2005年08月31日(水)  引越しで 音信不通に なる始末


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ぬおーーーーー。やっと、やっと、やっと、インターネット開通。

引越してすぐにネット開通の手続きをしたのに、半月経っても一向につながらないので、しびれを切らしてプロバイダーに問い合わせたところ、電話会社の設定が間違ってたとかなんとか。ぬううう。オーストラリアのノンビリさもここまで来ると頭にくる。

仕事でネットにつなぐ必要があったので、臨時のプリペイドのダイアルアップを使ってたんだけど、その遅さは驚くほど。メール送受信するのに、いったいどれだけかかったことか。大好きなネット徘徊も、いくつかサイトを回るので精一杯で、ウンザリしてしまった。


引越しはというと、思ってたより大変だった。土曜に引越し屋が来て大きなものはすべて新居に運んでもらい、自分たちも車で壊れ物なんかを運んで、日曜にまた住んでたところに戻って、片付けの続きと大掃除をして、それでも終わらないので、翌日の月曜も掃除の続きをした(相方は有給を取った)。その日に不動産屋に鍵を返して、一件落着。その時点でまだ新居は荷物の山だったけど。

私たちの飽くなき掃除魂により、隅々までピカピカにして部屋を返すことができた。借りたときよりキレイになってたんじゃないかってほど。そのおかげで敷金は全額返ってきたのだ。うれしい。

私は妊娠しているので、相方に「荷物に触っちゃダメ」「高いところの掃除もダメ」ときつく言われていた。だけど、どうにもじっとしていられなくて、相方の目を盗んでは、軽めの荷物を運んだり、椅子に登って掃除したりしていたんだけど、まったく問題なかった。

それを自慢げに母親に電話で話したら、「大丈夫と思ってる人が流産するんだから!」と厳しく叱られた。これからはしばらくおとなしくします。


新居はというと、ものすごく快適。いらないものは家具も含めてすべて捨てたので(3分の1くらい捨てたんじゃないか)、荷物もだいぶ減ってすっきりした。新しい家具もきた。ダイニングテーブルと椅子のセットと、本棚2つと、私の仕事机。今までは相方が独身時代から使っていたボロ家具に囲まれていたけど、今はようやく普通の夫婦の家らしくなったんじゃないかと思う。やっとだ。

海には毎朝散歩に行っている。なんと、この私が、毎朝5時半に起きて、相方とNHKのニュース(毎朝5時半から30分やっている)を見て、6時から約1時間ビーチを散歩している。今はだいたい6時半ごろ日の出なので、散歩しながら海の方から上がる日の出を毎日見ている。どうなのこれ。すばらしすぎる。


そうそう、パスカリーナ。引越し当日はペットホテルに預けて、翌日迎えに行った。新居に連れてくると、あまりの変化に動揺を隠し切れず、にゅあにゅあ鳴きまくって、耳が熱くなってたんだけど、だいたい24時間くらいで家中のにおいをかいで納得いったらしく、いつものパスカリーナに戻った。今は20年前からここに住んでいるヌシのごとく我が物顔のパスカリーナ。安心した。


近況はそんなところ。引越ししてから今までヒマを持て余してたんだけど、ネットも開通したし、新しい仕事の依頼もあったので、これからは有意義に暮らせそうだ。


つづく。


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2005年08月11日(木)  引越しで 人生について 考えて


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先日買った洗濯機の90度の湯で洗う機能がすごくいい。ティータオル(キッチンクロス)とかバスタオルは、部屋干ししてると臭ったりするけど、90度で洗うと、部屋干しの後使ってもまったく臭いがしてこない。気持ちがいい。除菌もできる洗剤もあるけど、化学物質はできるだけ使いたくないし、何よりもこの90度洗濯の除菌ぶりには勝てないだろう。

普通の服は普通の温度で洗っているので、タオル類は別に1週間分ほどためておいて、一気に90度をやる。それがなんだか楽しみだったりする。干すのも気持ちがいい。

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昨日はわりと片付けを進めることができた。いかに自分たちがゴミと生活していたかがわかる。不要なものがどっちゃり。捨てまくってます。

今日は自分の洋服をパッキングしていたんだけど、同じような服を何着ももっていることに気づく。私はカーディガンという服の形が好きなのだけど、それが何枚もあった。しかも、黒と紺ばかりが何枚も。人が見たら違いがわからないようなヤツが。

その他、スカートなんて着もしないのに、何着も出てきた。どれも1,2回しか着ていないようなのばかり。リサイクルボックスに入れてもいいけど、いつか着るかもと思うと取っておきたくなる。

そんなこんなで、半分くらいに減らそうと思っていたのに、全然ダメだった。もう一度検討の余地があるかも。心を鬼にしなければ、身軽な生活には程遠い。

荷造りしているときに、パスカリーナが私の横にちょこんと座って毛づくろいをしていた。思わず出てきた言葉、「オマエは何も所有してなくて、エライなぁ」。

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ところで、最近よく考えていること。それは、鬱から逃れる方法。生活に希望とハリを見出す方法。

これはもう、人生に主体的に取り組むことに尽きるのではないかと。

例えば、目前に突然壁が立ちふさがったとき、自分の考えていたプランA、B、Cの中から、AとBはもうダメになったから自分にはCしか残ってない……、というように消去法で道を選ぶのではなくて、まったく新しいプランXに飛躍することが大事なのではないかと。

消去法で道を選んでいくと、結局、外界からの力で自分の人生が決まってしまうことになる。それがどうも鬱の原因になるんじゃないかと思うのだ。


そして、プランXを考え出すのを面倒がってはいけない。想像力をたくましくして、プランXについて常に考え、壁が現れたときにはすでに次のステージに飛躍しているような瞬発力と勇気を持たなければいけない。そのためには、自分を分析することが大切。自分がいかにして大きな幸せを感じるかをいつも分析すること。

時は移ろうて、必ず変化が訪れて「今」は後方に流れていく。その事実を受け入れて、自らが変化を作っていくような気持ちで、前傾姿勢で、すばしっこく生きていきたい。


つづく。


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2005年08月09日(火)  引越しで 生活習慣 反省し


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引越しにあたって、冷蔵庫の中のものを消費中。特に冷凍庫のものを重点的に消費してるんだけど、肉(鶏肉)がどうにも消費できない気配。パスカリーナにも、いつもあげてる缶詰をやめて茹でたササミで協力してもらっている。相方にも同じヤツをしょうゆをつけて食べてもらっている。今日はバンバンジーでも作るか。あ、生春巻きがいいかも。さっそく皮を買ってこよう。

冷蔵庫とかキッチンの戸棚を見て思うのは、私って、大事に大事に食べようと思ったものを、結局、すべてを食べ切る前にダメにしているなぁということ。こんなことならさっさと食べておくんだった……と泣く泣く捨てるもの多し。ううう……。特に、こっちで手に入らないものを日本から持ってきた場合に多い。冷凍保存してたって、味は日に日に落ちるわけで、やっぱり新鮮なうちに食べるべきだよな、ということを今回の教訓としてしっかり胸に留めておこう。


引越し準備は少しずつ進んでいる。毎日、今日はココというところを一箇所決めて重点的にやっている。私たち2人は、モノをため込むタチではないので、荷物はわりと少ない方だと思う。それでもやっぱり、ここ数年使ってないようなものが出てくる。心を鬼にして、捨てる。着なくなった洋服は、オーストラリアではあちこちにリサイクルボックスがあるので、心の痛みが少なくてよい。読まない本は日本の古本屋があるので、引越しが終わったらまとめて売りに行く予定。


今週の土曜が引越しなんだけど、パスカリーナはその間ペットホテルに預けることになった。いろんな人がバタバタと出入りすることになるし、ドアは開けっ放しだろうから、ビックリしてどこかに行ってしまうかもしれないし。幸い、引越し先は今住んでるところからそんなに離れていないので、ある程度荷物を片付けて、日曜の朝に迎えに行こう。猫にとって、引越しって酷だよなぁ。

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いつか来るぞ来るぞと思っていたことが、きました。突然、歯がしみ出した。前にも書いたと思うけど、私の歯の磨き方は強すぎるんである。しかも長時間磨いてしまう。いろんな人に、そんな磨き方してたらいつか大変なことになるよ、と言われ続けていて、そのたびに優しく磨くようにしてたんだけど、いつの間にやらギリギリと力が入ってしまっている。

妊婦は赤ちゃんに栄養を取られて歯がボロボロになるって聞くけど、私のエナメル質の再生もとうとう追いつかなくなったらしい。

とにかく今は優しく優しく磨くしかない。出産が終わったら歯医者に駆け込もう。その頃には最近加入した民間の保険も使えるようになっているし。そう、こっちは歯の治療に国の保険が利かないのです。


つづく。


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2005年08月08日(月)  週末は 家具屋に通い 品定め


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土曜は、私たちが引っ越した後にここに入りたいという2組の家族が家を見に来た。どうせ引っ越すしと思って散らかしていたので、ちょっと恥ずかしかった。すべての部屋をみんなジックリ見ていた。

そして午後に、新しい家の契約をしに不動産屋へ。ボンドと言われる、日本の敷金のようなやつを小切手で払って、サインをして鍵をもらった。家に入れるのは月曜(今日)からだけど、好きに見ていいと言われたので、部屋のサイズを測量しに新居へ。

あちこちのサイズを持参のメジャーで測り、家に帰って50分の1の精密な見取り図を描いた。家具も同じように縮小して配置を決め、日曜にはそれをもとに家具を買いにいった。

欲しいのは、ダイニングテーブル、本棚、テレビ台、小ぶりのタンス、仕事机で、この中ですぐにでも必要なのが、ダイニングテーブルと本棚。

執念深い私たちは、もう家具屋には10回くらいは下見に来ていて、部屋のイメージを煮詰めていって、インテリアの雑誌を何冊か見てお互いの好みを話し合ってきた。そうすると、無数に並ぶ家具の中でどれがいいのかさっぱり見えなかったのが、行くたびに選択肢が狭まっていくのだ。これは人生と一緒だなと思った。はっきりしたビジョンを持っている人ほど、行くべき道が見つけやすい。

まずはダイニングテーブルを探すことに。お互いの好みはそれぞれいくつかあって、その中でピッタリ合致した選択肢は、大人が乗ってもびくともしないほど頑丈で、足が太くて、重くて、角が丸く削ってあって(子供が頭をぶつけたときのために)、木を感じられて、丁寧に仕上げてあるもの。

そして、思った通りのものがすぐに見つかったのだ。しかも、在庫処分なのでかなりのお値打ち。ただ、大きさが思っていたものより大きくて、最初に考えていた4人掛けではなくて、それは6人掛け。横に3人座れるデカイヤツなのだ。

とりあえず、サイズをメモって、一旦カフェへ行き、持ってきた見取り図で確認したところ、まったく問題なく納まることが判明した。子供は3人欲しいと言っている私たちだし、私の母はしょっちゅう来ると言っているし、6人掛けが広々としていいんじゃないかという結論に達し、そのテーブルに決定。

テーブルを決めたら、木の色が決まるので、本棚もすぐにいいのが見つかった。背がウエストくらいの高さで、厚みは薄くて(本を重ねるのがイヤなので)、横に長いものを2つ買うことに。これで、どうにか手持ちの本が納まるだろう。

本当にいい買い物をしたと思う。配達は引越しの1週間後。楽しみ。


仕事のことを思って、オーストラリアに永住するのがどうしてもイヤで、悶々と泣きくらした時期もあったけど(最終的に相方と一緒にいることを選んだ)、こうして妊娠して、これから家族を作り(子供はこの国が故郷となるのだ)、少しずつ根を張っていくことで、覚悟ができてきたというか、よっしゃ、この国で楽しく暮らしていくぞ!という希望のようなものを最近感じるようになってきた。この国は子供を育てるには最適な環境だ。

やっと、オーストラリアらしいのん気なビーチ沿いに住めるし、この国に移民してきて本当によかったと心の底から思える日も近いんじゃないかと思う。


つづく。


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>>「匿名メールフォーム」へのレス

・いつも日記を楽しみにしています。
 最近の日記を読んで、あーもうすぐだなぁ
 と自分のことのようにワクワクしています。
 私も同級生を産むべく後を追いますので、
 出産がんばってきてくださいね!

2005年08月05日(金)  外見も 重要なのでは オーガニック


23w0d(6ヶ月目)

生まれてくる子のために、オーガニックコットンの肌着やオムツをネットで探している。日本のサイトをあれこれ見て思うのは、ダサイ!(死語ですか?)ということ。オムツはどんなのでもいいけど、やっぱり肌着はある程度かわいくないと、着せる私が楽しくない。

オーガニックだと、真っ白というのはありえなくて、クリームや生成りになるのはまったく問題ないんだけど、変な色の縁取りがあったり、胸にダサダサのワッペンがついていたりするのは、なぜ?? なぜわざわざ変な一手間をかけるんだ??

日本のオーガニックって、「ダサイ」とイコールな気がする。その点、こっちはオーガニックでもデザインがいい。パッケージに金がかかってるというわけではなくて、どうせならカッコいい方がいいでしょ、という感じか。


日本とこっちのオーガニックの違いはいったいなんだと考えてみた。そしたら、それは、人に伝えていきたいか否かという意思の違いなんじゃないかと。人に伝えていくには、やっぱりデザインも重要になってくるわけで、やっぱりおしゃれで中身もよければ買う人も増えるだろう。

西洋人は、もともと宣教師気質。よいものは人を説得して受け入れさせようという意思がある。その点、日本人はわかってくれる人だけでいいわ、という感じの印象。だから、デザインなんてものは後回しになってしまうのかも。

私としては、どうせなら、かわいいorカッコいいものの方が生活も華やぐしいいと思う。中身が一番大事だけど、外見もやっぱり大事だなぁ。

ということで、肌着はこっちのを買おうと思っている。でも、日本に帰ったときにもあれこれ見てみよう。


つづく。


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2005年08月03日(水)  眠れずに 家庭内で 別居中


22w5d(6ヶ月目)

妊娠してからというもの、眠りが浅くて浅くて、ちょっとした物音ですぐに目が覚めてしまうので、寝た気がしない。これは、子供を育てる準備なのだろうと勝手に推測している。子供に夜何かあったらすぐに目が覚めるように。

前にも何度か書いたことがあるけど、相方はイビキが凄まじいんである。妊娠前はなんとかなっていたけど、妊娠してからはとても眠れたもんじゃない。しかも相方は寝相も悪いときた。ということで、今は別々の部屋で寝ている。

うちの父もイビキが凄くて、同じ理由で父と母は別々の部屋(階も違う)で寝ている。だけど、それは兄が生まれてからのことで、出産前に別々に寝始めた私たちに、「ちょっと早かったわねぇ…」と母が言うので可笑しかった。


土日の朝に、特別に早起きする用事がない限り、私たちは目が覚めてもそれぞれのベッドで本を読んだりしてノンビリ過ごす。どのドアもいつも開けっ放しで、相手が起きていることが気配でわかるので、相方を呼ぶと、相方は読んでいた本を片手に飛んできて、私のベッドにスルリと入り込む。

そして、朝日の中で、読んでる本のこととか、今見た夢の話とか、これからのこととか(今は引越しのことが多い)、日頃思ってることなどを、向き合って寝転がってボソボソと話す。このリラックスした時間が大好きだ。なぜかお互いいつも以上に素直に、そして優しい気持ちになっているので、不思議。やわらかい朝日の中だからか。


今はリビングの一角にベッドを出して寝ている相方だが、今度の引越し先では、完全に別々の寝室を設ける予定だ。2つの寝室のうち、メインの方は私と赤ちゃん、もう一方を相方の寝室兼書斎にする予定。私の仕事机はリビングに置くことになった。

西洋人は、夫婦が別々に寝ることを嫌って、必ず一緒に寝ているようだけど、西洋人の女は我慢強いのか(そうは思えないけど)。

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来週の土曜に引っ越すので、あと10日。いくつかの引越し屋に見積もりを出してもらってる最中で、まだどこにするか決めてないし、そのほかまったく準備を始めてない。

せっかくの機会なので、捨てられるものは全部捨てて、身軽になろうと思っている。次の家の方が狭いし。収納も少なめだし。子供のものも増えるだろうし。

毎日春はもうそこまで来ているような陽気なので、早くあのユルイ家に納まって、アフォ面でノンビリしたいなぁ。


つづく。


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