台所のすみっちょ...風子

 

 

ひよこ - 2004年12月29日(水)

うちは毎年年賀状を2パターン作る。

一つは身内や友人などに出す、くだけたデザインのもの。

もう一つは旦那の会社の上司など、改まった人に出す真面目な感じのもの。

今年は前者をファンシー調のひよこが3匹並んだものに、

後者を「亀戸天神のうそ鳥」が印刷された郵便局オリジナルのものにした。


ここ数年、我が家の年賀状は「年賀状ソフト」の出現で

格段に早くなった。

年賀状作りは私の担当である。

今年も空いた時間で、宛名と挨拶文をどんどんするする印刷して行った。

完成した年賀状を見て旦那が言った、

「おまえのおかげで助かるよ〜」というねぎらいの言葉がうれしい。


だが、さっき、

年賀状にコメント書きをしていた旦那が

あ〜〜!と叫んだかと思うと、こう私に言った。

「おい!これヤバイよ〜!うちの社長の年賀状が
 ひよこのヤツになってるじゃん!どうすんだよ〜。あ〜〜」


ん・・?それがどうした。

だったら自分で刷ってみろ。


おしまい。


《台所のすみっちょ冬休みのお知らせ。》

明日から実家に帰るので、すみっちょをお休み致します。

東京に戻りましたら、また再会します。たぶん新年の10日頃です。


この一年、読んで頂いてありがとうございました。

来年もボチボチちょこちょこ書き続けますので、

2005年もよろしくです。

皆様、良いお年を〜〜!




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忘年会。 - 2004年12月28日(火)

今日の夜、事務所で忘年会があった。

8:30開始に少し遅れて到着すると、

「ここ座りなよ〜ここ、ここ!」と空けてくれた席は

平均年齢25才といった感じの比較的若い子たちの中。

で、お酒が入ってくるにつれて、自分が高校生だった時は

どんなものが世間を賑わせていたか?という話になった。

「私ん時はね〜。ブルセラが話題だったな〜」

「私はルーズソックス」

「私の時はガングロだね」

などと、彼女達は口々に発表していく。どれもこれも私にしてみれば、

つい最近のようなことである。


私は自分に話が振られるのを恐れた。

だって、ピチピチ肌の彼女らを前にしては到底言えるわけもない。

自分が高校生だった時は、

「横浜銀蝿」が流行っていました・・・なんて。


おしまい。


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BGM - 2004年12月27日(月)

最近、とあるケータイのCMで

「♪ぼくらはいつも以心伝心〜 二人の距離結ぶテレパシー♪」

という歌詞の曲が良くかかる。

オレンジレンジというグループの「以心伝心」である。


先日、旦那とテレビを見ていた時もそのCMを目にした。

すると、「以心伝心〜」というフレーズを聞いた旦那が、

「あ〜、、これって以心伝心って言ってたんだね〜。」と呟いた。

ちょっと驚いた私が、どんなふうに聞こえるのか聞いたところ、

彼的には

「ちんねんちんだと思ってたよ〜。ハハハハ、、」だそうだ。


ちんねん・・って何?

どっかの坊さんの名前かい!?


おしまい。



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ハッピーメリークリスマス - 2004年12月26日(日)

「今年はなんとなくクリスマスって感じがしませんよね〜」

昨日、歯医者の受付嬢がそんなことを行っていた。

私もなんとなく同様の気分だったが、クリスマスは確実にやって来た。

そして、人の数だけそれぞれの形でクリスマスはある。

例えば、イブの前、23日に私と旦那はちょっと早めのクリスマス

ディナーを楽しんだ。

隣の席にはテノール歌手か?と思われるような長髪のファットな男性と女性が、

私達より高いと思われるコースを食べていた。

女性の方は調子に乗って飲みすぎたのか、

デザートの段になって、目の前のクレープに手をつけることもなく、

テーブルに突っ伏したまま、動かなくなってしまった。

彼女は店に迎えに来た、東京消防庁のおじさんやお兄さんに

連れられて夜の街に消えていった。


そして、昨日、ランチに立ち寄った店でのこと。

隣の席にいたのは、2人のサラリーマン。

そのうちの一人がもう一方に向かって

「我が家では毎年、クリスマスの七面鳥は僕が焼くんだよ〜。
 ケーキは家内が毎年作るんだ。」

と普通にテレもしないで言っていた。

見れば、チョビヒゲを生やした、マギー○朗をもっとショボクしたような

50ぐらいのダメ父さんといった感じの男性で、とてもそんなアメリカンな

クリスマスを過ごすとは思えなかった。


また、午後に入った喫茶店では、髪をポマードでオールバックにした、

ネクタイなしの黒スーツのイカツイ顔のお兄さんが、

連れの兄貴〜!という感じの中年男性に

「俺息子のこと、ホント可愛くて仕方ないっす!ケーキ
 と一緒に食べちゃいたいくらいっす!」

と話しているのを聞いた。

しかも彼は「そんなに可愛いのか〜」と兄貴が打った相槌に、

「そうっす!実際、良くケツに噛み付いたりするんすよ!」

などと、その風貌なんだから洒落にならない・・というようなことを

平気で言っていた。


さらに、今日。

バイト先の常連客であるブランド大好きっ子Kさんが、まだ25才という

その若さで、夕方から夜まで計4時間も黙々とパソコンに向かっていた。

いつも綺麗な服に身を包み、

パッと見、引く手あまたに見える可愛らしい彼女が

クリスマスの夜に一人パソコンとお話・・。


人の数だけそれぞれのクリスマスがある。

ハッピーメリークリスマス!


おしまい。


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背広3着 - 2004年12月25日(土)

水曜日の夜、

会社から帰り、着替えている最中の旦那から申し出があった。

なんでも、年末の休み前に背広を3着ほど、

クリーニングに出したいとのことであった。

背広一着、クリーニング代は大よそ800円。

それを3着出せば約2400円だ。

ただでさえ、家計が苦しいのに、大変な出費である。


当然いい返事はできない。

そこで敢えて聞いてみた。

「どうして?そんなに汚れてるの?」

「いや、そうじゃなくて、新年にパリっとしたスーツで会社に行きたいじゃん。
 そうすれば新しい気持ちでさ〜、仕事に向かえるだろ〜」

あれこれ家計の心配をする私をよそに、彼の顔には屈託がない。

なのでつい、

「クリーニングしたスーツを着たからって売上が上るの?
 上るなら良いよ、出しても」

と言ってしまった。


彼のその後の表情は見ていない。

言った先から、私がきびすを返したからだ。

ただ、彼がしょんぼりしていたのは想像に難くない。

何故なら、私の背中にため息交じりに彼が言った言葉。

それが

「・・鬼・・鬼がうちにいるよ・・。会社の上司より恐い鬼がここにいる・・」

だったから。


おしまい


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ブラザーフッド。 - 2004年12月24日(金)

昨日深夜、旦那が寝静まった後、

韓国映画ブラザーフッドを見た。

時は1950年。

朝鮮戦争で、韓国軍の兵士として戦った兄と弟を描く。


とにかくもの凄い兄弟愛。

特に兄が弟を思う気持ちは特筆すべきものがあった。

兄は高校生だった弟を除隊させ、もう一度勉強させるために、

捨て身で手柄を立てようとするのだ。

自分が手柄を立て勲章を貰えば、

弟を除隊させてやる、と上官から言われたからだ。

こんなに下を思い、面倒を見る人を私は知らない。


ここでどんなに説明しても、観なければその凄さがピンとは

来ないだろう。

だが、敢えて言うとすれば、

その兄弟愛は

例えば、母親から蒲団を敷いておいてと自分が頼まれた

くせに、妹に全部敷かせて「私が、この私がやりました!」と

まるで一人でやったかのように母に報告したり、

プロレスと称してまだ幼い妹を投げ飛ばし、

腕の骨を外した私とは、とりあえずぜんぜん違う。


おしまい。


...

キムチ鍋 - 2004年12月22日(水)

先週日曜日の夕飯は、我が家ではこのシーズン2度目となる、

キムチ鍋であった。

前回同様、ビールを各自一缶ずつ飲み、ご飯を片手に

野菜と肉をたらふく食い、最後は残り汁にうどん2玉

を入れて存分に堪能した。


ところが明けて昨日、会社から帰った旦那が

「俺さ〜、なんか胃がおかしいんだよな〜。
 キムチ鍋の食べすぎかなぁ〜」

と言う。

私が「私なんて全然平気だよ。男のくせに情けないなぁ〜」

と反論してみたら

「食べる先からすぐに出るおまえがおかしい!消化が良すぎるんだよ。
 どういう体してるんだよ!」

などと半ば逆ギレされた。


か弱い女性を前にして、あんまりだと思ったが、

言われたことは当たっている。

そう、私は夫と同等、またはそれ以上食ってもビクともしない、

怪獣ばりの食欲の女。


で、今日、朝起きると、私の可愛らしい口元、ちょうど右の口角の当たりに

吹き出物ができていた。

胃が弱っているサインと見た。

人並み・・・そんな言葉が頭をよぎって

ちょっとホッとした。


おしまい。



...

なす術。 - 2004年12月19日(日)

さっきまで映画を観ていた。

な〜に、「観た」と言っても、終わりの10分ぐらいを

チャンネルを変えたついでに眺めていただけなのだが、

途中、歯を磨こうと洗面所に行って帰ってきたら、

さっきまで、男とイチャイチャしていた女性が

男の胸の中で息絶えていた。

そしてそのまま映画はジャ〜ンと終ってしまった。


リビングにいた旦那に尋ねてみる。

「ねえ〜、なんで?なんでよ〜?どうして死んだの?
 さっきまで元気だったじゃんよ。ねえ〜なんで〜?」

すると

「え〜、、知らないよ〜、、。良く観てなかったもん
 なんで、なんでってぇ〜、、あ〜、そんなこと俺に聞かれても
 観てないんだから、俺にはなす術が無いよぉ〜」

と訴えられた・・・って、そんな大袈裟な・・。


おしまい。


...

焚き火。 - 2004年12月18日(土)

昨日の夜は北風がすごかった。

蒲団の中でそのピューピューという音を聞いていたら、

「さざんか さざんか 咲いた道〜。焚き火だ 焚き火だ
 落ち葉焚き〜。あ〜たろうかあたろうよ。北風ピューピュー
 吹いている〜」

という童謡を思い出した。


さざんか。焚き火。北風。なんとなく言葉の一つ一つが懐かしい。

「東京の子供は焚き火なんてしないんだろうな・・・」

ふとそんな気がして、横にいる旦那に話し掛けた。

「子供の頃、焚き火ってしたことある?」

「あるよ」

「なんか焚き火してみたくない?落ち葉拾ってきて、お芋とか焼いてさ〜
 楽しそうだよね」

「う〜ん・・俺は焼き芋はあんまり好きじゃないから、焚き火はしたくない」

彼の言葉が私には意外だった。

冬の夕暮れ。赤や黄色の葉っぱ。ふわりとのんびり空に上ってゆく煙。

そして甘くてホクホクの芋。

このシチュエーションが嫌いな人がいたとは・・。


「じゃあさ〜、何を焼いたら焚き火する気になる?」

改め彼に聞いてみた。

すると、返って来た返事は

「そうだな〜。蛤!」


へっ?は、蛤って・・。


おしまい。



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眼科 - 2004年12月16日(木)

今日、バイトの帰りに眼医者に行った。

私は眼圧が高くなりやすい。

だから、3週間に一度ぐらいの割合で、通わなければならないのだ。


診察はものの5分ぐらい。

部屋に入るなり椅子に座らせられ、空気をシュシュと目に

当てられて眼圧を測るだけ。

それなのに、、それだけなのに、診療代は毎回1400円。

何故、眼科の診療代はこんなにも高いのか!?眼科医はボロ儲け?

と、私はムカツク気持ちを抑えられない。


今日もやはり診察代は1400円だった。

歳末だからと言って、誰も私を助けちゃくれない。

だが、帰り道、私は気が付いたのだった。

”客を椅子に座らせただけで、お金が取れる商売”。

それって、

「こんにちは〜。一番のパソコンをご使用くださぁ〜い」

と、客を座らせ、後は何事もなかったように、

受付で鎮座し、ちゃっかりと1000円以上の時給をいただく・・・

そう・・

まるで私と一緒じゃ〜んと。


おしまい。


...

波 - 2004年12月14日(火)

今日、友人M子とYちゃんと映画を見に行った。

待ち合わせは浅草11時半。

かなり早めに駅につき、さてあと20分、どうしよう・・などと

考えていたら、キュ〜キュルキュルと突然腹痛が私を襲った。

昨日の夜、旦那とうどんを2玉入れたり、ご飯を入れて

雑炊にしてみたりと、いろいろやってたらふく食べたキムチ鍋のせいで

あった。

それはまるで、どっど〜ん、どっど〜んと

岩にぶつかっては砕ける、大波のような感じ。

幸いなことに、コーヒーショップを見つけ、

急いでトイレに駆け込み事なきを得た。


待ち合わせの場所で、それをM子とYちゃんに言うと

「それじゃあ、お昼は温かくて消化のいいうどんがいいね」

などと気を使ってくれる。

ところがなかなかうどん屋が見つからない。

結局入ったのは、ランチメニューにうどんセットがある

天ぷらやであった。

ちなみにM子とYちゃんは天丼。お新香と味噌汁がついている。


「うどんを食べる」という条件はクリアーしたものの、

私のは、しっかり一人前のうどんとお茶碗一杯のごはん、

3種の天ぷら盛り合わせ。そこに、お新香と何故がお味噌汁までついていて、

3人の中では量も汁気も一番多いということに気がついた。


その時、

新たに来る、いけない波の予感を私は感じ得ずにはいられなかった。


おしまい。


...

マーケティング。 - 2004年12月10日(金)

バイト先の同僚で、同じインストラクターSさんは

私とご近所さんである。

彼女のマンションはうちからほんの数分のところ。

そんなわけで、交代するときの15分間の引き継ぎは、

仕事の話なんか二の次で、自然とご近所の話になる。


最近の話題の中心は、今、駅前に建設中のカレー屋の話だ。

「ねえねえ、駅前にカレー屋ができるよ」と初めに

気付いたのはSさんだった。


別にカレー屋ができることが珍しいのではない。

開発中のご近所周辺、来年は大型マンション完成で、人口も

増えるだろうから、駅前に新しい飲食店ができるのは、

なんら不思議ではない。

ところがその建物、長いのだ。

2店舗ぐらいの長さがあり、ちょうど真ん中あたりに

壁のようなものも見受けられる。


「あれ全部カレー屋じゃないよ、間に壁みたいな仕切りがあったもん。
 もう一つ何か入るんだよ」

私はある日Sさんにしたり顔で言った。

「え〜、何の店?」

「う〜ん、分かんないけど、喫茶店とかさ〜」

「まさか、コンビニじゃないよね〜」

「まっさか〜。すぐそばに、セブン○ブンとAM○Mがあるじゃん。」

「そうだよね〜。あそこにまたできたら、200Mの間にコンビニ
 が一列に3軒並ぶってことになっちゃうよね〜」

私達は、駅前の開発はちゃんとした都市開発の会社が

やっていることだし、そんなことはあるはずはない、

もしそうなら、それってどんなマーケティング?

などと言いながら、ケタケタ笑い合った。


だが、今日、駅に行くついでに見てみたら・・

やっぱりそんなマーケティングだった。



おしまい。


...

リズム。 - 2004年12月09日(木)

年を取ったな・・・と思う。

ここんとこ外が乾燥しているので、富に肌の衰えが甚だしい。

というわけで、当然、夜のお手入れも念入りになる。


一通りの行程はこうだ。

まず、コラーゲンの粉末を化粧水で溶いたものを

風呂上りの肌に優しくつける。次に美白クリーム。そして乳液。

最後に目尻あたりの、特に乾燥する部分に馬油を塗りこんで完成である。


今日の夜もそんな調子で私はお手入れをしていた。

だが、化粧水をつけ、美白クリームを塗った後、次は乳液の出番だというのに、

何故だか間違えて、また、化粧水を手のひらに数滴落としてしまった。

手のひらの中、化粧水の水溜りができた。

もったいない。

もったいないのでパソコンをやってる旦那に背後から近づき、

エイ!っとそれを彼の頬につけてみた。


すると、

「え〜〜〜!いつもと違うよぉ〜!これ、いつもと違うよぉ〜〜!」

と、彼がパニック状態になった。

最近は彼も肌が乾燥するのか、寝る前に私の乳液と馬油をつけている。

どうやら、いつもは習慣になってない化粧水をつけられたことが、

彼が取り乱した原因らしい。


人間は普段のリズムを壊されるとパニックに陥ることが分かった。



おしまい。


...

寒がり。 - 2004年12月08日(水)

私は新潟生まれ。

けれど、今となっては、どうやってあんな極寒の

地で生きられたのか不思議なほど、寒がりである。

そう、冬が大の苦手なのだ。


夜の寝仕度も、完璧なほど着こんで寝ることにしている。

厚手の靴下はもちろん、婆シャツに厚手のトレーナー、

さらにその上にウールのカーディガンといった具合だ。


おととい、その格好では寒かったような気がして、

羽織るカーディガンを、タートルネックのセーターにしてみた。

これで、ほくほくとした温かさに包まれながら深い眠り

の中に落ちてゆける!私はそう確信して蒲団に入った。


だが・・・

首のあたりがチクチクして眠れなかった。


おしまい。



...

天才 - 2004年12月07日(火)

先週の木曜日、友人Mちゃんとマチス展を観にいった。

マチスは前にも観たことがあるのだが、

それもすでに十数年前のことだ。


今までいろんな展覧会に何十回と行ったが、

今回、私はこのマチス展で初めて「音声ガイド」なるものを借りた。

手の平サイズよりやや大きいカセットのようなもので、

「音声ガイドあり」という表示の作品はそれで聞くことができる。


展覧会にはその都度コンセプトがある。

同じ画家のものでも、何をテーマにするかによって、作品の並べ方、見せ方

がぜんぜん違う。

どうやら、今展覧会はマチスの「製作の様子」に焦点を当てたようで、

作品が出来上がるまでの行程を順を追って記録した写真などが数多く見られた。

「この写真はマチスの個展会場に作品とともに、展示されたものです。
 マチスは自分の作品が簡単に描かれている、というふうに思われるのを
 避けたかったのです」

音声ガイドがそう説明する。


確かにマチスの絵はパッと見、単純でベタ塗りが多い。

写真はひと作品につき6枚ぐらいあり、塗りなおしたり、潰したり、

形を変え直したりと、完成までの大変な様子が充分伝わってくる。

つまりマチスは対外的、例えば評論家とか客とかに、

「実は俺って頑張りやなんだぜ!」

と分かってもらいたかったのだ。


同じ音声ガイドを聞いていたMちゃんが小声で私に言う。

「意外と”気にしい”な人なんだね」


その時、天才がちょっぴり身近に思えた。


おしまい。


...

生き方。 - 2004年12月05日(日)

今日の夜、バイトの帰りに駅で何気なく携帯を見たら、

メールが一通入っていた。

受信時間は午後19時。旦那からだった。

内容は「急に前の会社の同僚と飲みに行くことになりました」だ。

今日、彼は朝早くからサーフィンに行っている。

メールはサーフィンが終わって帰る途中に打ったのだろう。


なんだか納得できなかった。

彼の度を越すそのサーフィン癖。

それは前から私の中ではかなり問題になっていて、

「まず、体を労わることを第一とし、サーフィンはそれを

良く考えた上でするべし!」と口を酸っぱくして旦那に言って来た。

なのに彼は平日の疲れを背負ったままサーフィンに出かけ、

しかもそんな体を押して、今日は飲みにまで行くという。


私は皮肉を込めてメールを返した。

「分かりました。でもサーフィンだったのに、飲みになんて行って大丈夫ですか?
 そこらへん良く分かってるんだよね?君の大人としての行動に期待」

数分後、彼から

「了解〜!無理せずほどほどにする!(^^)」という短いメールが来た。

それはまるで、私が彼の体を優しく優しくいたわっているふうに解釈したような、

「心配してくれてありがとね。でも俺は大丈夫さ。も〜心配症なんだから〜」

みたいな、明るさに溢れた返信であった。


どうやったらそんな脳天気に生きられるのだ・・・。


おしまい。


...

金曜日。 - 2004年12月04日(土)

信じられないことだが、

昨日、私は一時間も友人を待ってしまった。

挙句、彼女は来なかった。

待ち合わせ場所は新宿、時間は6時半だ。


原因は日にちをお互い勘違いしたことにある。

会おうと決めて、初めにやり取りしたメールがいけなかった。

まず、「12月4日金曜日はいかが?」と彼女が打って来た。

私はそれを承諾した。そっからが問題である。

彼女は頭に「4日」だけを、私は「金曜日」という日にちだけを

インプットしていたのである。

冷静に考えれば「4日」は「土曜日」で、その後も何度かやり取り

したのだから、途中、どちらかが気がついて、日にちと曜日を

再度、確認しても良さそげなものなのに、私達にはそういうことが全くなかった。

結果、私はあの新宿西口改札の人ごみの中、彼女を探し続けて一時間だったのだ。


「ちょっと聞いて〜」

旦那に早速報告した。

彼は疲れきった私の顔を見て笑って言うのだった。

「それはさ〜、おまえが働いてないからだよ。
 例えば、会社に勤めていて、それが得意先とか仕事関係の約束だったら、
 日にちと曜日をちゃんと確認するだろ〜。まあ、そういうことが習慣に
 ないってことだな」

彼の言葉に私は何も言えなかった。深くうな垂れながら、

けれど心の中では思っていた。

だって、仕事じゃないもん・・仕事じゃないし・・遊びだもん!と。


こうしていても、賑やかで華やかなあの新宿駅西口改札に、

一人、捨てられた子犬のようにしょんぼり立つ自分の姿が蘇る。



も〜〜、、金曜日なんて大嫌いだぁ〜〜〜〜!


おしまい。



...

シャンプーボトル。 - 2004年12月03日(金)

昨日の深夜のことであった。

良く見させて頂いている、Sさんの日記を

いつものように読んでいたときである。

昨日のSさんの日記は「洗髪」についてであった。

正しい洗い方が解りやすく書いてあったのだが、

文面に何度も出てくる「シャンプー」という

文字をその都度追って行くうち、

「シャンプー・・シャンプー・・?あ〜〜〜!シャンプ〜〜!」と、

風呂場にあるシャンプーボトルの中が、すっからかんなことに気がついた。


数日前からボトルは空っぽで、おととい、旦那と二人、旅行用のミニボトルを

使い切ったばかり。


詰め替え用のブツは、昨日、外出したついでに買ったので、用意はできていた。

あとは入れるばかりだったのだが、Sさんの日記を読むまで、

私はそれを思い出しもしなかったのである。


ザッバ〜〜ン!ザッバ〜〜ン!!


風呂場からは旦那が何かを思いっきり流している音が響いている。

シャンプ―の詰め替えを片手に持ち、猛ダッシュで風呂場の

旦那のもとへ駆けつけると、すでに濡れた髪はヤクザばりの

オールバックにまとめられ、

「なぁ〜に〜?」と、もうすっかり彼の洗髪は終っていた。


ちなみに、旦那がなぜ洗髪ができたかというと、

ペットボトルにお湯を入れ、

シャカシャカとシェークしたうす〜〜いうす〜〜い

シャンプーを使ったそうである。


おしまい。


...

チョチョイノチョイ! - 2004年12月02日(木)

今日、バイト先の受付に座っていたら、

ふらりと通りかかったふうな男性に

「ボールペンを貸してください」と言われた。


もちろん、私は心優しいので、貸してあげた。

すると男性は私の渡したボールペンを持って、

少し離れた、催し物などのパンフレットが置いてある台に行き、

そこを机代わりに立ったまま履歴書なんぞを書き始めた。


男性は30代前半。

黒いパンツに黒いタートルネックという出で立ちで、

髪は短く、少しモンチチッチふう。どちらかというとモデルっぽい印象だ。


数分後、男性はチョチョイノチョイ!といった感じで、

あっという間に履歴書を書き上げてしまった。

悩むとか、考えるとかそんな素振りもなくである。


まだまだ不景気のこの世の中。

どこの面接を受けるかは知らないが、

まずそのチョチョイノチョイの姿勢から

直した方がいいと思う。


おしまい。



...




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