るり子の日録【愛が終わる日】
るり子の日録【愛が終わる日】
るり子



 私の人『続 まだハッキリ君を覚えてますから。』


今日のこの日録は、静かな日常『オリーブの森で語り合う』の後半部分です。 



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「親友で、よくない?」


「やっぱ親友ってわけにはいかないかなー。そういうつもりではなかったし。。

僕は、とにかく冷静ではいられない。体がまだハッキリ君を覚えてますから。」








私とRが別離した直接の原因は

ある一人の女性が絡んでいます。








当時 企業の寮に入って一年目だったRは 各地から集った同僚を通じて

同僚のかつての女友達とも 交際が広がっていきました。

Rに対する 女性のアプローチは それ以前でも決して珍しい事ではなく、

しかしながら 不思議な事に私以外の女性に全く興味を示さない当時のRでしたから

私の関与しない 彼ら同士のダブルブートのセッティングに関しても 

私は別段 気にも留めていませんでした。








その日 初めてRに接したある女性は、ひと目でRに魅かれたようでした。

Rは 自分には彼女がいること 結婚の約束もしている事を その女性に告げたそうですが、

熱に浮かされたように 一直線に Rに心をぶつけてきたそうです。

それを形容してRは、

「ちょうど僕がるり子にのぼせたような強さで、彼女は今僕に恋しているんだ。」

と、言いました。




遠距離恋愛になっている間に

Rは その女性の心と体を 徐々に受け入れていったようでした。




当時私とRには 決定的なある理由があって 簡単に結婚に踏みきれなかった事と、

その女性のアプローチが とても細やかな物であった事、

また、遠恋による禁欲状態がRにありました。







語弊があるかもしれませんが

能力に深い人は Sexに対する探求心というか つまりは性欲と言う事になるのですが、

それもまた 深いものがあると 私はRに関して思っています。

大学の研究室で 徹夜明けの実験をした足で

私を抱くRは

常に複数回 逝きました。

七回逝った事も ありました。

そんなRでしたから、

私は 誘惑に負けたRを 責める気にはなれませんでした。







私とRが別れる日 Rは 私に言いました。

「本心を言えば、僕は彼女では 逝けないんだ。

彼女を抱いている間、僕はずっとるり子を抱いていると 想像している。

でも一方で、彼女をかわいらしいと思う気持ちに嘘はない。

るり子が、僕との結婚を難しいと言うのなら

僕は、この欠点だらけの 一途な気持ちを僕に向ける女の子を

一生かけて 導いていってあげようと そう思うようになったんだ。

彼女には 淋しい思いをさせている。

僕が るり子をまだ愛していることを 彼女は知っているからだ。

『るり子はね 僕の体の一部なんだ』というと、彼女は泣くんだよ。」




どうぞRを 身勝手な男だと思わないでください。

そうRに言わしめる 私の事情がいけなかったのです。








私は 完敗しました。

が、

一方で Rが私を忘れられる筈が無いという 根拠の無い強い自信もずっとありました。






「体がまだハッキリ君を覚えてますから」といったRの言葉は、とても意外なものでしたが、

Rの心の中で 私が消える事はこれからもおそらく一生ないことを 

私はこの言葉で・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、

出来レースのような確立で・・・・・・・・・・・・・・・・・・、 

再びこの日 確信しました。






時間は もう深夜三時をはるかに回っていました。

Rは 更に言いました。


「あなたも現役の女やってるんでしょう?」

「あなたもって、Rもね。(笑) たのしいよ親友なら。じゃないと、お茶できないじゃん?(笑)」

「僕にとって初めての人なんで、そんな冷静にはなれない。

条件反射みたいにやきついてるかも。」








R・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、


なら あなたはどうして半年前に 私を突然匿名でメッセ登録に誘ったの?

そして あなたはメルアドの変更を どうして私に知らせてきたの?


なら あなたはどうしてこの日 私の前にその姿を表したの?

そして あなたはこの日私に 何を求めたの?






私たちが

いえ、私が殺した私たちの胎児は、

生きていれば 小学生になっているね。







あの時 あなたはこう言ったね。

「僕の子は 可愛くないの? どうして産んでくれないの?」








辛い

でも 

自業自得。





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私信

ここ成人で、ずっとまだ私と相互MY登録して下さっている方々に。

半年も更新が無いにもかかわらず、私を削除せず残してくださって、本当にありがとうございます。
うまく言い表わせませんが、皆様ゆえに、ここで日録を書き続けていてよかったと心から思います。
忘れた頃になってしまいがちですが、更新にまた参ります。
あなたのお時間が許せば、私とずっと ここでお付き合いしてください。


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2003年11月09日(日)
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