台所のすみっちょ...風子

 

 

引越しのために・・。 - 2005年11月24日(木)

こんばんは。風子です。

いよいよ、引越しが金曜日と迫ってまいりました。

PCの移動などもろもろありますので、

日記を12月の初めまで休みます。


しかし、まぁ〜なんですね〜〜。

マンションを買うということがこんなに大変だなんて

思いませんでしたよ〜。

特に施工会社との攻防。

「お天道様とこの私だけはお見通しだい!」てなもんで、

いろいろ戦うことが多くて多くて・・。

ハア〜〜〜

も〜買わないぞ。買えないけど。


ではでは〜。





...

漂流教室。 - 2005年11月18日(金)

東京に出て来たばかりの時、

私はタクシーの運転手さんが無口でつっけんどんであることに

大変驚いた。

いろんな人がいて、いちいち相手もしていられないのだろうが、

それまで住んでいた新潟の運転手さんはどの人も

気さくだったから、大都会の洗礼を受けたような気になったものだ。


先日、久しぶりにタクシーに乗った。

下町だからだろうか、運転手さんは珍しくおしゃべりで、

後ろにいる私にたびたび声をかけてきた。

いろんな話をしたが、その中でも盛り上がったのが景気問題である。

タクシー業界は景気の波を受けやすい職業。

私は年のころなら50ちょいのおじさんに聞いてみた。

「どうですか?タクシーの景気は」

「悪いね〜」

「でも、回復傾向なんですよね」

「いや〜、ぜんぜん実感ないね。どこの話かと思うね」


そういえば、昔、「漂流教室」という漫画があった。

ある日突然、学校ごと丸々、生徒と先生もろ共、荒涼とした異世界に

ワープしてしまう、という物語だ。


先週、税制調査会が「定率減税」の全廃の方針を決めた。

景気が昨秋よりも良いとの認識のもとに、そうなるんだそうだ。

つまり、景気はいいのである。

私や夫の伺い知れないどこかで。


我が家が「漂流教室」かよ。


おしまい。


...

瞳。 - 2005年11月13日(日)

昨日の朝方、とはいってもまだ暗かったから

何時かははっきりしないのだが、

ふと起きて、横の旦那を見たら、彼が目をパッチリ開けて

私の方を見ていた。


なんとつぶらな可愛い瞳だろう。

居間から指すかすかな豆球の明かりが彼の瞳に反射して

まるで少女漫画に出てくるお姫様みたいだ。


彼はパチパチと大きな瞬きをする。

それは子供が何かを哀願するようで、私は自分に母性がある、ということを

改めて認識したぐらいだ。


どうしたの・・?私はそれだけを返し、また夢の中へと

帰っていったが、起きてからも彼の愛らしい瞳のことが

忘れられなかった。


夜、そのことを聞いてみた。

すると、彼は言うのだった。

「そう、おまえのことず〜っと見てたよ。
 だって、すげぇ〜イビキだったんだもん。
 うるさくてさ、俺眠れなかったんだよ。だから、観察してたんだ。
 どうやって呼吸したらそんなでけぇ音になるかって。
 も〜カンベンしてくれよな」


聞かなきゃ良かった。


おしまい。


...

二人暮し。 - 2005年11月12日(土)

2週間ほど前から夕方になると、必ず電話が鳴る。

電話の主は愛飲している栄養ドリンクを持ってきてくれる、

置き薬のおじさんである。

「11月に引っ越す」と2ヶ月ほど前に伝えてあったので、

未清算でバックラレられてはたまらん、と焦ったらしい。


多いときは日に3〜4度、留守電にメッセージが残されていた。

家にいたときもあったのだが、今月、我が家はピンチなので、

まだいっかな〜と私が居留守を決め込んだりしていたのだ。

呼び出し音代わりの「Chenge The World」が鳴る傍らで

身をすくめていると、ヤミ金で借りてしまった人の気持ちがよ〜く分かる。


今日、ようやくおじさんに会った。

度重なる電話攻撃に私が根負けしたと言ってもいいだろう。

彼が玄関に入るなり、私は当然、なかなか連絡が

取れなかった自分の非を大人として詫びた。

「ごめんなさい。何度もお電話いただいていたみたいで〜。
 なんか、主人が留守電のメッセージをすぐ消しちゃうので、
 電話をいただいてることがぜんぜん分からなかったんですよ〜
 おととい、主人からようやく聞いて・・ごめんなさい。
 もっと早く言えよ!って主人には怒っておきました」


2人で暮らしている、ってことは本当に便利だと思った。


おしまい。


...

忘れんぼ。 - 2005年11月11日(金)

夏、新潟に帰ったときのこと。

話のついでに母から旦那の会社での肩書きを聞かれた。

ヒラリーマンなのか、そうでないのか、ってことである。

前に聞いたこともあるような気がしたのだが、すっかり

忘れてしまったので、「知らないなぁ〜」

私はそう答えた。


彼の肩書きを知り直したのは、最近のことである。

ふと、母との会話を思い出して、

「ヒラだったっけ?」と聞いたら「係長」だという答えが返ってきた。

「係長」がまたどういう立場なのか、これまた良く分からない。


今日、換気扇の下で旦那がつぶやくようにこう言った。

「はぁ〜、もうすぐ引越しだなぁ〜。当分バタバタするから
 それにかまけて結婚記念日を忘れないようにしなきゃなぁ〜」

私たちの記念日は年明け1月21日である。

「そうだよね〜。毎年、一月になると忘れるんじゃないかって
 ちょ〜緊張するよ」

「お前の方が忘れがちだもんな」

「あっ、でもボーナスは覚えている12月の第一週でしょ」

「そういうことは良く覚えてんなぁ」


おしまい。


...

運。 - 2005年11月10日(木)

今、振り返ってみれば、私の人生はまさに

「まぐれ」の連続であったような気がする。

高校に入れたのも、大学に行けたのも

就職でさえ、それは「自分の力」ではなく

「まぐれの神様」の力によるものであり、

私は自分をそこそこ「運の良い女」と思っていた。


その「まぐれの神様」が私にそっぽを向くようになったのは、

新卒で入った会社を辞めたあたりからである。

それを証明するように、もうローンも始まると

いうのに、未だ一向に仕事が決まらない。


こういう時、人間というのはなんと弱いものであるのだろう。

どうしても運の良さげな、幸せそうな他人と自分を比較してしまう。


私が最近、どうしても比べてしまうHAPPYな女性。

それは、このところ、日本のテレビに良く顔を出している、

ハリウッド女優の

キャメロン・ディアス。



おしまい。


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スポットライト。 - 2005年11月09日(水)

先日、二回目の内覧会が終わった。

一度で済みたかったところではあるが、一回目の内覧会で

壁の汚れ。クロスの張り方。ドアの傷などなど指摘箇所が

73個にもおよび、再度のチェックとなったのだ。

その数は異例だったらしい。すべてを見終えた後の

施工会社の人と私のやり取りはこんな感じだ。

「こんなにチェックされたのはお宅様が初めてです」

「まさか。冗談ですよね?あっ、それってうちが2件目ってこと?」


さて、今回はというと、ドアの傷や壁の汚れは直っていたものの、

クロスの張りが相変わらず非常に甘い。

際のジョイント部分がきれいでなかったり、剥げかかったりしていた。

前回、「施工主任と話をしたい」と建設会社の所長まで呼んでもらい、

「掃除だって際さえきっちり埃を取れば全体がきれいになったように
 見えるじゃないですか〜。クロス張りだって同じだと思うんですよね」

と意見させてもらったのが、全く生きていない。(何様か?)

当然、文句を言うと、担当者が

「ま、また、しょ、所長呼びましょうか?あっ、よ、呼びますね・・」


所長との話し合いは商談室ふうに仕立てた、テーブルが7つある一階エントランス

で行われた。

周囲は他の入居者家族や、不動産会社、建設会社の人々でざわついている。

私は目の前の所長に自分の思いのたけをとうとうと話した。

熱い想いの分だけ自然に声のトーンが上がる。

で、途中、ふと気がつくと、不動産会社の責任者までもが、

テーブルの端に両手をかけ、しゃがみこむような感じで、私の顔を見つめている。

そして、小声で「ご入居までには直しますが、クロスというのは、
どうしても時間が経つと縮んで、際が剥がれたりしますので・・」

などと言うのだった。


頼んでもいないのに何故、責任者がいるのだろう?と思った。

旦那が肘で私の体を突付き始める。私はハッとして辺りを見回した。

すると、

お年寄りはまるで喉に餅を詰まらせたような顔で、

子供は舐めていたチュッパチャップスを横取りされたような顔で、

若い人は恋人の浮気を発見したような顔で、

そう、7つのテーブルに座る家族全員の視線が、

私の出す活きのいい声に集まっていた。



おしまい。



...

野望。 - 2005年11月07日(月)

ちょっと前の話だが、とある所から豆腐を三丁もらった。

九州の方の名産品だそうだが、うちは2人家族。

賞味期限までには食べきれないので、隣のSばあさんにおすそ分けした。

私は彼女とこんなふうに着かず離れずのご近所関係を保っているのである。


もうすぐ我が家はここを去る。

ここは規律が厳しくて、町内会長さんにその旨を伝えなければならないのだが、

三月に越してきたばかりなので、もう出ますとは言いにくい。

さりとて、引越しのトラックも入るので、黙って行くわけにいかない。

頼みの綱は隣のSばあさんである。

彼女はここいらでは古株でまあまあの実力者だ。

彼女に伝え、会長さんに言ってもらえばいいのだ。

私は打ち明けるタイミングを狙っていた。

そして、狙いすぎてタイミングを失った。


Sさんに話したのは、旦那である。

たまたま玄関の前で会ったのだそうだ。

「いや〜、お世話になりました」と旦那が丁寧に言うと、

残念そうな彼女の口からとんでもない言葉が出た。

「え〜〜、せっかく来年の役員はお宅の奥さんにしてもらおうと
 思ってたのにぃ〜」

しかも、それはもう他の住人の間で決まっていて、あとはいつ

私に話すか・・ということだったらしい。

それを私に伝えたときの、旦那の「号外!号外!」ってな感じの

紅潮した顔は忘れられない。


水面下でそんな野望がうごめいていたなんて・・。

やはりSさんは油断できない。


おしまい。


...

密着 - 2005年11月06日(日)

今は荷物に囲まれた部屋に布団を敷き、

体を寄せ合うように寝ている私たち。

この生活もあと少し。新しい家に移るのはもうすぐである。


新居にはベッドを入れるつもりだ。私的にはダブルベッドが希望。

ところが、この案に旦那は乗り気ではない。

一人一つのベッドでのびのびと寝たいのだそうだ。


「もう・・愛されてないかも・・」と、私の小さな胸は震えっぱなしだ。

だって、ハリウッド映画を見ても、

仲の良い夫婦はみんなふわふわのダブルベッドに

ふわふわの枕を何個もおき、ピッタリくっついて眠っているではないか。


さて、おととい。朝方、トイレに行きたくて目を覚ました時のこと。

何気に横の旦那を見て、彼の体に毛布も何もかかっていないことに気がついた。

パンツ一枚のほぼスッポンポンの姿で、手をピッタリと身体の脇につけ、

両足をピンと伸ばして、まるで硬直したように寝ている。

(寒いに違いない。早くかけなければ・・)

私は毛布を探した。

しかし、そばには見当たらない。そこで見渡す範囲を広げてみたら、

ナント、彼の毛布は私にかかっていた。

私が寝相にかまけて取ったらしい。

心なしか青白く見える彼の顔に、つい「ヤベ!」と言葉が漏れた。

すると、その声に彼が起きてしまった。

「ふぇ?な、なに?ど、どうした?な、なにがやばいの?」

で、毛布を取ったことがあっという間にバレた。


その後、旦那は

「おまえは昔から良く人の布団をとっていた」

「お前とくっついて寝るのは俺の体に良くない」

「俺はダブルベットでは寝ない。絶対に!」などと言い出し、

挙句に

「シングルにしてベットとベッドの間にはナイトテーブルを置こう」とまで

提案される始末で、私との「密着問題」に彼はますます態度を硬化させている。



おしまい。


...

ウキウキ? - 2005年11月02日(水)

11月下旬の新居への引越しに備え、我が家では

家具と電化製品の選定に入っている。

結婚して10年。家具はもちろん、洗濯すればするほど汚れる

洗濯機、汚れた空気を排出する不健康エアコンなど、特に電化製品の

衰えが甚だしい。買わざる終えない。


予算が少ない我が家のことなので、

カタログを集め、割引率の高いネットでの購入も視野に入れ、

旦那はエクセルで購入予定品とその金額を表にするほどの

念の入れようである。

ここ最近は2人とも寝不足だ。

大金が出て行くのは悲しいが、新居ですもの。

新婚以来のことに、待ち受ける新しい生活に自然と胸がウキウキする。


そんな中、今日、司法書士から一本の電話が入った。

なんの御用かと話を聞いてみると、

「あの〜、お願いしていた登記に必要な印鑑証明と住民票なんですけど〜。
 届いておりません。いただけてないのはお宅様だけなんですがぁ〜」

ときたもんだ。

電話を切り、「入居者の皆様へ」を読んでみると、

確かに10月の21日までに「当事務所へ」と書いてある。

そういえば、説明会の時に、旦那の元カノに似た女性の司法書士を前に

「ハ〜〜イ!わかりましたぁ〜」などと調子よく返事をしたっけ。



やることやってから、ウキウキしろ。


おしまい。


...




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