ミドルエイジのビジネスマン
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2008年09月28日(日) 家のインタビューを受ける

年内の水泳の目標は千メートル泳ぐこと。そのうち2百メートルをクロールで立ち止まらずに連続して泳ぐことにしよう。現在の記録は連続125メートル。

その他に今できるのは、25メートル無呼吸のクロール。これをターンして中央まで、すなわち、37.5メートルまで伸ばしたいが、プールの中央で立ち止まると監視の人に怒られるだろうし、逆に泳いでいる途中から無呼吸にしてターンするのでは最初に溜められる空気の量が十分ではないだろうな。そうかと言って、いきなり倍の50メートルにするのはとても不可能だし検討課題ということにしておこう。

さて、日曜日にはログハウスのメーカーと宅地開発の人が来て夫婦でインタビューを受けた。別のところで販売している家の宣伝材料に使うようだ。聞かれて改めて考えてみると、家の在りようが住んでいる人の行動を変えていくということが本当にあるような気がする。

水泳を始めるという行動もそうだが、ログハウスに住むと、よりアクティブに自然志向になる傾向があるらしい。別にスポーツやキャンプに限らず、陶芸などを新たに始める人が多いという話をインタビューアーの方から聞いた。ウッドデッキがあって、半分家の中、半分外という環境があるせいなのか、あるいは窓を開けておくことが多く、家の中を風が通っていて気候や天候の変化に敏感になるせいなのだろうか。ご近所の人同士が庭や道路にいる姿を見ることが多く、フランクに話ができることもあって、お互いあまり秘密がないような気もする。


2008年09月20日(土) 午前3時に目覚めて

金曜日の夜も仕事帰りにプールに寄って5百メートル泳いできた。その後ビールを飲みながら夕食を食べると、ソファに寝転んでつまらないご当地推理ドラマをつけたまま寝てしまった。

途中で目が覚めて2階のベッドへ。暑くて午前1時くらいに着ているものを脱ぎ捨て、窓を開けて寝なおす。そうして3時過ぎに目が覚める。台風13号のもたらす雨の音と虫の声を聞きながら、泳いで火照った筋肉の心地良い疲労感に身を任せる。バルコニーの上に架かる大屋根は庇(ひさし)が深いので、かなり強い雨でも窓から吹き込んでこない。熱い手足を伸ばしたまま暗闇の中で耳を澄ましていると、いろいろあった出来事が思い出されてくる。この歳になると良いことも悪いこともない交ぜになって、一緒に押し寄せてくるのだ。

水泳の呼吸法にに開眼したとはしゃいでいた週の初めには異同前の職場の同僚のお父さんが亡くなった。まだ若くて、普通は亡くなるほどの年齢でもないから、友人はきっと割り切れないことだろう。通知には、香典弔問を辞退するとあった。どんな気持ちで断ったのだろうか。やはりお通夜に行こうかとちょっと考えたが、少し遠いこともあり、弔問は遠慮した。四十九日も過ぎた頃、少人数で飲みに行くというのはどうだ。

木曜日には、仕事の上で世話になった10歳ほど若い人達と飲んだ。彼らも転勤となり、天職と思っていた職種から慣れない業務に替わったという。喧嘩しながら一緒に仕事をやり、出張先の居酒屋で大きなシャコにびっくりしたり、食べても食べても底が見えてこない舟盛りに挑戦した昔話で盛り上がった。しかし彼らは働き盛りだ。お金はもらえるが、情熱のわかない仕事に満足するか、やはり天職の道を選ぶか。しばらくの猶予期間の後には10年先までの決断をしなくてはなるまい。

健康診断では、体重が昨年より1キロ減少、胴回りもメタボの基準となる85センチには達しなかった。2週間で十分な成果が上がり、当初の目的は達成した。さらに、多分できるだろうと思っていたが、途中で休まないで連続百メートル泳ぐことに成功した。面白いので、もうしばらく、できる限り今のペースでプールに通うことにしよう。


2008年09月14日(日) スイマーズ・ハイ、その後

スポーツクラブには月、木、金と通い詰め、週末も土日両方とも自転車でちょっとしたサイクリングを楽しみがてら泳ぎに行ってきた。素晴らしい出席率だ。苦しいだけなら、こんなには続かない。ただし、仕事の帰りに泳ぎに行くのは、ちょっと忙しくなっただけでもかなり難しそうだ。

体重は一キロと少々減ったくらいでまだ誤差の範囲を超えていない。体つきに変化が生じた。胸から腹にかけての腹筋の束を指で横になぞることができるようになり、また、将来なるべき逆三角形のラインが立体的に現れてきた。ベルトの上のわき腹の脂肪はそのままに逆三角形のラインというのもお笑い種だが、恐らく体の中心から遠いところの脂肪から減って落ちていくに違いない。このまま通い続ければの話だが。

一日に泳ぐ距離は、時々休憩したり、平泳ぎを交えたりして400メートル位だ。これをを年内には千メートルに伸ばしたい。ゆっくり浮遊感を楽しみながら泳ぐだけならそれほど難しい目標ではない。ペースを乱すのは、レーンが混んでくると、一列になって泳がなくてはならないので、どうしても頑張って人のペースに合わせることになってしまうことだ。そうすると、どうしてもスピード優先のオーバーペースになってしまう。





2008年09月07日(日) スイマーズ・ハイ

2週間ほど先に健康診断が予定されているので、スポーツクラブに行った。プールは泳ぎの上手な人が我がもの顔でレーンを占領したり、女性の泳いでいるところは遠慮しなければならなかったりで、居心地が良くなかったものだが、用具が少なくて済むものだから(パンツ一枚?)会社の帰りにも寄れるので、その点優れたスポーツだ。

もう一つ、間違いなく優れているのは、ガマの油売りではないが、腹の肉がはみ出している自らの裸の姿の現実を、鏡に映して見つめざるを得ないことだ。

以前から、泳がないではなかったが、クロールをしているうちに少しずつ呼吸が苦しくなり、なんとか向こう岸までたどり着かなくてはと必死になってしまう苦行のようなものだった。苦しくなればフォームも乱れる。最後は、泳いでいるのか溺れているのか判然としなくなってしまうのが水泳のデメリットとも言える。

今回、何回か続けて通ううちに、ふとした拍子に呼吸が楽になる方法に開眼した。ポイントは「口で吸って、鼻から吐くという教えは間違い」。鼻からだけ吐いているのでは息を吐ききれず、少しずつ過呼吸になってしまうのだ。それが、次第に息が苦しくなる原因だ。実は、鼻と口の両方から吐くことで肺から空気を十分追い出すことができるのだ。そして、もしかしたら、こちらの方がより重要なポイントだと思うのだが、鼻と口の両方を使うことによって、吐く息の量を楽に調節することができる。鼻だけで調節しようとすると、息を止めることになったりする。一旦息を止めると、あとが苦しいんだな、これが。

呼吸量を調節できるという確信があれば、ますます気持ちも楽になり、一方で泳ぐフォームに意識を向ける余裕も出てくる。スムーズなフォームになれば、さらに呼吸するのが楽になって良いこと尽くめの好循環だ。これって、お金持ちが益々お金持ちになったり、宗教家や思想家がどんどん高次元の精神世界に昇ってしまうのと似ていないだろうか。身近で言えば、仕事のできる奴が仕事自体を楽しんでいるとか。

これまで必死で泳いでいたときには、プール中央の排水溝にある穴の開いた蓋を越えると、やれやれ、ようやく半分泳いできたと思う反面、まだあと半分も道のりがあるのかと気が重かったものだが、あるとき泳いでいると、中央ラインを越えたことに気がつかなかった。空中を漂うような浮遊感を楽しんでいるうちに、もう半分、あと半分という意識を忘れていたのだ。何百メートルも、あるいは何キロも泳ぎ続ける人がいるのはきっと、このふわふわとした浮遊感を楽しんでいるからに違いない。名付けて「スイマーズ・ハイ」だ。


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