...白狐

 

 

目覚めるもうひとり。 - 2007年05月31日(木)

「クスクス…」

そんな笑い声と共に、体の中で目覚めた奴

長い間、大人しかったじゃねぇか

最後の、最後には結局お前なのか?

なぁ、どうするよ?これから。

いいんじゃない?もう、償いは終わったろ?

そうなのかね?どっちにせよ、お前が目覚めたって事は

始まりなんだな。

そうさ、無に還りな。

望みを持つから、そんなんなっちまうんだよ。

捨てな、そんなイヤシイ心なんか。

そうだな。

笑っちまうよな、人の先入観なんてこんなものか?

そうだろ?

今まで、散々味わってきただろうが。何を今更?

まぁ、そうだけど。

未だ、陰で知ったように思い、口を開く奴がいると思うと釈然としないけどな

お前が仕向けたんだろ?何を今更。

見ようとも、気が付きもしないやつ相手に仕掛けたお前が悪い。だろ?

まぁね。

相手の思うようにし過ぎなんだよ。隠しすぎ。

晒したくもねぇ相手だったら?

ほっとけ。

その勝手な想像が、他に影響したら?

自業自得。嫌なら、自分で証明せよ。

……。

仕方ねぇだろ。わかりもしないやつ達の前で、そんな姿で過ごしたんだから。

そりゃ、好き勝手に言われて当然。

騒ぐだけ無駄。あれだけ隠せば、誰もが、それが真実だと思うだろうな。

お前が、バカ。

いいんじゃねぇの?

それがほどけない人、及び影響される人間が

お前を理解するのは不可能。そういう事だろうが。

黙っていたって、勝手に向こうから消えていくだろうに。

そうだっただろ?それで良かった事が、何故に今更変わった?

答えたくない…

勝手にしろ。その状態なら、俺はまた眠りにつく

付き合うだけ疲れるわ

覚悟が出来たら、また目覚める。

やってみ。傷だらけの俳人になりたきゃな。

「クスクス…」




...

- 2007年05月29日(火)

遠い日の約束。二人の願いは

秋空の花火の向こう側

今度は、二人同じ部屋に帰ろう

ちっぽけな所から、同じ夢を見て

同じ道を歩こう

細やかでいい。同じ証指にかざして

二人電車に揺られながら

君の浴衣姿に、また惚れなおして。

小さくても、深い愛感じながら

毎日、「おはよう」と「おやすみ」を交わし

二人肌を合わせ、眠りへ…




...

- 2007年05月21日(月)

希望抱く胸。伸ばせぬ手。

込み上げる恐怖。切なくなる心。

この街は、この世界は

優しさで溢れているのかい?

誰もが、刺されまいと

刃物を持ち構えてる。

この世界は、何に怯えているの?

古き良き厳しさは、いつの間にか

人を区別する道具に変わり

怯えた者達が、手にし使い始める

そんな事をしなくても、誰もあなたを責めたりしない

そんな事をした所で、あなたが輝きはしない

ただ、誰かの輝きを奪うだけで。

優しさに飢えた街。

優しさに飢えた世界。

古き良き人達よ

あなた達は、哀しんでいますか?

僕も忘れてしまいそうです。

人の思いも忘れ

誰かの生き方を否定してしまいそうです。

古き良き人達よ

あなた達なら、今何思う?

今、何を言う?

叩く哀しい音だけが連鎖していく

叩かれた者が、叩ける誰かを探す

叩いて、輝けたかい?

誰かを叩きたい仲間が集まってきただけじゃないのかい?

叩かれてもいいじゃない。

皆、臆病で叩かれたくないだけなのだから。




...

- 2007年05月10日(木)

人の心は花

冷たい風に晒されれば

萎み萎え

暖かい陽射しを受ければ

綺麗な花を咲かせる

時に、涙という雨にうたれながら

根を張り、土を固め。

きっと、暖かい陽射しだけでも枯れてしまうのだろう

陽が陰り、寒い冬が来ても

陽射しを信じ、耐え抜いた蕾は

陽を浴び、また花を咲かせる

廻る季節のように、何度でも、何度でも

日々変わる天気の中、雨に撃たれながら

風に吹かれながら



枯れてしまった花は

未来に希望を託し、種子をばらまく

陽射しを探し



日々の天気のように

変わりゆく季節のように

その中で咲く花




大地はまるで、絆

日差しは自らの心

咲く花は相手の心

変わりゆく天気や季節は

日々の出来事のよう



陽射しだけでも、雨だけでも育たない

簡単なようで、とても難しくて

だから大切で。

手に入れたら枯れない

イミテーションの花より

安らぐのは、こういう事なのでしょうか?




...

- 2007年05月07日(月)

君との本当の終わりを考えると

幸せなど願えなくて

寧ろ、破局さえ喜んでしまうだろう

君の行き場が、ここ以外になくなってしまえば…

そんな事さえ浮かんでくる

己の無力さ棚にあげた、願いなのか?

無力さを認めても、消えない時はどうしたらいい?

この世界に逆らうような考え溢れてきてしまう

君が違う未来を歩むというのなら

君を空へ送り、僕も空へ向かおう

そんな事まで浮かんでしまう

ドコニモイカナイデ

ドコニモイケナイデ

ドコニモ…

ドコニモ…




壊れていく。壊れていく。

ヒトジャナクナリソウダヨ




...

- 2007年05月06日(日)

過ごした季節、二人が見た空

変わらぬ空、繰り返される季節

喧嘩して、悲しい言葉ぶつけ合い

飛び出した夜

心痛くて、でも素直になれなくて

でも、寂しくて。

小さな小窓から、君の様子見たりして

いつも君の優しさに甘え

愛のおねだり。

「ごめんね。」

そんな簡単な言葉口に出来なくて

今、違う空を見上げてる

気持ち握りしめたまま…

心の中響き続ける言葉は

「一緒にいてくれないか?」

空に誓うは、君への愛

遠回り、傷つけたけれど

何もない俺だけど

その手を握り、歩きたいんだ

左手に誓いをしるし

この空の下

君と歩ける事が

僕の幸せ



...

- 2007年05月01日(火)

世の中から言えば、もう生きている価値すら無い

そう思うほど、体の穴は大きい

そうじゃない人もいる

そんな世界ばかりじゃない

わかっている。でも、違うんだ。

欲しいのは、今を許し包む人じゃない

欲しかったのが、あなたで

あなたは、ただ踏みきれないだけ

自分の愚かさが染みる

歩んだ過去を悔やむ

変えようの無い過去。歩む筈の未来も曇る

絆ないのなら、いっその事消えてしまいたい

握りしめた手のひらに、何もないなら…

答えの無い時間に生かされている




未来に何もないなら…

その時は、笑って言おう

この世は、金が全てだと

俺は敗者だと

そして告げよう

本当はそうじゃないと…

消えたとき全てが明らかになるさ




...




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