ミドルエイジのビジネスマン
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2003年11月30日(日) またまた社内研修

昨年に続き、週末に社内研修があった。何回にも分けてやるようで、今回の参加メンバーはわずか22人という、見方によっては贅沢な研修であった。5人チームのメンバーには最大規模の支店を預かる支店長や全社的な立場から戦略を練る立場の人がいて、こんな大物たちと会社の経営方針でも議論させられたら大変だなあと思ったが、自分の属する組織の運営について再検討するということだったので、何とか格好はついた。

最近、全社員に取った社内アンケートのうち、自分の部の集計を見せられてそれを参考にしながら「組織としての問題点」に「気づき」、自分にできる対策を提示するのがテーマである。

アンケート結果を一言で言えば当部の部員は「良い仲間がいて仕事が面白いので、使命感だけを頼りに長時間ボロボロになるまで働いている」のが現状で、「大部長にはそもそもあまり期待もしていない。そこそこ働いているようなので平均くらいには認めてやるが、部員に対しては公平に接してもらいたいし、何よりも公正な評価をしろ」ということらしい。

「公平に接してもらいたい」というのは「俺にばっかりつまらないことでブチブチ文句をたれるな」ということだろうし、「公正な評価をしろ」というのは「俺の給料を上げてボーナスを弾め」という意味に違いない。


2003年11月24日(月) 三連休の過ごし方

初日、畑に行き、ダイコンの間引き作業。今年も蒔くのが遅すぎたのでおそらく大きくはならないだろう。まあ、そうなれば葉っぱの味噌汁でも作って自己満足すればよい。
ビデオを借りてきた。ベトナム戦争で米国が地上戦で初めて北ベトナム正規軍と戦う羽目になった「ワンス アンド フォーエバー」と米軍が日本相手のサイパン戦で暗号通信兵を守る「ウィンド トーカーズ」。戦争ものばかりだな。これらの映画の直接のテーマではないが、地上戦という極限状況を体験し、地獄の沙汰をかいくぐってきた帰還兵が祖国のヘナチョコ社会に適応できなくなるのは仕方ないことだと思う。

2日目、それほど天気が良くなかったので、一人でスパリゾートに。お風呂の後で横になって横山光輝の「史記」を読む。読むといっても漫画だが、これが教養を高めるんだな。断片的に知っている知識がそこかしこに出て来て、「なるほど、そうだったのか」と思う。全体像の把握が大切ということ。

3日目、洒落たコーヒーショップ「スターバックス」でビジネス誌を読む。ついでに、関係者は善良で一生懸命やっていた人達ばかりなのに、大騒ぎになってしまった某プロジェクトのことを考える。自分も主要なメンバーだっただけに結果から逃げることはできない。自分なりの結論は「ゆで蛙になってしまった」ということ。
それでは、引き返すべきターニングポイントはあったのか。今回については、ことの渦中においてそのようなチャンスはなかった。ただし、この時点でこういう状況になったらこうしようと、あらかじめ、ターニングポイントと条件を設定しておけば同じようなことは回避できるだろう。


2003年11月16日(日) スポーツ2題

土曜日は「いやいやゴルフ」に行ってきた。リタイアして悠々自適のある小父さんから「ウィークディにやればグリーンフィが半額なんだ。現役のみんなは会社に、ゴルフをやって来ると平気で言えるほど出世していないのかな」と言われてしまった。住んでいる世界が違う。

5月には、こんな青空の下で時々ホコホコとした気分でプレーをするのも悪くないと思ったものだが、まあ、あれは夢、今回の方が現実だ。スコアも最悪だったし。現実逃避のため、プレー中に川柳を作った。

へぼゴルフ お天気ばかりを 褒めたたえ

オリジナルだが、あまりに陳腐なので著作権は主張しない。

日曜の朝、ビジネス誌をパラパラとめくっていると暖かい眼差しのナイスミドルが目に飛び込んできた。優美な形のゴルフクラブを胸に掲げて握っている。沼沢雄二という著名なクラブのデザイナーだという。この方にゴルフクラブを作ってもらった人は嬉しくて部屋に飾っておくそうだ。そして、目に入るたびに、緑の芝の上、青空に吸い込まれていく自分のスーパーショットを思い描くに違いない。こんな人に自分専用のクラブを作ってもらって、一緒にコースに出ていたらゴルフも好きになっていたかもしれない。

昼からはちょっと休日出勤。ビールでも飲みながら東京国際女子マラソンをテレビで見たかったのだが我慢して出社すると仲間も出ている。マラソンを見たかったという話をすると、インターネットで調べてくれて、すぐ前がコースになっているはずだと言う。しかも、あと5分くらいで通過するはずだ。あわてて外に飛び出すと、高橋尚子選手が外人選手と並んでピューッと走っていった。ヘーッ、あれがキューちゃんか。

1時間半もすると、今度は復路で同じ所を通るので、携帯電話のカメラで撮ろうと待ち構えていたが、すぐ目の前をピューッと走りすぎて行き、近すぎて警備の女性の黄色い帽子しか映っていなかった。記憶に残ったのは彼女の細すぎる腕だけだった。結局2位に終わってしまい、記録も良くなかったようだが、夜テレビで見ると、辛いだろうに明るく「28キロくらいで足が棒になっちゃった」とレース直後のインタビューに答えていた。惨敗したときの顔つきなど準備していなかっただろうに、たいしたものだ。












2003年11月09日(日) 衆議院議員選挙

深夜まで衆院選挙の速報番組のはしごをしていたため、日記はお休み。

マニフェスト選挙が効き、民主党が議席数を伸ばした。利益誘導のボス型選挙は歴史的使命を終えたようだ。


2003年11月02日(日) 散々な焼き芋パーティ

今年採れたサツマ芋で焼き芋パーティをした。

いつもの湖畔でバーベキューコンロに火をつけた頃、観光用の菜の花の種を植えていたおばさんがここはバーベキュー禁止だと言う。確かに、ところどころに新しく白地に赤で「火気厳禁」と強い調子のポスターが立っている。そうは言ってもこちらはここで10年も前からやっているので「もう、火も点いたし、今日のところは見逃してもらえないですかね」と下手に出たが許してもらえず、結局火を消して家に帰り、猫の額でする羽目になった。

これまであまり整備されていなかった代わりに自由だった自然の場所にロープを張り、花を植えて箱庭のような景色にしてゆく。そして、たこ焼きや焼きそばの露店を並べて車の客を呼び込む。これがあなた方のやろうとしている自然に親しむための施策だ。

観光協会の会長さんという方が自転車で通ったのでお話を聞くと、バーベキューをやった後に油を捨てたり、大量のゴミが出るので、近くで水田を耕作している人から苦情が絶えないと言う。きっとそれで挑発的な「火気厳禁」のポスターになったのだろうが、そんなポスターを背景にしては写真も撮れない。湖畔の広場は、急速にただの駐車場に変わっていくに違いない。

マナーの向上と折り合いをつけられなかったのだろうか。あるいは有料でゴミ袋を買ってもらい、マナー向上のための指導員の人件費に当てるなどの工夫はできなかったのだろうかと思う。


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