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堀江メール

2006年02月23日(木)

16日の衆院予算委員会で、民主党の永田議員が、「昨年の衆議院議員選挙の時に、ライブドアの前社長堀江被告が自民党の武部幹事長の二男へ3000万円振り込むように電子メールで指示した」と指摘しました。

17日にも衆院予算委員会で永田氏は、メール問題について質疑を行いました。
確か、この日のお昼のワイドショーでは「まだ、第2・第3の隠し玉がある」と強気だった筈なのに、一気にトーンダウン。
メール問題を「ガセネタ」と言った小泉首相に「ガセネタの意味を知っているのか」とどうでもいいことで、絡んでみたりしたけど、一蹴されてしまいました。
このメールの証拠提出を求められても「ネタ元が身の危険を感じて怯えている」と拒否、そのうち雲隠れしちゃいました。

昨日の党首討論でも民主党の前原党首は「期待していて」と言ったにもかかわらず、その討論は10分足らずで、「メールの信ぴょう性は高い」という従来の主張のみ。
結局、新たな証拠も提示せず「さまざまな情報から堀江被告から武部氏二男に資金提供がなされたのではないかと確証を得ている」「国政調査権の発動を条件に、金融機関名や口座番号を公表すると」と小泉首相に迫っても軽くいなされました。

永田氏はメールの信ぴょう性を立証できなかった責任を取り、辞意を伝えたけれど、永田氏が辞職すれば、党としてメールが「偽物」と認めた印象を与えかねない、また、メール問題を衆院予算委員会で持ち出すことを許した野田国会対策委員長や前原代表の責任問題に発展することは避けられないとして、当面、「休養」という形を取り、進退の結論を先送りしました。

自民党が永田氏に対して懲罰動議を提出すると言っていましたが、その後どうなったのでしょうか?
国会議員を辞めれば「懲罰動議」はないけれど、休養(「精神状態が不安定」との理由で今夜、都内の病院に入院し)だったら、あり得るのでしょうね。
永田氏って「ミスター懲罰」と言われるぐらい過去にも過激な言動で何度も懲罰のがけっぷちに立たされているんですね。
記憶に新しいところでは、耐震強度偽装事件において「(被害者の)住民のみなさんが火を付けたがっている」と発言して、マンション住民から大ひんしゅくを買い謝罪したのも彼でした。


ところで、この「メール」がガセネタだったかどうかは別にして、一番の問題は、選挙の時に堀江被告から武部氏の二男に3000万円という資金が提供されたかどうかということだったはずです。
武部氏も本当に潔白なら、武部氏や二男の声明だけでなく問題の通帳を見せるなり、検察にでも調べて貰っちゃった方がすっきりするんじゃないのでしょうか。
メールが真偽で揉めるより、その方がよっぽど早いし、身の潔白も証明する事ができます。
今のままうやむやに終わってしまっては、決して「潔白」ということにはならずに、「灰色」というイメージをもたれたままになってしまいます。
それとも、3000万円の送金はなかったけれど、他に見せられない怪しいお金の流れでもあったのでしょうか?


一個人を攻撃・中傷する時には、しっかりとした裏づけがなくてはなりません。
もし、それがガセネタで真実と異なった時には、あらぬ疑いをかけられた人を深く傷つけることになるのですから・・・。










ホリエモン報道

2006年02月17日(金)


ホリエモン報道に限らないけれど、最近新聞などのメディアで、気になることがある。
それは「関係者によると〜」という表示多いこと。

例えば某新聞に掲載されたこの記事
ライブドア(東京都港区)グループの証券取引法違反事件で、前社長の堀江貴文容疑者(33)は逮捕直前、弁護士から「否認すれば起訴後も保釈されない」と説明を受けながら、長期の拘置を覚悟で徹底抗戦を続けている。周辺関係者が明らかにした。
関係者によると、堀江前社長は1月23日の逮捕直前、元検事で主任格の弁護士から「自分の記憶に忠実に、覚えていることはしゃべり、覚えてないことは覚えてないと言い、うそはつかないように」とアドバイスされた。
さらに「否認すれば起訴された後も保釈されない可能性が高い」などと説明され「分かりました」と応じたという。

この記事、よく読むと、弁護士がアドバイスした事も、それに対してホリエモンが「分かりました」と言ったことも、弁護士自体が話しているのではなく、あくまで「関係者」が言っているのである。
また、長期の拘置を覚悟で徹底抗戦しているのも検察側が言ったのではなくて「周辺関係者」が明らかにしているのである。
いったい「関係者」「周辺関係者」とは誰のことか。

以前に雑誌記者の対談を読んだ事がある。
それは、週刊誌などで、芸能人の(スキャンダル)記事などの場合「友人のA氏」という表現ではなく、「関係者が語った」という表現の場合、信憑性は低くなるというのだ。

逮捕・起訴され、日本の株価に多大な影響を与えたホリエモンの記事が芸能人のゴシップネタと同じように、信憑性の低いいい加減なものなのだろうか。
週刊誌ではないのだから、スクープ合戦も大切だろうが、信憑性の高い記事を掲載して欲しいものだ。


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