、また作るわ」と目にも留まらぬ早さで包まれたのでした。
【チーズクリームのパスタ:返品】フライパンにオリーブ油大さじ1を熱し、みじん切りしたニンニク1片を弱火で炒める。香りが出てきたら5mm厚さに斜め切りしたソーセージ6本を中火で炒め、キツネ色になったらワイン大さじ1、生クリーム1カップ、クリームチーズ80g(元のレシピでは50g)を加え、煮とろかす。ゆでたペンネ(2人で150g)と固めにゆでたアスパラガス(元のレシピでは菜の花)と和える。クリームチーズが多過ぎたのも敗因か?

1979年05月31日(木)  4年2組日記 先生ずるい


2001年04月30日(月)  2001年4月のおきらくレシピ

■2001/04/29 (日) 恐怖のタンパク質満点みそ汁
目が悪いと汚いもの、イヤなものを見なくて済むのだけど、それが裏目に出ることも。朝ごはんの味噌汁を飲もうとお碗が至近距離になったとき、「何だこれ? ダシの煮干しの粉かな?」とよく見ると、汁に浮いた小さな黒い点々に足が…! 具の白菜をさっと水洗いして、ゆでて、そこに味噌を入れたのですが、葉っぱについてた虫ケラ君たちを見落としていたらしい。「健康な野菜の証拠だよね? 農薬少ないっていうか体に安心っていうか…」と自分に言い聞かせていると、「飲み干した僕はどうなるんだよ」とダンナ様の冷たい視線が刺さりました。以後厳重注意。
【白菜の味噌汁:洗浄不足】レシピ省略

■2001/04/28 (土) 1250円の肉が報われたビーフシチュー
誕生日に会社から贈られる赤ワインがイマイチだと聞いたので、料理に使うことに。ビーフシチューを作ろうと思い立ち、スーパーに行くと、安い輸入牛肉がない! 狂牛病のせいなのか売り切れたのかわからないけど100g300円の和牛テールを奮発して買う羽目に。喫茶店で千円出せばそこそこおいしいシチューが食べられるわけだから、これは大出費。さすがに「また失敗しちゃったー」では済まされないので気を引き締めて作ったら、なんとか成功。残ったテールの骨はその後ガンボスープとトマトスープに使われ、髄までとことんしゃぶられたのでした。
【ビーフシチュー:元は取った】牛テール400gの表面をオリーブ油で炒め、塩こしょうする。別にセロリと玉ねぎと人参を炒め、塩こしょうする。肉と野菜を赤ワイン適量(200ccぐらい?)とトマト1缶とローリエ4枚で煮込む。醤油、とんかつソース、はちみつなど、おいしさに貢献しそうなものを足して仕上げる。

■2001/04/26 (木) やればできる鶏のしょうが煮
早く帰れたので料理の腕を磨くことに。お題目は、料理上手なN君に「私でも失敗しないレシピない?」と教えてもらった【鶏のしょうが煮】。「これで失敗した人を知りません」と太鼓判を押されたので、強気で挑戦。煮る前に汁の味見をしたのがよかったのか成功。とろみも上手について、煮こごり風に。やればできるじゃないか。
【鶏のしょうが煮:ビギナーズラック?】ひと口大に切った鳥肉を鍋に敷き詰め、薄切りしたしょうがを重ね、醤油と酒でひたひたにする。砂糖も足して、ほどよい甘辛加減に。1時間ほど置いて味をしみこませてから煮る。仕上げに片栗粉でとろみをつける。

■2001/04/22 (日) パンにつけるオイルは新鮮なものを
カフェオレとパンの超手抜きブレックファースト。レーズンブレッドにkiriチーズを塗り、フランスパンは「いつも行くイタリアンレストランの真似をしよう!」とオリーブオイルで食べることに。まずくはないけど、なんだか油臭い気がして賞味期限を見ると、99年の日付が。初めて食べるダンナ様は「これはこういう食べ物に違いない」と騙されて平らげてました。
【オリーブオイルで食べるパン:90年代の味】平たい小ぶりの皿にオリーブオイルを垂らし(ケチケチしない)、塩こしょうで軽く味をつける。ちぎったパンをつけて食べる。

■2001/04/14 (土) 無敵の料亭だしで勝利の天丼
昨夜お義母様にいただいた天ぷらと料亭だしで【天丼】を作ることに。「料亭だし」と名乗るだけあって白醤油で上品なお味。分量を守ってつくれば、こっちのものでした。上機嫌のダンナ様を送り出し、「お天気だし、洗濯干そうっと!」とベランダに出たら、野鳥が死んでて、一気に消化不良に。せめてもの救いは親子丼にしなかったこと。
【天丼:ダシが決め手】丼用なべに料亭だしを煮立て、生のえのきと天ぷらを入れ、火が通ったら、ゆでた菜の花を入れ、溶き卵でとじ、三ッ葉を散らす。

■2001/04/11 (水) 根っからの料理下手を思い知る百合根
大好物の百合根が特価になっていたので飛びつく。どうやって食べようかなーと思ったら、袋に【バター炒め】のレシピが。仕上げは塩こしょうとなっていたけど、「冷蔵庫にゴボウ煮のタレが残っていた!」と余計なことを思い出し、いい色に炒めたところにジャッとかける。とたんに甘辛い香りが立ちこめ、「これは絶対ウマイ!」と確信。ところが、バターとタレが主張し合って、わけわからん味に!レシピを無視した罰が当たったか!?オーマイガッド!
【百合根のバター炒め:天罰】レシピ省略

■2001/04/08 (日) 母の味には勝てない炊き込みご飯
ダンナ様が出張なのでだらけていると、「遊びに行っていい?」と義妹から電話。「お兄ちゃん、みじめな生活してる」などと思われては大変と慌てて片付ける。夕食は新聞を整理してて見つけた【しょうがの炊き込みご飯】に挑戦。【ニラと玉子のスープ】【穴子(焼くだけ)と竹輪(切るだけ)のワサビ醤油】も作る。これで今日のおかずは完了と思ったところにお義母様が「息子に揚げたてを食べさせたい!」とあつあつの春巻を家の近くまで届けてくださる。「ついでにかぼちゃの煮つけとサラダとコーヒーゼリーも作ったの」と一気に食卓は豪華に。帰宅したダンナ様は見違えたダイニングとそのテーブルを埋め尽くすお皿に感激。箸をつけて、ますます感動。でも何より喜んだのは、やはり母の春巻。次回リベンジなるか。
【しょうがの炊き込みご飯:義母に完敗】米3カップは研いでザルにあげる。フライパンにゴマ油を薄くひき、豚小間切れ200gを焼く。軽く焦げ目がついたら、千切りしょうが100g(目見当)とタレ(酒大さじ3、醤油大さじ3、塩・砂糖少々)に漬け込む(長いほどおいしいはず)。米、水540cc、肉、タレ、野菜(今日は人参を入れた。きのこ類もおいしいのでは)を炊飯器で合わせ、吸水して炊く。レタスで巻いて食べる。
*新聞のレシピでは砂糖は入れず、「米としょうがを炊き、スモークサーモンまたは豚肉と一緒にレタスで巻く」。アレンジが成功した数少ない例。

■2001/04/01 (日) 値引き野菜と刺身の安上がりサラダ
昨日の深夜、朝3時までやっているスーパー「三徳」に立ち寄り、今日のお昼の材料を買う。値引きシールのついたものを優先的にカゴに入れてしまうのは、関西人の性?お刺身100円引き、ロメインレタス50円、サニーレタス70円の持ってけドロボー価格。先週成功したケンタロウさんのサラダをアレンジして作る。おいしいけど、一日中にんにく臭くなるのが困りもの。
【マグロとレタスのサラダ:2連勝】玉ねぎ1/4とにんにく1片をすりおろし、醤油とワインビネガーとオリーブオイルを混ぜる。チリソースを足すと味が引き締まる。まぐろブツ切りを漬け込み、皿に盛る直前に刻んだサニーレタスと和える。ロメインレタスを花びら状に広げた上に盛るときれい。サイコロ型に切ったkiriクリームチーズを散らすとマグロと相性良し。


2001年03月31日(土)  2001年3月のおきらくレシピ

■2001/03/31 (土) 一歩も外へ出たくない日の献立
外は雨。スーパーまでの5分の道のりも憂鬱なので「あるものでお昼作るぞ」と宣言すると、「多分、僕が怒る結果になるよ」と予言するダンナ様。「昼抜きとどっちがいい?」と凄むと、「ないよりはあるほうがいい」という返事なので作る。メニューは菜っ葉ごはんと、大根の味噌汁と、ツナサラダ。派手な失敗はなく、ダンナ様の予言は外れる。味噌汁は煮干しでダシを取ったら、味がまろやかに。具にもなって一石二鳥。しかし、ダンナ様が何より喜んだのは、冷凍してあったお義母様の手作り春巻。おふくろの味は強し。
【ツナサラダ:わさびが決め手】醤油とマヨネーズとわさびを混ぜ、油を切ったツナ、塩もみしたキュウリ、もどした乾燥わかめ、缶詰スイートコーンと和える。
【菜っ葉ごはん:混ぜるだけ】刻んだ野沢菜漬け(大根の葉を塩もみしてもおいしい)、ちりめんじゃこ、白ごまを炊きたてごはんに混ぜる。

■2001/03/25 (日) 1人前のカレーを2人で食べるには
夕方にシナボン食べたら、おなかが空いた頃には夜食の時間。冷蔵庫も空っぽなので、缶詰のにんにくカレー(ダンナ様の宮城出張のお土産)を食べる。「もっとガツンとにんにく効いてるかと思ったら、イマイチだね」とダンナ様。「そうお?」とごまかしたけど、りんごジュースで水増ししたのがマズかったか。
【リンゴとにんにくのカレー:質より量】玉ねぎをバターで炒め、ゆでた新じゃがを加える。缶詰のにんにくカレーを入れて弱火で温め、仕上げにリンゴジュースを(量に注意)。

■2001/03/24 (土) ケンタロウさんのお陰で奇跡のサラダ
夕食は鰻の炊きこみ飯、れんこん団子の味噌汁、和風サラダ。サラダのドレッシングは、最近本屋でよく見る「ケンタロウ」なる料理人の本を立ち読みして覚えてきた。この人のレシピはわかりやすくて、勢いがあって、なんだか「私にもできそう」って気にさせてくれます。ケンタロウさんの言う通りに作ったら、奥様もビックリのおいしさ。ダンナ様もゴキゲンうるわしく、今日の良妻ポイントは95点(自己採点)。
【和風サラダ:奇跡】玉ねぎとにんにくをすりおろし、醤油とごま油とビネガーを混ぜたドレッシングでマグロとアボカドとレタスを和える。ごまを振ると、おいしかった。
【鰻の炊きこみ飯:成功】米の上にウナギ1本とタレと酒を載せて炊く。いつも水加減で失敗するので、米700ccに対して水800ccとタレ+酒40ccを計る。1.2倍って習ったよね。

■2001/03/19 (月) 早い・安い・うまくなるぞチキン
ダンナ様がお休みなので、平日だけど夕食を作る。京都の自由人ジェイさんに教えてもらった鶏肉炒めに挑戦。鶏が生焼けだったことと、玉ねぎが黒焦げだったことと、味にパンチが足りなかったことをクリアすれば、次回は完璧。ダンナ様は「早い!」とだけコメント。
【鶏肉のリンゴソース炒め:もうひと息】鶏の胸肉を適当に切って、りんごジュース(すりおろしがベター)とにんにくすりおろしと醤油のタレに漬け込む。タレを切り、オリーブ油で揚げる感じで炒め、炒めておいた玉ねぎとゆでた新じゃが、タレを加えて強火で仕上げる。

■2001/03/11 (日) ごはんがやたら進むおかず
家で仕事しながら料理したら、ただでさえ適当な味つけが、さらにいい加減に。おなかすかせて夕食にありついたダンナ様は「素材が持ち味を殺し合ってる!」と悲鳴。それでいてごはんをガンガンおかわりするので「ごはんが進む?」と聞いたら、「これしか食うもんないだろ!」と怒り爆発!ごはんは上手に炊けてたのが不幸中の幸い。
【豆腐とぬかごのサラダ:正体不明】水切りした豆腐をつぶして、ごまドレッシングとしょうゆを混ぜ、ゆでた京菜とぬかご、干しエビと和える。分量次第でおいしくなる可能性ありだけど、豆腐からブツブツのぞくぬかごは不気味。

■2001/03/03 (土) 冷蔵庫お掃除パスタ成功に浮かれる
だらだらしているうちに、ダンナ様が出かける時間。買い物行ってるヒマはないが何か作らなきゃというわけで、ありものをかき集めてパスタにしたら、運良く成功。「冷蔵庫のお掃除上手は、素敵な奥様の条件ね」と自分で自分をほめてると、「まぐれで調子に乗るな」と言い残し、ダンナ様はお仕事へ。一人になったぐうたら奥様は再びだらけるのでした。
【納豆とじゃこのパスタ:偶然の産物】からしとタレを混ぜた納豆をゴマ油で炒め、ちりめんじゃことタカの爪と白ねぎを足し、塩と醤油で味を整え、ゆでたパスタにからめる。味が足りなかったので仕上げに味付なめたけを足した。


2000年12月31日(日)  2000年12月のおきらくレシピ

2000/12/30 (土) おもてなし料理は迷わずコレ
結婚ビデオ撮影のため、ダンナ様の友人が訪問。初めてのお客様だ。奥様の手料理デビューの献立は、レパートリーがないから悩む必要なし。成功確率の高いサラダとスープ、昔バイト先でよく作ったパスタを自分としては手際よく、傍目には悪戦苦闘して作る。「謙遜じゃなくて料理はダメだから」とダンナ様に念押しされて覚悟していた撮影クルーの方々は、「十分食べられますよ」とおかわりしてくれる。最初にけなしておくと、後でほめられる!?
【ガンボスープ:味付けは缶詰まかせ】ベーコン、骨つきチキン(いいダシが出る)、人参、玉ねぎ、セロリ、オクラ、ブロッコリーを炒め、水とローレルの葉を足し、しめじを加え、軽く塩コショウして煮込む。缶詰のキドニー豆を足し、醤油で味を整える。
【タコのサラダ:なぜかうまくいく】にんにくとしょうがをすりおろし、醤油とごま油と酢とすりごまを合わせる。軽くゆでたタコのブツ切り、塩もみしたキュウリ、千切りしたみょうが、サイコロ切りしたアボカドと和える。「ゆかり」を混ぜてもおいしい。
【明太子のパスタ:混ぜるだけ】味付き明太子と生クリームを鍋で混ぜ、軽く温め、ゆでたパスタを入れてからめる。皿に盛り、レモン汁を搾り、たっぷりの刻み海苔と大葉を。ゆでたブロッコリーがあると見た目も華やか。2人分で明太子1本に生クリーム150ccが目安。

2000/12/21 (木) 牛に謝れビーフストロガノフ
牛肉(輸入)が安かったので、「今夜はビーフストロガノフにしよう」とひらめく。デミグラスソースの缶詰があれば何とかなると思ったけど、救いようのない味に。とにかく水っぽい。トマトとかワインとか足さなきゃダメなのか。ダンナ様は鍋を見ただけで危険を察知。一人で一鍋片付ける羽目に。
【ビーフストロガノフ:懺悔】玉ねぎと玉ねぎをバターで炒め、缶詰のデミグラスソースと水を加える。

2000/12/18 (月) 失敗知らずの豚ほうれん草鍋
寒くて時間がないときは鍋に限る。お義母様に教えてもらった豚とほうれん草の鍋は超簡単だけど、相当うまい。にんにくも臭くないです。
【豚とほうれん草の鍋:定番】煮立った鍋に、にんにくを適当に(3片くらい)入れ、豚薄切りとほうれん草、好みでしめじなどをゆがき、大根おろしとぽん酢で食べる。

2000/12/09 (土) いい加減の固さが難しい団子
以前バラエティ番組で「巨人軍の松井選手が好きな食べ物」として紹介されていた、れんこん団子の味噌汁。「作ってみたら、おいしかったわよ。適当で大丈夫」とお義母さんに言われて適当に作ってみたら、「片栗粉の味しかしない!」とダンナ様。固めようとするあまり、粉を混ぜすぎてしまったようで、鍋の底に沈んだ団子とともに奥様の評価も撃沈。(れんこんの水をしっかり切れば、粉は少なめでも固まることを後に発見し、浮上)。
【れんこん団子の味噌汁:撃沈】煮立った鍋に油抜きした厚揚げを入れる。れんこんをすりおろし、片栗粉を混ぜ、スプーンで丸めながら鍋に落としていく。濃い目の味噌で仕上げ、刻みねぎをたっぷりかける。

2000/12/02 (土) 山芋をうす味でコトコト煮るとおいしい
山芋はすりおろすか短冊切りにして生で食べるものと長い間思い込んでいたけど、あるとき大根の代わりに煮物に入れたら、これが美味。以来、山芋は煮て食うのが定番に。関西風のうす味のだしとよく合います。
【山芋の煮物:だしが命】昆布をつけた水を沸かし、鰹節でだしを取り、塩と醤油で味をつける。(好みで酒、みりん、砂糖を加える)。桜海老と厚めの半月切りにした山芋と油抜きした厚揚げを入れ、弱火で煮込む。盛りつけるとき、別に塩ゆでした青菜を添えるときれい。


2000年11月29日(水)  10年後に掘り出したスケジュール帳より(2010/11/29)

「93-21」勤務。

「A10 Bellezze」こんな得意先担当してたっけ、と検索してみると、ブライダル関係。1月に挙式することが決まり、ドレスを探し始めていたらしい。

欄外には「トムズバルーン」とそのURL。結婚パーティ用の風船を手配。2か月前でけっこう手回しがいい。

「谷尻 柳沢 くずや」年の近い同僚女子とランチへ行ったのか。前の二人とは同じ年に出産し、今はママ友だち。

「納豆」まさかこれが夕食!?

欄外に「○はこだて ○放文 有名プロデューサー O2復活」。放文=放送文化基金と思われる。授賞式(『雪だるまの詩』が第26回のラジオ部門本賞を受賞)が縁で事務局の方々と親しくさせていただいていた。


2000年11月28日(火)  10年後に掘り出したスケジュール帳より(2010/11/29)

「93」出社。

「A10 5F」朝10時にどこかの5階へ。

「FrouFrou」でお昼。

「ファンティリュージョン」東京ディズニーランドの夜のパレード。これが終わるときの広告を担当した。

「14-16 プーTVCF」プーはプーさんのハニーハントのことか。東京ディズニーランドに新アトラクションが登場する告知キャンペーンも担当していた。


2000年11月12日(日)  10年後に掘り出したスケジュール帳より(2010/11/29)

「A10」出社。

「堂島w/名久井 葛谷」昼は会社の地下のうどん屋で後輩女子二人と。アートディレクターの名久井は今売れっ子装幀家、コピーライターの葛谷は今も会社で活躍中。

「カフェクロ」お昼の後同じフロアにあるカフェで一服した模様。

「P6 梅川」梅川さんというのは前田哲監督に紹介されたプロデューサーさんか。とても面白い関西人だったけど企画は成立しなかった。

「セブンイレブンまむかいの喫茶店」で打合せしたと思われる。


2000年11月01日(水)  10年後に掘り出したスケジュール帳より(2010/11/29)

「93-223」この日は11時間勤務。

「SUN」会社の地下の喫茶店でモーニング。

「10:30 22D カンヌ上映会」カンヌ広告祭の受賞作品の上映か?

「さがみw/藤、渋、高とも」先輩の藤本さん渋谷さんたかともちゃんと会社の地下でお昼。

「P173学割インターナル」東京ディズニーランドの学割広告の社内打合せ。この広告制作時に学割と名づけた気がする。


2000年10月23日(月)  パコダテ人P面日記 誕生秘話

物語の誕生はカクテルの誕生に似ている。ラム酒をたまたまライムで割ったらとんでもなくおいしいダイキリが生まれてしまったように、偶然ときまぐれの組み合わせから思いがけない面白さが生まれたりする。『ぱこだて人』(当時はひらがなだった)が生まれた夜、わたしは函館山のてっぺんで函館ビールとワインの祝い酒に酔っぱらっていた。『昭和七十三年七月三日』ではじめてのシナリオ賞を取り、その授賞式に招かれたのだ。斉藤理香さんという女の子(彼女は脚本・監督し、水戸の映画祭で受賞した『一番列車に乗る前に』という作品をひっさげて映画祭に来ていた)と意気投合し、イエーイと盛り上がっていた。

どういう流れからか、「はひふへほをパピプペポにするとかわいいんだよ。ごきぶりもコキプリになると怖くないよね」という話をしたら、斉藤さんが「そういやパコ函館ってホテルあったよ」と言った。たしか映画祭のパンフに載っていた気がする。「パコ函館?かわいーい。じゃあ、ここはパコダテ?」とわたし。斉藤さんとわたしは上機嫌になって「パコ!パコ!」と騒ぎだした。「なんかパコダテってポップでいいなあ。パコダテ語の話を書こうかなあ」と言うと、「来年も賞を取って来ればいいじゃん」と乗せてくれた。

そうだ、賞を取ればまた函館に来て、たのしいお酒が飲めるのだ!今回は中年が主人公だから次は若い子の話にしよう。女子高生がいい。はひふへほにオマケの○がついてパピプペポだから…そこでハタと思い出した。何年か前の読売新聞の新春号のコラムに「近い将来、シッポが流行る」と大胆な予測があったことを。「人々は話すのが億劫になり、シッポをアンテナにしてコミュニケーションを取るようになる」といった内容だったが、日本中をシッポつけた老若男女が行き交う姿を想像して、「この絵は使える」と思った。ずっと忘れていたが、酔って頭の回転が良くなったせいで、いきなり記憶の引き出しが開いたのだった。

「パコダテ→おまけ→シッポ」という連想ゲームで「ある日突然シッポが生えてきた女子高生がシッポをオマケとして受け止め、明るく楽しいパコダテ語を流行らせる話」が生まれた。ホテルに戻り、部屋に備え付けた便せんに一気にあらすじを書いた。半年後に応募したシナリオの原型は、ほとんどその日にできていた。函館山ハイの勢いとしか言いようがない。

こうして生まれたシナリオ『ぱこだて人』は無事翌年のシナリオコンクールでも受賞した。めでたし、めでたし。だけど話はそこで終わらなかった。審査員じんのひろあきさんの家でシナリオを見つけた前田哲監督が連絡をしてきたのだ。はじめて会った日に新宿の談話室『滝沢』で6時間話した。父が教えていた大阪の高校に同じ時期に通っていたことがわかり、びっくりした。数日後紹介されたプロデューサーの三木さんは、数か月前に同じ飲み会に居合わせて名刺交換した人だった。さらに製作委員会の新谷さん(読売テレビ)は高校の先輩であることが判明。不思議な縁のオマケのおかげで、わたしの頭にあった話は、みんながたのしめる映画になった。

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