ミドルエイジのビジネスマン
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2007年12月24日(月) 日本に波及したサブプライムローン問題

新しい家で目が覚めるとベッドに寝たまま、冬の乾いた青空に薄い雲が流れていくのが目に入った。12月18日、家を買い替えて新居に引っ越した。クリスマスイブは真新しい家で、例年のようにスーパーで買ったカニを茹で、家族で静かに迎えることになった。

この年齢で家を買うとはあまりの暴挙に、日本に波及したサブプライムローン問題の第一号とも言われている。遠くに住んでいる義弟が関心を持ち、頼まれてモデルハウスを見に行ったとき、自分の家を売って新しい家を買おうとはは思ってもいなかった。軽い気分で見に行ったのだったが、キャッシュが一円も出ずに買い替えられますという提案を受けて身を乗り出した。何より、明るい木の家は気分も軽やかにしてくれる。

家に帰って夢から醒め、色々思い巡らすうちに、定年までにローンは返済し終わったが、新しいことを始める資金も気力もなくポツネンと古くなった家に座り込んでいる将来の自分の姿が想像され、エネルギーの湧き出てくるうちにチャレンジすべきではないかと気持ちが傾いたのだ。


2007年12月16日(日) 忘年会シーズンたけなわ

前の部署のOB会と呼ぶのが適当であろうメンバーで忘年会をした。別の会社に移った者もいたが、皆今でも同じような仕事をしている。同一職種で長く働けるのは幸せ者だ。良く言えばプロ、まあ、職人かもしれない。

別の会社に行った者は、そこで新しい規範を築かなくてはならない。そのとき、前の職場では何を拠り所として仕事をしていたか思い出して、そこでの経験が生かされていくなら、業界の中で、自分たちが先輩から受け継いだDNAが静かに広まっていくのだと見ることもできる。

制度は改正され、仕事のやり方はより精緻になっていくが、誰のために何をするのかがブレないことが一番重要だ。ともすれば、巨大な組織の論理が幅をきかすような部署にいる人も、自分ひとりが全ての責任をもって報告しなければならない部署にいる人も、互いに情報収集先として利用するだけでなく、同じプロとして意見を交換し、助言しあって行くことができればいいと願う。

今まさに、会社を支え、社会を支えるべき中核世代となった者たちよ、自信に満ちた仕事を頼むぞ。


2007年12月09日(日) 社長にスカウトされた後輩

年の離れた後輩が会社に訪ねてきた。外資系の金融機関に勤めていたと思ったのだが、大きな事業会社に金融商品の紹介や資金調達の提案を継続的にしているうちに、「お宅の商品は要らないがあなたが欲しい」と言われたそうだ。本人は、その会社が新しいことを始める子会社を作るので、社長として来てくれという「カウンターオファー」が来たと表現していた。

真面目に仕事をしていれば誰にでもこのようなチャンスが巡って来るという訳ではあるまいが、世の中には、そんなこともあるのだと感心した。もう、2年くらい社長をやっており、移り変わりの激しい古巣の業界に疎くなったので、新規事業で必要になったことの確認をするために訪ねて来たそうだ。

「職業としての経営者」という言葉があるそうだ。多くの場合、別に大株主のオーナーがいて、経営を任せられる人のことだ。社長として一生懸命働いているうちに経営者のノウハウが自然に身につき、もし仮に次の職場に移る事があったとしても、この勉強熱心な若い社長が「営業課長」として転職することはおそらく二度とないだろう。


2007年12月02日(日) エスプレッソマシン

今頃、一般の家庭用電気製品を作っているという会社の話を聞いた。今、力を入れているのは、コーヒーのエスプレッソマシンとワインセラーだという。コーヒーは、ブラックで飲むのが通と思い込んでいたので、そもそも、エスプレッソコーヒーをどのように淹(い)れるのかも知らなかった。

お店で頼むと、なにやら怪しげな機械のハンドルを押し下げて、時間をかけてわざわざ苦いだけのコーヒーを出し、小さなカップで、さも美味しい振りをしながら実は苦いのを我慢して飲む。場合によっては苦さに耐え切れず、ミルクをたっぷり入れたり、時には泡立てたミルクを山盛りにして今度はコーヒーの味を台無しにしてしまう。そんな風に思っていた。

ところが、大きな電気製品売り場では家庭用のエスプレッソマシンが売られている。なかには、普通のコーヒーとエスプレッソの両方できるものある。

話を聞いた会社では四角い箱ではなく思い切った曲線の、色も鮮やかなデザイン性に優れた製品を売っている。なんでも、コーヒー用とミルク用別々に圧力をかけることができるようになっているそうだ。

会社の人のいわく、決して値段が安い訳ではないが、機能に優れ、デザインも自信のあるものであれば、共感して長く使ってくれるユーザー層が国内に確実にあるとのことだ。

これも縁なので、誰か詳しい人にエスプレッソコーヒーの楽しみを聞いてみようと思う。病みつきになったりして。


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