ミドルエイジのビジネスマン
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2005年01月30日(日) エッ、君が転職!?

それは先週のこと。

ついさっきまで、昼休みのコーヒーを飲みながらNHKの大河ドラマの話をしていた。源氏の血筋を引いた御曹司だと知った子役の牛若丸が衝動に駆られて滝壺に飛び込み、浮かび上がった時にはタッキーに変身していたという大部長の話に、なるほどそれはありそうな変身パターンだが、これまでの大河ドラマ史上で最も衝撃的だったのは、疱瘡にかかった子役の徳川吉宗が回復して包帯を取ったら西田敏行の顔に変わってしまい、アラ大変、かえって重症になってしまったじゃんと誰もがのけぞったという馬鹿話をしていたのは関連部署の仲間だった。

オフィスに戻るとその当人から呼ばれ、「実は、大部長も知っているあの会社に転職する」と突然言われ、再びのけぞった。知っているも何も、一緒にその会社の仕事をしたばかりじゃないか。それに、さっきまで一時間も一緒にいたんだからそのときに言えばいいだろうが。疱瘡の悪化した西田敏行どころじゃないでしょうに。

その転職は俗に言う、テーブルの向こう側に座るというやつだ。カッコ良く言えば、仕事ぶりに惚れ込まれてヘッドハンティングに遭ったのだ。ヘッドハンティング、う〜ん、いい響きだ。彼は実年齢よりも若く見えるので、最初はてっきり20代かと思って、よし、大部長が鍛えてやると意気込んで「オイお前、仕事というのはこういう風にやるんじゃ、良く覚えておけ」などと威勢良くかましていたら、四十過ぎのその道のプロだということが後で判明したこともあったナァ。

この時期、あの年齢で行ってしまうということは、もう戻ってこないということだ。世間ではこちらの会社もいわゆる「いい会社」と言われているはずだが、昨今色々な動きがあるので、まあ、よく考えた末だろうなと思ったり、いや、若く見える奴なので、向こうの会社が外見にだまされているかもしれない、電話してやろうなどと思ったり。

いずれにしても、転職を決断するということは自らが置かれた現状を変えていこうというエネルギーがあり、しかも自らの未来に希望があるということだ。まずはめでたい。どうか、今の晴ればれとした気持ちを忘れず、先方の会社に行っても活躍していただきたい。それから、時々は大部長のことも思い出してお昼の馬鹿話の相手をしに来てくださいね。エッ、一番の未来の希望はお前の顔を見なくてもよくなることだって?






2005年01月23日(日) 日記仲間の前途に乾杯

遠くの街でスナックに勤めていた日記仲間のおひとりが独立してご自分の店を出そうと決断された。金持ちのわがまま娘が女王様気取りでママとして君臨しているのに我慢できなかったのだという。

それにしても、あまりに急な話なので開店資金はどうするのだろうかと思っていたら、その地方都市では賃貸不動産市場が沈滞している(親父ギャグになってしまった)ため、手元に50万円もあれば居抜きで借りることができるのだという。逆に言えば、それだけ新規開店のリスクも高いということだろうが、人間味あふれ且つ経験豊かな方なので、この逆境の中でもきっと軌道に乗せていくことができるに違いない。

今回は開店資金も友人知人多数から募ることになっているという。そういえばご自分の貯金が有り余っているとはおっしゃっていなかったな。昨年11月7日の大部長の日記で「スナック事業ファンド」のことを書いたが、それに似た形のようだ。ただちょっと気になるのは、友人知人に募っているのが出資金なのか会員権(それも後から返してもらえる預かり金か返還請求権がないのか)なのか寄付金なのかそれとも単なる借入金なのか性格が曖昧になっているところだ。お金を出してくれた人にはお店に来たときに一定のサービスをすることを計画しておられるようだ。目下のところは善意の方々から「支援」として申し出が何件かあるらしいが、いずれはっきりさせた方が良いと思う。

ご本人を中心に仲良くゆっくりと回っていた人間関係にお金が絡んで思わぬ緊張関係が生まれることは避けられない。太陽系の惑星の公転が急に速くなって星と星同士がぶつかってしまったり、あるいは振り回されて遠くに吹き飛ばされる星が出ないように気を配る必要があろう。

あるいは新しい店が開店したとき、いくばくかの資金を提供した人の中に、この店は俺が出してやったんだと思い込む人はいないだろうか。会員同士の絆ばかり強くて、そんないきさつを全く知らない新規のお客様が優しく迎えてもらえないなんてことにならないだろうか。心配すればキリがない。

急にお金を集めるので、金額に応じて特典が決まるのか、善意の気持ちに差はないので金額の大きさは関係ないのか、後付けで説明していくことになってしまうかもしれない。

あと心配事はなんだろう。当面、経費節減のためお一人で切り盛りしていかれるということだから、私用で休まなければならない日に、店に来てしまったお客様をがっかりさせないように、営業する日はホームページで毎日分かると便利だろうか。ついでに本日の酒の肴やお奨め料理はこれ、とかHPに書いてあると行く気になるだろうか。そうすると、ご本人のプライベートの現行ホームページの中に取り込むのか、リンクを張るのか、はたまた全く別のHPを立ち上げて運営するのか検討しなければなるまい。

良き友人たちに囲まれ、一夜にして時給いくらの使用人から一国一城の主(あるじ)に華麗なる変身だ。気持ちは優しく口は厳しい長年の友人の意見も謙虚に受け入れ、是非成功させていただきたい。

おめでとうございます。前途に乾杯。



2005年01月16日(日) 「ダ・ヴィンチ・コード」を読了

世界中でベストセラーになったという「ダ・ヴィンチ・コード」(ダン・ブラウン著)を読むのをDVDの「24(トゥウェンティフォー)」と並んで、お正月休みの楽しみにしていた。予定より若干遅れたが、この週末に読み終わった。既成のキリスト教権威が圧殺してきた秘密を探し出すこのミステリー小説は、楽しみながら読んだだけでも教養が高まってしまうというオマケつきだ。

酒飲み運転になるからと車での外出を禁じられたため、元旦早々、北風吹く中、自転車でコーヒーショップに向かい、時間を気にすることなく心ゆくまでミステリーを読んだというのが大部長の2005年の思い出となるであろう。その楽しみもこの週末で終わってしまった。

ところがどっこい、「ダ・ヴィンチ・コードの謎を解く」(サイモン・コックス著)という解説本まで買ってあるので、さらに余韻を楽しむことができるだろう。


2005年01月10日(月) パソコン復旧

パソコンを直してもらおうと思って、サービス会社に連絡したところ、この三連休の初日に来てくれた。電話でお願いしたときは入院という話であったが、来られた技術の方に症状をお話したところ、家で見たほうが早いと言う。箱詰めまでしてあったのだが、もう一度セッティングして見てもらった。

結果をひとことで言うと、周辺機器のドライバーを次々にインストールしていったら直ってしまった。自分で修復しようとして、いいところまで行っていたのに残念だったなという気持ちと、目の前で見る々々回復し、一時間くらいであっという間に直ってしまった喜びと気持ちの上では半々だ。入院したらCD-ROM一枚のインストールで3千5百円と言われ、とんでもないと思っていたので、基本料金だけで済んで良かったなという気持ちもある。ともあれ、家族の病気が治ったような気分だ。

あらためて振り返ってみると、かなりパソコン依存症になっていたのが分かった。パソコンがただの箱になっていた間、ほとんど自分の部屋に寄り付かなかったのだから。それに、独立した自分の部屋でやっているのと、子供たちが寝てから盗むように使うのでは心の落着き方も全然違う。やれやれ、というところだ。


2005年01月01日(土) 2005年はどんな年になるだろうか

2年くらい前まで、あと5年はそのままのペースで楽勝かと思われていた大部長の業務も急速に仕事に追われる状況になり、目先のプロジェクト以外のことを余裕を持って見回すことが難しくなってきている。新しい動きについていくことができるのは、自分の睡眠時間を削ってでも喰らいついていく一部の人だけだ。この点で大部長は多分落第、危機感をいだいている。今年も盛りだくさんのメニューが用意されているようなので、消化不良にならないようにしなければなるまい。

2005年は株式市場において全般的な水準訂正がなされるのではないかと思う。新聞などでは、代表的なグローバルカンパニーは既にバブル期の株価を超えていると書いてあるが、名実ともに不良債権処理が最終段階にきているのであれば、疑心暗鬼もそろそろ終わりということだ。時代は変わったので、会社によって本当に良い会社とそうでもない会社とが選別されるであろうが、全般として株価が上がるか下がるかといえば、上がる方に1票を投じる。

どうか平穏で幸せな年となりますように。


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