ミドルエイジのビジネスマン
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2006年04月30日(日) 温暖化ガスの排出権

HNKスペシャルを観た。温暖化によって一番最初に水没する国といわれているツバルは大潮のときに地面から海水が噴き出してくるが、ニューヨークで温暖化ガスの排出権を売買している会社の社長はツバルを救うのは既に手遅れだと言う。

京都議定書に定められた目標を基に割り当てられた温暖化ガスの削減目標を達成できそうにない日本の会社は中国の重慶にある炭鉱から排出権を買う。ところが、中国は京都議定書を批准していないので、日本から支払われる資金は温暖化ガスの削減に使われるのではなく、さらに石炭を増産するために再投資されるという。

中国は温暖化ガスを排出すればするほど、その排出権を販売できる訳で、実際、かの国の当局者は、将来、世界の排出権市場で取り扱われる量の半分は中国起源のものになるだろうと述べている。なんとも間の抜けた話で、あいた口が塞がらなかった。

根底には「先に豊かになった先進国に発展途上国が豊かになるのを制止する権利はない」という考え方があるので、自国の環境が取り返しのつかない状態になるまで政策が変更されることはないだろう。


2006年04月23日(日) 文化的な週末

土曜日は最愛の妻と一緒に東京都美術館に足を向けた。青いマントのマリア様や貝殻で水を飲む幼な児たち(飲ませているのはキリストだと解説してあった)が居た。案の定、大混雑で先日のお花見と同様、歩幅10センチで歩く羽目になった。

帰りは地元の洋館フレンチレストランで子供抜きのディナー。ゆったりと座れて、食事も美味しく、値の張らないワインもしっかりしていて快適な時間だった。なによりも、料理のボリウムがたっぷりなのが嬉しく、茨城牛の赤ワインソースがどうしたこうしたという肉料理が出てくる頃には、半分持て余すほどであった。

おそらく都心の半分位の値段なのではないかと思う。ただし、皇居の向こうに新宿の高層ビル群という景色もなければ、お客様に惚れぼれするようなカップルもいない。老夫婦や家族連れが多く、中にはおじちゃん4人ににおばちゃん2人というグループもいた。

いずれにしろ、これでしばらく、家内からは「どこにも行っていない」という文句は出ないだろう。

日曜日は、少し遅れた男爵イモの植え付け。種芋は2週間前に買っておいたので、既に芽が出ている。植え付けのタイミングとしてはかろうじて間に合ったのではないかと思う。ジャガイモの味は「男爵」が一番。


2006年04月16日(日) 頑張れ、ミドルのベンチャー企業

先週、ミドルエイジの紳士たちと淑女がやっているベンチャー企業を訪問した。大きな企業から独立したというか、独立せざるを得なかった仲間同士でチームを組み、大手の会社とタイアップしながら専門分野を極めていこうとしている。

最初お話を伺ったときは、社会をこう変えて行きたいという話が中心で、ベンチャー特有のギラギラしたところがなく、後がないという切実さも伝わってこなかった。いきおい、こちらも、どこまで本気でやっているのだろうという思いが消えなかったのだが、訪問して身近に話してみると、かなりギリギリの状況にあるようだった。

いかにも余裕がありそうで、どこまで本気なのかと思ったのは、社長はじめ皆さんが元々品格のある人たちで、しかも人生経験豊富なため、物欲しそうな顔もせず、恬淡(てんたん)としていたからかもしれない。

社会的にも相当な地位にあった方々が、数人で全く新しい会社を設立し、メンバーそれぞれの経験、人脈、専門性を生かしながら一生懸命風を読み、新しいマーケットを創ろうとしている姿は美しいとさえ思えた。

惜しむらくは、業界の外の人たちに対する説明のしかたがあまり上手とは言えず、会計上の知識レベルも今ひとつというところがあり、客観的に見ると、自分たちの意図が思ったように伝わらなくても仕方がない面もあったことは否めない。

それにしても、50歳とか60歳でベンチャーという方々とは初めてお会いしたが、その凛としたたたずまいに、どうか頑張ってくださいという気持ちになった。訪問先から戻る電車の中でも、そして、帰宅する電車の中でもホカホカと暖かい気持ちに包まれた一日だった。





2006年04月09日(日) 社会福祉協議会の使命

一市民として、けなげにも町内会の年次総会に参加してきた。

町内会から社会福祉協議会に毎年寄付をしてきたのだが、当町内会の住民は会員として認知していないので、新たに計画している「移動サービス」を受けられないと言われているそうだ。

一世帯当たり年間500円の会費(寄付金ではなく)を町内会経由で納めないと、サービスしないと恫喝された訳だ。先方から見れば、理屈の多い町内会なので扱いにくいのかもしれないが、市から助成金をたんまり貰っている団体が市民に対してそんな差別的なことを言うとは信じられない。

「移動サービス」というのは自分で出掛けられない人をボランティアが運転して外出の支援をすることらしいが、サービスを受けるのも有料となるそうだ。市の外郭団体として、位置づけを不透明にしたまま町内会を使って全市民を強制的に囲い込んできたのだったが、その本質を問われて逆ギレしたのだろう。

権利と義務が明確でない団体の「会員」になるより、納税者の権利として市から直接サービスを受けたい。


2006年04月02日(日) 大都市に住むということ

4月1日、息子の入学式は快晴、満開という絶好のお花見日和となった。久しぶりに東京に出てきた最愛の妻、そして晴れて高校生となった長男と一緒に桜の花の下をのんびりと歩いてみたいと思い立ち、北の丸公園に行くと、な、なんと満員電車もかくやという大混雑だった。

確かに予兆はあった。昼食を摂った後、荷物が多かったので東京駅からタクシーで向かったのだが、皇居の近くから渋滞で動かなくなってしまった。仕方がないので地下鉄に乗り換えると、今度は九段下の駅で降りた途端にギュウギュウの人混み、駅員は必死で「お帰りの切符は今のうちにお求めください」と叫んでいる。その人波は地上に出ても同じ、人々に押されながら倒されないようにチョコチョコと坂道を登っていくのであった。

大都市に住むということは、最高のお花見日和に、このような目に遭うことも甘受しなければならないということなのだろうか。おのぼりさんの長男はもともと人混みが好きではなくて、イヤイヤ親に付き合っているという感じだった。

ホームページ表紙の証明写真のような代物から、最高のお花見日和だったという雰囲気だけは漂ってくるだろうか。


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