デイドリーム ビリーバー
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2001年09月12日(水) 旅先より

学生時代の先輩の、結婚式のついでに
遠方に住む友人と、久しぶりに会う予定を、いくつかたてたりしたら
中途半端な空き日と移動距離ができたので
どうせだったら長い一人旅にしちゃえ、と、
しばらく家をあけている。

もう少しで行楽シーズン。きっと休みなんてもらえなくなるし
今のうちにのんびりさせてもらう予定。

久しぶりの、大好きな一人旅、日本縦断。
うまいぐあいに台風も避け、とってもいい感じ。

…なんだけど。
ちょっとすっきりしないものを抱えている。

この旅に出発した日、友達のN君と会っていた。

N君に、渡すビデオがあって、
それはN君にとっては
出来るだけ早く欲しいものだろうから
この旅行に出てしまう前に、と、出発日の午前中に。

ビデオを渡したら
出発時間まで一人で時間つぶそうと思っていたんだけど、
N君も、その日は休みだということで
結局、夜出発の電車の時間まで、つきあってもらった。

男女の友情って、一時的には成立するけど
その後、恋愛感情に移行したり、
彼女に邪魔されて、だめになったりする。

N君の彼女は、「そういうこと言わないと思う」
とN君が言うので、
少し安心して、話に夢中になった。

正直に書くと、自分にストップをかけていたのかもしれない。
「彼女を大事にしなよ」って感じで。

ほんとに正直に書くけど
私は実は、初めてN君に会った頃
N君のことがとても気になる存在だった。
男の人として。

でもすぐに、
長くつきあっている彼女がいることを知って
面倒くさいのはきらいだし
じゃあ、男女の友情ってやつを
育ててみようかな、なんて思って。
なにも恋人っていうワクに閉じ込めなくても、十分おつりがくるぐらい
N君とは気が合うし。友達っていうだけで、十分楽しいし。

それは今のところ成功している。友情も、育ちつつあると思う。
月一回の飲み会と
たまの1時間くらいの長電話と、携帯メールで。
会ってもしゃべっても、知り合ってからこの一年
N君を男の人として、意識したことなんてない。

でも、二人だけで会うのは、今回が初めてで。

こんなに楽しい時間になるとは思ってなかった。

とにかくしゃべった。
いつものようにたわいもないことから
今回のビデオが阪神大震災に関係していたこともあって
普段しないようなまじめな話まで。
途中、昼ごはん食べて夜ごはん食べて
合計8時間しゃべって笑って、
最後にはお互い声が枯れていた。

「男女の友情」候補ナンバーワンさすが!
って言いたいところだけど

別れるとき、離れがたくて
抱きつきたい、と思ってしまった。
さわりたかった。

…うかつ。

男女の友情計画は?

でも
「彼女と別れて私と付き合って!」
というのも、私の気分とは、なんか違うし
「男女の友情」育てたいというのも本当。

しばらくはいいか。
こんな感じで。

N君は少なからず私のこと好きだろうし(友達としてでも)
一緒にいてほんっとに楽しかったし
これからどうなるかはわからないけど、
「N君が好きー!せつなーい」みたいな
ヘンな暗示はかけずに、素直に自然にやっていこう。

N君が私のことを、女としてすっごく好きになったら
彼女とだって別れるだろうし

ていうか、別れるだの何だの
色々ごちゃごちゃ悩むんじゃなくて
私は、恋愛なら、もうこれ一本!!!っていう
至上の最高の唯一の本物の、恋愛がしたい。
N君との関係は、きっとそこまでいってないんだと思う。

あわーい、なんだろう?ぐらいの思い。

今すぐつかまないと、溶けてなくなってしまうような
安っぽい恋ならいらない。

抱きつくのはナシだけど
「俺のこと好きなの?」
なんて聞かれたなら
今の気持ちなら、きっと堂々といえる。

小説や映画や、どこかで聞いた話じゃなくて
私のオリジナルのやり方で
しなやかに、つむいでいこう。

今度はちゃんと見届けるんだ。
自分の心を。

それが、どんなラストを迎えるのだとしても。


2001年09月06日(木) 心意気

今日は一日、一人で買い物。

友達とあれこれ言いながらというのもいいけど
基本的には、一人でいろいろ見てまわるのが好き。

特に重要な買い物は。

今日は特に、人の意見に左右されず、一人でじっくり選びたかった。

ねらいは、ワンピース。
シンプルで上品で、大人っぽくて
でも高価すぎず、気張りすぎでなく、自然でさりげなく
本人より、少しは格を上げてみせてくれるような。

今年の春に奮発して買った、靴にあうような。

週末は、学生時代の先輩の
結婚オメデトウパーティー。

ちょっと好きだった人。
だからって、ちょっと気合はいりずぎ?

でも、それだけじゃなくて
当時の知り合いに、男の人にも女の人にも
キレイになったって思われたいのは、女の常なんじゃないから。
なんつって。

幸せそうにみられたい。

心のどこかに、
今の仕事を恥じているような自分が
ほんのちょっとだけど、いて、
だってあの頃私が夢描いていた仕事とは、かなり違うから、
もちろん今の仕事は大好きだけど
みんながそれぞれ、夢に向かってまい進していたりしたら
それに対抗(?)できるか自信がない
…のかも、なんとなく。なんだろ。

それを、見た目だけでカバーしようなんて
随分愚かで、浅はかだとも思うけど

それに昔の仲間って、今でも大好きで
はりあうものでもなんでもないんだろうけど

なーんて色々考えつつも、結局、何着も試着。

たしか何かに書いてあった。
それは愚かではなく、心意気というものなのだと。

ごちゃごちゃ考えずに、できるだけ外見磨いて
あとは、素で勝負でしょう!しかし何の勝負なんだか。

とりあえず今週一週間、
食べ物には十分気をつけて(スナック菓子禁止)
寝る前のお肌のケアも、
いつもなら5分で済ませるところを15分。
…あ、いや!
素敵な出会い(もしくは再会)にそなえて
顔以外のいろいろも含めて30分。あと、腹筋50。

やりずぎ?

いえいえ、これが心意気というものです。

人間中身が勝負なのはいうまでもないけど
外見って、ときに、中身をあらわすし。

こんな付け焼刃やって、いうことじゃないけど。

うん、でもやはり
これが心意気というものでしょう。


2001年09月05日(水) 元気をくれる人

今日は、古いビデオの整理日。

適当に予約録画して、
今となっては、何が入っているのかわからないビデオを
ざーっと確認して、整理した。

というのも、その中の一本を
友達のN君に貸すことになった為。

恒例の、月に一度の異業種飲み会の席で、
N君がずっと探していた映像を、私が持っていることが判明して。


私は、元気がなくなったとき用のビデオを、何本か用意している。

それは、好きな映画だったり
好きなミュージシャンのライブ映像だったり
いいドキュメンタリーだったりするんだけど、

そのほかに
「偶然とっていた映像」っていうのがあって。

予約録画の前後や、失敗で、偶然とっていた映像の中に
時々、ほっとするものがあって
それをいくつか編集してあるというわけ。大概がニュース映像なんだけど。

その中のひとつ、
ここ数年、私が落ち込んだとき何度となく助けてくれた
短い映像に出てくる人、
それがなんと、N君の知り合いなんだそうだ。

これはびっくり。
こんなことってあるんだ。

その人はすでに亡くなっていて
そのテレビ番組をN君はビデオにとって、実家においていたんだけど
阪神大震災の火災で、なくなってしまったんだとか。
(N君の実家は神戸らしい)

N君も、まわりの人も
何チャンネルのいつのニュースだったかも
わからないし
もう探しようがないって、とっくにあきらめていた。



私はその映像に、何度救われたかわからない。
落ち込んでいるときに、それを見ると
なぜか涙があふれて
心があったかくなって
最後にはいつも、頑張ろうって思えた。

その人と
最近、よく電話やなんかで元気をくれるN君が知り合いなんて
類は友を呼ぶというかなんと言うか…。
さすがです、N君。
あなたこそ、真の癒し系?

見た目は違うけどね。


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