周回遅れに気をつけろ!
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2004年06月09日(水)  INDY観戦記(最終回)

前回の続きです。
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今回の INDY JAPAN 300MILE の勝者は
INDY参戦17戦目のダン・ウェルドン。
若そうに見えるけれど26歳だそうです。
地元英国での活躍具合は分かりませんが、
1999年に米国に闘いの場を移してからは
参戦した各カテゴリーで結果を出しているんですね。

1999年 U.S.フォーミュラ・フォード
    シリーズチャンピオン
2000年 トヨタ・アトランティック
    ランキング2位 
    ルーキー・オブ・ザ・イヤー、
2001年 インディ・ライツ
    ランキング2位
    ルーキー・オブ・ザ・イヤー、
2003年 INDY(IRL)
    ランキング11位
    ルーキー・オブ・ザ・イヤー、
2004年 INDY(IRL)
    第4戦終了時点 優勝1回
    ランキング1位

この活躍具合からして、将来INDYを背負って立つ
存在となってゆくのでしょうか?
INDYタイトルを手土産にF1参戦…というのは
後ろ楯がなさそうなので、なさそうですね。
まさか、あのマイケル・アンドレッティが
マクラーレンに紹介…なんてことはないでしょうからね。(笑)

それはともかく、表彰台でのセレモニーが終わると、
表彰台の前にウィニング・マシンが運ばれ、
記念撮影大会が始まりました。
観客フレンドリーと言われるINDY観戦に来て、
D席でさんざん虐げられてきた(こら)我々にとって、
優勝ドライバーを間近で撮影できたというのは
最後のご褒美だったかもしれません。(笑)











INDY初優勝ですから、本人もチームクルーの皆も
とても嬉しそうでした。
日射しが強くて、せっかくの歓喜の表情が
帽子の陰になってしまったのは、ちょっと残念。



さっきから左手を挙げてNo.1ポーズをしてるけど、
もしかして左利きですか?
↑この写真の後ろにいるのは、もてぎ初優勝のHONDAスタッフ。
わざわざ「ついに勝ったぜ」(←英語でしたが)の
横断幕を用意していたのが泣かせます。(写ってないけど…)



↑これは INDY JAPAN 300MILE 用の優勝トロフィーで、
F1みたいにレース毎に優勝者には授与せず、
トロフィーの周りに勝者の名前が刻まれてゆくのだとか。
この大きさで純銀製だそうですから、
(ちなみにダン・ウェルドンの身長は175cm)
そりゃ、あげますって訳にはいきませんね。(笑)



チームオーナーとの3ショット。(多分)
手前のマイケル・アンドレッティは分かるのですが、
奥はチーム・グリーンの監督?
ダン・ウェルドンが被っている帽子が上の写真と違います。
これは、各スポンサーの帽子の被っては、
そのスポンサー関係者と記念写真をしていたからです。
何社も何社もあって大変そうでしたが、そこは初優勝。
満面の笑顔で全ての撮影に応じていました。



これにて全てのイベント終了。
INDYのレースが面白いかどうかは正直分かりませんでした。
その魅力を全て堪能するには、金曜日からサーキット入りして
席はターン1と2が見られる場所を選ばないとダメのようです。
今度機会があったら、その条件を満たして観戦したいと思います。

さて、長きに渡って連載してきたINDY観戦記も今回で終了です。
読んでくださっていた皆さんもお疲れ様でした。

<おわり>


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2004年06月07日(月)  INDY観戦記(その13)

前回の続きです。
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レースは終了しましたが、翌日は日曜日ですし、
急いで帰る理由もありませんので、しばらく席に残って
YクンとINDY観戦の感想を交わしていました。

レ−ス後すぐに表彰式、シャンパンファイトかと思いきや、
その前にウィナーズ・パレードがあるんですね。
このいう演出も観客を大事にするINDYならではでしょうか。
肝心の観客の方はもう帰り始めてしまっていますけど…。

S2000に乗ってコースを1周するのですが、
D席の前はやはりピットロード走行。
しかも、ピットウォールの奥側にいる人に声を掛けられて、
ダン・ウェルドンはそちらを向いてしまったものだから、
我々の前は素通り状態でした…。(泣)
これだから(以下略)

そして表彰式が行なわれるようなのですが、
どうせ表彰台はD席からは遥か遠くで見えませんし、
わざわざ正面の席へ移動してまで見たいとも思いませんので
(正面の席からでも表彰台は結構遠くて写真を撮りづらいから)、
のんびり帰ろうかと階段を上がりかけたら、

「ここまで残ってくださり、ありがとうございます。
 皆さんにもダン・ウェルドン選手の勝利を
 一緒にお祝いしていただければと、
 観客席のゲートを開けましたので、
 どうぞ表彰台前までいらしてください。」
と言う場内アナウンスが。

マジっすかっ!?
コースに下りて良いんですか?
表彰台前まで行って良いんですか?
良いというなら遠慮なく行きますよ。

開けられたのはB席とD席の間のゲートで
(もう片方はC席とB席の間のようでした)、
すでにB席のお客さんがどっとなだれ込んでいるのが見えます。
D席のお客さんはほとんどいなくなっていましたので、
ゲート前まではすぐに到着したのですが、
コースに降りる階段はB席側にしかないではありませんか。
B席側ですら後から後から詰め掛けてくる状態なので、
D席からB席へ移れるのを待っていたらかなり時間がかかりそうです。

今いるこの壁の上から直接下へ飛び下りるという手もあるけれど、
私はデジカメと一脚とカメラの装備が入ったバッグ、と、
やたら荷物が多いので、これを持ったまま飛び下りるのは
さすがにリスクが高い気がします…。
う〜む、どうしよう…と躊躇していたら、
「降りちゃいますよ」とYクンが先に飛び下りました。

いいぞYクン。
んじゃ、私の荷物持ってね、とYクンに手渡し、
私も無事降りることができました。
無茶したおかげで、意外と早くコースインできたようです。
D席にいて初めて美味しいことにありつけたかな。(笑)

とは言うものの、表彰台の前に着く前に、
表彰式は終わっちゃうかも…と思っていたのですが、
INDYは優勝者に手渡される副賞がやたらと多くて、
我々が到着した時でも、まだ半分くらい残っていました。
おかげでシャンパン・ファイトも見られた訳ですから、
この時ばかりは協賛スポンサー様様でした。(笑)


↑INDY JAPAN 300MILE ウィナー ダン・ウェルドン


↑勝利者賞(副賞)授与中


↑チームクルーも優勝トロフィーを囲んで喜びの顔


↑シャンパンファイト


<つづく>

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2004年06月05日(土)  INDY観戦記(その12)

前回の続きです。
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87周目、ここまで波乱がなかったレースに
イエローコーションが発せられました。



原因となったのは、サム・ホーニッシュJr.(米)のクラッシュ。
そのクラッシュは松浦クンとの接触が引き金となっていました。

ピットイン後マシンの調子が良くなったらしい松浦クン。
スピードに乗ってターン1に進入したはいいけれど、
前を走るスコット・ディクソン(米)に近づき過ぎ
慌ててラインをアウトに取ろうとしたら
斜め後方にはホーニッシュJr.のマシンが。
ホーニッシュJr.のマシンは弾かれてコンクリートウォールに激突。
松浦クンもリアタイヤをカットして緊急ピットイン。

…というシーンは私の所からはやっぱり見えず、
サーキットビジョンのリプレイで確認しました。
最上段のプレス席に移ったYクンは、
ちょうどその周は松浦クンの走りを追っていて、
その瞬間をしっかり見れたと嬉しそうに語っていました。(羨)



↑サスペンションの確認のため、
もう一度ピットインする松浦クン。
接触後の周回中、ピットウォールから亜久里監督が
心配そうに見つめているのが印象的でした。
余計なピットインをしているのに、イエローコーション中だからか、
それ程順位を落とさなかったのがINDYの不思議。
(まだ日本人最上位を走行中)

その後は再び淡々とレースが進んだのですが、
INDYはF1以上にどこを見るかに悩みます。
私の席からは2コーナーが見えないとは言え、
一応ぐるりとマシンの走りを追うことができます。
マシンがコースを周回する間、注目ドライバーの走りを追い続けるか、
少ないながらもオーバーテイクの可能性があり
近いからよく見える3、4コーナーをず〜っと見続けるか。
押さえるポイントがよく分からず、
なんだか中途半端な観戦になってしまった感じです。

168周目にマーク・テイラーが単独クラッシュし、
2度目のイエローコーションとなり、マシンが続々とピットイン。



↑最初のルーティーン・ピットイン時から、
エンジンカウルを開けていたA・J・フォイト4世(米)。
全ドライバーの中で最も若い19歳で、
INDY500を4度制したA・J・フォイトの孫だそうで。
5、6回ピットインしては、その度にカウルを開けて
調整していましたが、そのままリタイア。(169周目)

各ピットの所にドライバーの名前が書かれた
大きな看板があるのは、観戦初心者には便利です。
格好良くはありませんけどね…。



↑F1ファンにはダーティーなイメージで
お馴染み(?)のトーマス・シェクター(南ア)。
ジャガーを解雇されてどうなるかと思えば、
昨年からIRLに参戦して早くも1勝を挙げてるんですから
速いドライバーではあるようですね。
ギアボックストラブルで161周目にリタイア。



↑ルーキーのダレン・マニング(英)。
99年の全日本F3チャンピオンで、
3年間のBARテストドライバ−生活を経て、今年IRL参戦。
第2戦ではラップリーダーも経験し、5位獲得。
もてぎではさらに順位をひとつ上げて、4位フィニッシュ。


↑おまけの松浦クン。

以上のピットロードの写真は何か意味があって掲載したのではなく、
たまたまちゃんと撮れた写真というだけです。(笑)
写真を撮るにも、D席はイマイチでした。


↑撤去されるマーク・テイラーのマシン。

176周目にレースが再開されましたが、
トップ集団には順位変動はなく、
ダン・ウェルドンがポール・トゥ・ウィンでINDY初優勝。
2位はトニー・カナーン。
3位はエリオ・カストロネベス。↓



日本人ドライバートリオの結果は、
松浦孝亮  :予選 4番手 → 決勝 8位、
高木虎之介 :予選21番手 → 決勝10位、
ロジャー安川:予選13番手 → 決勝11位。
虎之介が体調不良ながら頑張りましたね。

14時40分、レースは終了しましたが、
この後おまけの出来事がありましたので、

<つづく>

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2004年06月04日(金)  INDY観戦記(その11)

前回の続きです。
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序盤は、ポール・シッターのダン・ウェルドン(英)を
先頭にして、淡々と周回を重ねていくレース展開。
もてぎのオーバルは1周27秒くらいですから、
マシンはすぐに目の前に戻ってきます。



ちょうど目の前を通過する時は↑こんな感じ。
ドライバーは、もてぎとINDY500のみ参戦のロジャ−安川。
結構金網近くを走っていますが、これは離れている方で、
攻めているドライバーはさらにタイヤ1〜1.5個分くらい
金網寄りを駆け抜けて行きます。

25周目くらいまでは最前列にいたのですが、
高速で通過するマシンをただ見るのにも飽きてきたので、
自分の席で観戦することに。
私が席に戻るのと入れ代わりに、
Yクンは上の方の空いてる席に移動しました。
私は移動が面倒ということもあって、
最後まで自分の席で見ていたのですが、
後から考えると、このYクンの判断は賢明でした。

と言うのも、Yクンが移動先は最上段のプレス席。
ただの一人も記者なんていなかったのは内緒として(笑)
我々の席からは2コーナーが見えないけれど、
当然最上段のプレス席からはコース全体が見渡せるからです。
レースを楽しむなら後ろの席、写真を撮るなら前の席。
レース観戦お約束の二者択一ですね。
(で、私は写真の方を選択したと。)



何事も起きないまま、ルーティーン・ピットワークの
タイミングがやってきて、全車一斉にピットイン。
F1では突然の雨やセーフティーカー導入でもない通常時に、
ほぼ全車が一斉にピットインなんてことはありませんから、
何だか奇妙な光景に感じます。
すぐに前車に追い付いてしまうオーバルコースでは
ピットインのタイミングを合わせ込んだ方が
戦略的に有利なんでしょうか。
(シャッター速度を1/1000に設定したまま撮ってしまったので、
 写真はとても暗いものになってしまいました。
 写真の印象のような曇天になったわけではありません。)




F1と比べると、ピットクルーが少ないですね。
ピットレーン上にはジャッキマンもロリーポップマンもいませんし、
各タイヤはそれぞれ一人で交換してますし。
↑ドライバーはエリオ・カストロネベス(ブラジル)で、
ホイルスピンしながら「それ行けぇ〜!」と押されているの図。

このピットワークで順位の入れ替わりがあったのですが、
ピットロード出口が遠くて見えない私の席からは
その緊迫の場面が見えなかったことは言うまでもありません。
場内アナウンスの絶叫も、私の中では空回り…(苦笑)

好調に5位をキープして走行していた松浦クンは、
ピットワークに手間取り一気に8位まで後退…。
期待された表彰台は遠ざかりました。
表彰台を期待されて、ピットワークでポジションを失うって、
F1のあのチームと同じですね…。(とほほ)

<つづく>

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2004年06月03日(木)  INDY観戦記(その10)

前回の続きです。
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サーキットに到着して約12時間後、
観戦記を書き始めて約1ヶ月後(笑)、
いよいよレースの始まりです。
ツインリンクもてぎに詰め掛けた76000人の観客の目が
ローリングスタートでの駆け引きに注がれたのですが、
我々の席からはよく分かりませんでした。(泣)
だって、2コーナーの攻防が全く見えないんですもの。
これだから(以下略)

そんな状態ですから、場内アナウンスが頼り。
F1では、目の前をマシンが通過している最中は
場内アナウンスは全く聞こえなくなるのですが、
INDYマシンのエキゾーストノートが低音のせいか
思いの他場内アナウンスが聞き取れて、
順位の変動を知ることができました。
もちろんF1同様、上位の攻防はサーキットビジョンで
映し出されていますけどね。

予選4番手で注目の松浦クンは、
スタートでいきなりひとつポジションダウン、
ブービースタートの虎之介は、いくつか順位を上げたようです。

さて、ここからは200周の長丁場。
せっかく前の席ががらりと空いているので、
一番前まで行って、時速300km超で通過するマシンを
しばらく眺めることにしました。



一番寄った写真でこのくらい大きく撮れるのですから、
コースとの距離は近いと言えるかもしれませんね。
(構図が変なのは気にしてはいけません。)
ちなみにドライバーはルーキーのマーク・テイラー(英)。

エンジンカウルが奇妙な形をしていますが、
これは今年の第1戦から第3戦までの暫定仕様。
これまで3500ccだったエンジン排気量を
今季第4戦インディアナポリスから3000ccに変更するため、
その前段階処置としてインダクションボックスに穴を開けて
パワーを抑えることにしたらしいのです。(格好悪…)

もてぎが3500ccエンジン最後のレースということで、
このエンジン音も聞き納め…って私は初めて聞いたんですが、
F1の甲高いエキゾーストノートを聞き慣れていますので、
INDYマシンのエンジン音は、何だかもの足りません。

最高回転数13000rpm、675馬力、というスペックだけ見れば、
今年のメルセデスエンジンでも勝てそうじゃん(こら)
と言う感じですが、INDYはV8エンジンでしたね。
F1では97年までV8エンジンが使われましたが、
性能的にはこの数値以下でしたでしょうか?
ティレル025・フォードとミナルディM197・ハート。
見た目に遅く、エンジンも回っていなかったような…。

…と、なぜかF1の話題に脱線したところで、

<つづく>

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2004年06月01日(火)  INDY観戦記(その9)

前回の続きです。
今回の写真はクリックすると560×420の大きいサイズが見られます。
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スタート前の高木虎之介ウォッチング。



↑コレはブルーインパルス登場前の1枚。
こちらに背を向けて立っているのが虎之介。
スタートまであと10分くらい時間があるので、
クルーも手持ち無沙汰な感じですね。



ブルーインパルスが去って、いよいよスタート準備。
虎之介はヘルメットを被って、HANSを装着しようとしています。
上の写真よりは周りに人が集まっていますが、
F1に比べるとクルーもギャラリーも少ないですね。
インストラップがないので、ラジエタークーリングはしませんし、
ラップトップPCで最終データ・チェック…なんてこともしないので、
なんとなくのんびりした感じにも見えます。



虎之介はコクピットに収まり、ヘッドプロテクターを装着中。
エンジンカウルを開けて皆で覗き込んでいますが、
スタ−ト前にはエンジンの目視確認ですか?(笑)
さっきから気になっていたのだけれど、
奥にいるピットレーンに自転車を持ち込んでいる人は一体何者?



さて、INDYと言えばコレを聞かねば始まりません。
『All start your engines!』
12時45分、このアナウンスと共にエンジン始動。
(スターターを突っ込んでますね。)
奥のピットウォールに腰掛けているのはラルフ鈴木アナ。
「インディアナポリスに行きたいかぁ〜!」



予選上位のドライバーがコースインを開始し、
虎之介は順番が来るまで待っているの図。

さて、ようやくレースが始まりました。(笑)

<つづく>

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