かっしーのつぶやき
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渡辺謙が「ラスト サムライ」勝元役で本当に米アカデミー助演男優賞にノミネートされてしまいました。 うひゃー。大変名誉なことです。おめでとうございます。
私、この「ラスト サムライ」は、日本の時代劇が大好きなズウィック君が
「僕もビャッコタイとかタバルザカみたいなジダイゲキをハリウッドで作ってみたい」
という情熱のもとに一生懸命日本文化と歴史を勉強して作った良心的歴史ファンタジー映画なんだと思いますので、まあ作品賞には無理だったにしても、この助演男優賞への渡辺謙のノミネートは実に順当であると考えます。 (もっとも、「L.A.コンフィデンシャル」と「グッド・ウィル・ハンティング」が両方あった年に11部門もの賞を「タイタニック」にくれてやったアカデミー賞選考委員なんぞに私はあんまり信用を置いてまへんが) だって、かっこよかったんだもーん>渡辺謙。
昔、どこかで聞いたジョークで 「日本の映画にはケン・タカクラかもしくはケン・オガタばかり出てくるので、アメリカ人は日本の俳優にはケンという名前しかないと思っている」 っていうのがあったんですが、今回のノミネートによってそのジョークが更に強化されてしまった事になりますな。うーん。
2回目にして既に見るのが苦痛なほど冗漫で退屈>「新選組!」。
佐藤浩市&鈴木京香が出てくるまではガマンして見てようかと思ってましたが、多分ダメそうな気がしてきました。
それにしても、 「あー、これなら『ラスト サムライ』の方がちゃんとしてるかも」 って視聴者に思われちゃうNHK大河ドラマってどうよ。
| 2004年01月17日(土) |
最後のサムライはガトリング砲で逝く |
映画「ラスト サムライ」を観てきました。
私の個人的な感想としては、「総じて言えば、いい映画でした」。 宣伝を見て予想していたよりもずっとオーソドックスなつくりの映画で、作った人たちの気持ちが作品からきちんと伝わってくる仕上がり。 主人公は素直にかっこよくヒロインは美しく脇役はシブかっこよく、衣装やセットも気合が入って、アクションシーンは圧巻。久々に、映画館の大きなスクリーンで観た甲斐があったと思える映画でした。
細かいツッコミを入れようと思えばいろいろとネタはあります(武士の子の筈なのに子役が肘をついてごはん食べてる、とか)。 が、ハーバード大学でかのライシャワーから直接教えを受けたこともあるエドワード・ズウィック監督が、1969年生まれで歴史専攻でもない私よりも明治初期における日本文化および歴史についての認識に劣るとは到底思えません。 ズレはあっても結局観ていて気持ちが良かったのは、たぶん、ズウィック監督の日本という東の果ての国に対する熱い思い入れと豊富な知識が、映画というもののの本懐であるところの「娯楽性」と、油断のならない絶妙な均衡を保って、観ている私のバランス感覚を絶えず心地よく刺激してくれたからだと思います。
アクションシーンが圧巻です。 騎馬アクションもすごいですが、私がなにより感心したのは、剣戟においてハリウッド映画がアジア系アクションを描くときになんでもかんでもバカの一つ覚え的にまぶしてしまう「くだらないカンフー調アクション」が、一切、まったく、なかったこと。ちゃんとしてます。トム・クルーズもがんばってます。それからあの役に真田広之、と言うのはまさに適役。太刀筋の良さでしか表現できない美、それもまた武士道だと思うから。
そしてもう、なんたって、渡辺謙。 NHK大河「独眼竜政宗」で一年間、乱世を生き抜く東北の雄の生き様を演じ切ったキャリアは伊達ではない(洒落でなく)。 その炯炯たる眼光、懐の深さを感じさせる存在感、騎馬姿の威厳溢れるさま、どれをとってもまさに当代一。
きっと、アカデミー賞にノミネートされるでしょう。でも、作品賞は取れないような気がします。 なぜならこの「ラスト サムライ」は、真面目なアメリカの映画人が、古きよき日本の武士道とはいかなるものであったかということををひたすら真摯に追求した末に作り上げた映画であるため、ある意味侘び・さびの世界に達してしまっている部分があると思うからです。 私は、そういう枯淡の境地というか言わぬが花というか、そういう「あえて押さえる」感覚もまた武士道ってもんの一端だと思っているので個人的にはオッケーなんですが、なんたってアカデミー賞はアメリカの映画賞ですから、そのへんのワビサビテイストが果たしてアメリカ人の皆さんに一般ウケするもんなんだろうかという一抹の不安が。 個人的には、渡辺謙にぜひアカデミー助演男優賞を取ってもらいたいもんですが…。
もしもあなたが「観ようかな、どうしようかな、でもいわゆるハリウッド調おポンチありえねー状態のなんちゃってジャポネスク映画だったらお金のムダだしな…」と思って迷っている人でしたら、えいやっと観に行っちゃうことをお勧めします。 最初のうちは「あの時代にこんなこと、あるわけないって」と半笑いが浮かんでも、観ているうちにだんだんと「記録に残ってないだけで、実はあったのかもしれないし」「私もこの目で見てきたわけじゃないし」「そもそも、私が思っていた日本って何?明治維新って何?武士道って何?歴史って何?それを描く映画って何?」と、いろんなものが揺らいできたりする…かもしれません。
ああそれから、日本語と英語の境界も若干揺らぎます(笑)。 仕事選びまくりの戸田奈津子先生の名訳に酔うべし。
ところで、映画観た後で入った喫茶店で、お水を持ってきてくれた店員のお姉さんが私の読んでいたパンフを見て突然話し掛けてきました。 「あっ!ラスト サムライですね!どうでしたか、面白かったですか?」 一瞬びっくりしましたが、即答する私。 「ええ、面白かったですよ!」 「そうですかー、うちの店のみんなも見たいねって言ってるんです!」 「それならもう、絶対見るべきですよ!」 「誰が一番かっこよかったですか?」 「そりゃ、なんたって渡辺謙が!」 …喫茶店で映画のパンフを読むのはよくやることですが、話し掛けられたのって初めてでした。クチコミ人気って、実際バカにできないのかも…。
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以下は映画そのものの価値とはまったく関係の無いオタクなツッコミ。
* のっけからいきなり大画面に「侍」の漢字がドンと出たり、スモークの中をシルエットの鎧武者が並んで歩いたり、あまつさえ鎧武者の輪の中に白い虎が現れたりするのでかつて「鎧伝サムライトルーパー」のファンだったお姉さん達にはけっこう笑えます。 しかし、サムライを暗示するアイテムなら他にもいろいろあったと思うんだが、なぜズウィック監督は白炎…もとい、白い虎を選んだのだろう。謎だ。本当に知ってるんじゃないのか>サムライトルーパー(笑)
* 明治初期の微妙にズレているようなでも案外それでいいようなフシギ東京の風景の中で、二本差しのヘンなサムライと陸軍兵と外人がケンカしてたりするので、その画面全体からの印象がなんというか「ちゃんと作り直したるろ○に剣心」を見させられてるみたいで笑えました。 そういやるろ○に剣心も明治初期に矢絣に袴ばきのハイカラさんを登場させちゃったりしてたから、それを考えるとズウィック監督はアメリカ人なのにがんばってるよなあ、とかヘンなところで感心してしまったり。
* 思わず手を打ってウケそうになってしまったのは、「新型銃です」と言って政府軍が出してきたのがガトリング砲だったこと。 知ってんなーズウィックーーー!! そうだよ、最後のサムライと銘打ったからには、やっぱり最期はガトリング砲だよな!!
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以下余談。
夜は友達&timutaさんと待ち合わせしておフレンチと洒落込みましたが、ろくでもない店員がろくでもない給仕をするので味が半減、残念無念でした。芝パークホテルのタテルヨシノ。個人名を店の名前にするような食べ物屋にロクなのはないって言うけど、ほんとだった。 どうしてあんなに嫌な感じだったのかなあ。私が何か粗相でもしたかなあ。勿体無くも世界の吉野建シェフが御手ずから作って下さいます有難い御料理であるからにはもっと感激に打ち震えながら畏れ入って食べなくちゃダメだったのかなあ。
あー、それとも食べながら「AVENGER」の話とかしてたのが給仕長の気に障ったのかしら(それだ、絶対それ)
繰り返す!!明けて2004年、今年の抱負ッ!!
「NHK大河ドラマ『新選組!』を見て、いちいち、怒らないッ!!」(以下シュプレヒコール)
………。 いやー、さすが新撰組研究家の方が哄笑に、じゃなかった考証について下さってるだけあって(以下自主規制) ………。
原田がアレでいいならどうして他の皆は鎖ジャラジャラ下げてたり蓬髪にインディアン羽さしてたりお揃いのノースリーブ羽織を着ていたりしないのか!どうして山崎は振袖じゃないのか!
とりあえず芹沢鴨@佐藤浩市とお梅@鈴木京香が暗殺されるまでは見てよっかな、と。
| 2004年01月08日(木) |
REINCARNATION |
明けて2004年、今年の抱負。
「NHK大河ドラマ『新選組!』を見ていちいち怒らない」
…というように相も変わらず大人げの無い私ではございますが、皆様今年もどうかよろしくお願い申し上げます。
さて本日、母方の従弟夫婦に男の子が生まれました。 去年の今日は母方の祖母が亡くなったまさにその日なので、偶然とはいえなんとも不思議な気がします。 私はおよそ霊感だの何だのを信じないタチですが、亡き祖母はわりとその類のことを純真に信じる人で、やれ誰がみまかる時は夢枕に立っただの胸騒ぎがして眠れなかっただのというようなことをよく言っておりました。 数年前、隣家が火事になったけれどうちは危機一髪で類焼をまぬがれた、というその日はちょうど祖父の四十九日に当っていたので、祖母は「きっとおじいちゃんが守ってくれたのよう」としきりに言ってましたっけ。 そんなどこか万年霊感少女みたいなところがあった祖母のことですから、今日の曾孫の誕生を、きっと喜んでくれているでしょう。
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