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| 2003年03月31日(月) | 雨 |
暖かい日が続いて
今日は雨降りでした。
土のにおいがして
庭ではチューリップの芽が出ていました。
関東地方では桜がそろそろ見頃を
迎えるころでしょうか
去年のように
こちらでも桜の開花が早まるかも知れません。
例年なら
ゴールデンウィークが桜の見頃の
北国です。
花粉症も最盛期です。
はくしょん
| 2003年03月30日(日) | 「ジョン・レノンに捧げるピース・イベント」に寄せて |
私にできることは
祈ることだけだと思っていましたが、
こうしてWeb上の日記に
オノ・ヨーコさんの文を写させて頂くことなら
できると思いました。
声高に叫ばなくても
ホンの些細なことでも
平和への一歩になると
教えてくれます。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
ジョン・レノンに捧げるピース・イベント
オノ・ヨーコ
PEACE EVENT for John Lennon
yoko ono
これは世界の平和を望む、すべての国々と人々への呼びかけです。
常に希望をもたらすあなた、誇り高く、機敏で、そして賢明であってください。
自分自身が平和でいることで、
あなたはすでに平和な世界の一部になっているのです。
A：ビジット・イン・ピース・イベント
VIP (Visit In Peace) Event
訪れる：
中東を、訪れること。
アジアを、訪れること。
アフリカを、訪れること。
南半球の国々を、訪れること。
北半球の国々を、訪れること。
持っていく：
この旅がしたかったけれど出来なかった友人たちの写真を、
持っていくこと。
自分の国の音楽か楽器、あるいはその両方を、持っていくこと。
あなたが普段身につけているものを一つ、持っていくこと。
そして旅で出会った誰かにあげること。
あなたがあげるものは、
ハンカチのような、小さなものでもいい。
Tシャツのような、便利なものでもいい。
ネックレスのような、きれいなものでもいい。
見る：
a) 朝日を見る。そして故郷で見る朝日とくらべること。
b) 夕日を見る。そして故郷で見る夕日とくらべること。
c) 月の光を見る。そして故郷で見る月の光とくらべること。
とどまる：
a) 話のできる友人が見つかるまで、とどまること。
b) 旅で訪れた国が好きになりはじめるまで、とどまること。
c) 旅で訪れた国の子どもたちを可愛く思いはじめるまで、とどまること。
望む：
望みを胸にとどめること。
望みを伝え、それが拡がっていくのを見ること。
望みを送り、それを分かち合うこと。
持ち帰る：
旅で買った何かを、持ち帰ること。
思い出を、持ち帰ること。
微笑みを、持ち帰ること。
B：ホーム・イン・ピース・イベント
HIP (Home In Peace) Event
旅することが、出来ない人たちのために：
訪れる：
あなたの頭のなかで
あなたの心のなかで
あなたの夢のなかで
ペンフレンド：
あなたが今まで行ったことのない国の人とペンフレンドになること。
友人たちにも、そうするように勧めること。
困っている国の人とペンフレンドになること。
友人たちにも、そうするように勧めること。
あなたと宗教や信念の異なる人とペンフレンドになること。
友人たちにも、そうするように勧めること。
地図：
壁に世界地図を貼ること。
あなたのペンフレンドが住んでいる国に旗をさすこと。
さした旗の数がどれだけ増えたか確かめるために、
毎月あなたの地図の写真を撮って、記録に残すこと。
想像：
世界中の人たちが手をつないでいるのを、想像すること。
世界中の人たちが抱きあっているのを、想像すること。
世界中の人たちが平和に生きているのを、想像すること。
聴く：
胸の鼓動を、聴くこと。
a) あなた自身の
b) あなたの仲間の
c) あなたの子どもの
人々の声を、聴くこと。
動物の声を、聴くこと。
惑星の声を、聴くこと。
宇宙の声を、聴くこと。
地球の回転に、耳を澄ませること。
C：ダンス・イン・ピース・イベント
DIP (Dance In Peace) Event
気持ちが落ち込んでいるときには、
心を踊らせることを、一日に一つだけやってください。
それは空を見上げるというようなシンプルなことでもいいのです。
それも出来ないぐらい落ち込んでいたら、
誰かの心を踊らせることをやってください。
それは電話をしてあげるというシンプルなことでもいいのです。
それを、しばらくやり続けたら、
あなたの人生は大きく変わっていくでしょう。
いつか、一緒にみんなで踊りましょう。
ねっ！ y.o.
注：このピース・イベントをあなたの友人にも知らせてあげてください。
ピース・イベントの記録の一部として、
あなたのしたことをメールで下記まで
送ってください。
peace@dreampower-jp.com
| 2003年03月29日(土) | お風呂床屋 |
結婚したばかりの頃は
今よりももっと貧乏だったので
床屋代を浮かすために
お風呂で床屋さんをすることにしました。
今でもやはり貧乏なので
お風呂床屋は続けています。
チビ助もお客さんになりました。
この間まで
嫌がって大騒ぎをしていたのに
きょうは少し怖がりながらも
さっさと切らせてくれました。
チビ助のうなじは可愛くて、
髪が伸びてくると
しっぽのようにまとまっていきます。
チビ助の髪を切るたびに
大人びてくるようで
なんだか寂しくて
この頃、お風呂床屋が楽しくありません。
| 2003年03月28日(金) | 電器店激戦区 |
電器店が価格競争をしているのは
全国どこの都市でも同じことなのでしょうけれど
私の住んでいるあたりでは
この１，２年で新しくオープンした
大型の電器店が２軒もあって、
もとから営業している何件かの大型電器店と
それはそれは苛烈な価格競争をしています。
地元の人々も
目玉商品には敏感で、
凍える深夜から行列するなど
やる気満々です。
電子レンジが壊れて立ちすくんでいたら
亭主が乗り気で（そうか、彼もやる気満々だったのね）
驚きの午後六時半に帰宅して
一番新しい電器店に連れて行ってくれました。
電子レンジのコーナーで
私は呆然としていました。
棚の価格の札には
ライバル店の翌日のチラシに載る価格が
明記され、それよりも安く価格設定し直しているのです。
確かに、安い方が嬉しいに決まっているし、
価格はお店を回って見ればわかることだし、でも、
翌日配布されるチラシまで持ち出すのは．．．．．。
と、思いつつも
売り場を駆けめぐり、ドラム式洗濯機に潜り込むは、
展示しているパソコンのマウスを持ち逃げするといった
小僧を連れた私たちには
よそのお店を回ってなんて、そんなゆとりはないのです。
何冊かの通帳からかき寄せてきた
なけなしのお金で買える、もっとも高性能で壊れにくそうな
オーブンレンジを買うのじゃ！
更に値引きしますと言うので
価格を尋ねると
２割以上も安くなりました。
ま、いいか！と思って
レジを済ませると、亭主がホクホク顔で
なにやら箱を抱えているし。
ＤＶＤプラスビデオのデッキ！
そ、そんなお金、あったのかい！
なななな、なんでプレステ２、買ってくれないの？
ビデオデッキなら去年の夏、
泣きながら買い換えたばかりじゃん。
そのときＤＶＤ付きを見送ったのは
プレステ２を（あるいは３）を見据えて（というほどのことか）
ではなかったのかー！
しばし呆然とした私は
相談してくれなかった罰として
配線のお手伝いをしませんでした。
テレビの後ろに回ったことも、
ビデオの録画予約さえしたことがない亭主だ。
きっと楽しいことでしょう。
ふんっ
| 2003年03月27日(木) | 電子レンジが壊れちゃったよ〜 |
電子レンジが壊れてしまいました。
八年目でした。
最初に買ったのは１６年目ですが、実家で現役です。
「電子レンジ捨てるからね！」と宣言して
本当に実行してしまったのは
過激なまでに台所用具、おいしいものにこだわる
平松洋子氏だけれど
私はまだまだそんな境地には立てない。
買い物に不便な場所で
車の運転をしないで暮らしているので
巨大な冷凍庫と電子レンジはセットで必需品です。
一応オーブンレンジで、トーストも焼けたので
相当に使い込んではいました。
庫内が小さくてパワー不足で
オーブン機能は焦げるくせに生焼けという
困ったちゃんだったけれど
いきなり、うんともすんともいわなくなってしまいました。
ご飯の支度はなんとかなるけれど
お弁当作りで固まってしまいました。
やれやれ、八年目ってのが微妙なところで
修理はあきらめることになりそうです。
| 2003年03月26日(水) | 当たり |
私の両親はふたりとも脳梗塞で倒れました。
母は日常生活に不自由しないくらいに
回復しましたが
父は二度目に中規模にやられてしまい
要介護状態です。
そういうわけなので、
いなかの言葉で言う「当たり」というのは
私にとっては脳梗塞を意味しているのです。
ある時、亭主が
「俺が当たったら．．．．」と言い出したので
私が
「あんたが当たったらやさしくして
おしめを替えてあげるよ」といってあげました。
亭主はうつむいてしばらく黙っていましたが
「宝くじの話だったんだけど」といいだすではないか！
そうかそうか、宝くじか。
しかし、あんたは幸せだよ。
ヨイヨイになっても『優しくおしめをかえてあげる』という
得難い連れ合いに当たったではないか。
この幸せ者っ！
| 2003年03月25日(火) | 暴走三輪車 |
このところの陽気で
雪が一気に消えていきます。
ぬかるみや水たまりには
恐怖と魅力と空が映っています。
こうなったら、泥まみれ覚悟で散歩に出ます。
チビ助は三輪車がいきなり上手に
こげるようになっていました。
もはや暴走三輪車です。
時々つんのめって転がっています。
今日も数回転がっていましたが
ゲラゲラ 笑って一人で起きあがり、
三輪車を立て直して走り出します。
最近のお気に入りは坂道を下り降りことです。
両足を適当にブレーキにして
スリルを味わっています。
一度転んで懲りて欲しかったのですが
やはり、意外に慎重で
転びません。
ハラハラは続きます。
本当に泥まみれで帰ってきました。
そのまま洗濯機に入ってもらって
全身服とともに洗ってもらいたいものです。
今日はお庭に寒肥をワサワサ撒きました。
少し遅かったかもしれませんが、気にしません。
犬の前足の小さい指の爪も切りました。
チビ助はピノキオの真似をして
庭の土を耕しています。
さらに、剪定ばさみを持ち出して
紫陽花の枝を５センチくらい切っていました。
明日の気温は１６度まで上がるとの予報です。
外で長く過ごす日が増えていきます。
| 2003年03月24日(月) | ハーゲンダッツ |
チビ助を歯科に連れて行った帰り
スーパーで買い物をしました。
チビ助がこの頃気に入っているおやつは
アイスクリームです。
ジュースを凍らせた「ちゅ〜」では
満足できなくなったらしいです。
チビ助には卵白のアレルギーがあるので
アイスクリームを選ぶのも一苦労です。
今日はソフトクリーム型のアイスが特売になっていたので
ホクホク買って帰りました。
冷凍庫にアイスをしまおうとしたら
なんと、高価な、極小のカップの
ハーゲンダッツのアイスクリームが
紛れ込んでいるではないかっ！
チビ助に
「これ何？」ときくと
まずそうな顔つきで買い物かごに入れたと言いました。
実は日曜に水族館に行ったとき、お昼の前に
イルカのショーを見ることになって
小腹を空かせていたチビに自動販売機で
ハーゲンダッツのキャラメルとチョコチップの入った
カップを買ったところ
卵が入っていることがわかって
もめ事になったのです。
ソフトクリーム売り場が行列だったので
焦って初めての食品を当てずっぽうに
買った私が悪かったのです。
結局、更にソフトクリームを二つ買って
亭主とチビ助がそれを食べて、
私が卵入りを食べました。
捨てるべきか迷いながら、
コクのある懐かしい美味を味わいました。
チビ助は自分が食べられないと知っていても
そのアイスクリームをかごに入れたみたいでした。
食べたかったのか聞くと
お母さんが食べる
と繰り返します。
チビ助の語彙は少なくて
本当のところはわかりません。
卵が入っていて、ハーゲンダッツは食べられないことは
理解しているようです。
お母さんはあなたと同じものが
食べたいのよ、というと
チビ助がハッとした表情を浮かべました。
| 2003年03月23日(日) | おもちゃを踏んづける |
おもちゃを踏んづけたときの
ヒヤッとした感じと
悔しさと痛み！
今日はなんだか
一日中何かに躓いたり
ぶつかったり
踏んづけていたような気がします。
ミニカーを踏んづけて
ずるっといったときは
怪我をする！と思いました。
怪我はありませんでしたが
玄関ホールの床にしっかりと
平行線の溝がｺﾞｼﾞｺﾞｼﾞ刻まれました。
がっかりしてしまいました。
このごろ片づけようねといっても
しつけビデオのドラマのせりふを再現しながら
チビ助はのらりくらり逃げ回ります。
一緒に片づけようと促すのですが
余計に逃げるようになったような気がします。
小言をこぼし続ける
嫌なおばさん
こんな自分は嫌いだ〜。
| 2003年03月22日(土) | おにぎり |
我が家のチビ助には
しつこいアトピー性皮膚炎があって、
いつも身体のどこかに小さなブツブツが寄り集まったような
かゆいところがあります。
ダニやら埃の他に
卵白のアレルギーがあって、
卵を含んだ食品を避けています。
卵の含有量や調理法によっては
かゆい湿疹がどどっと出てしまいます。
そういう訳なので
離乳の時から
何を食べさせたら良いか考えるのは
慎重にならざるを得ませんでした。
たくさんの本を読みあさりました。
料理が苦手な私にも日常的に実行できそうな
考え方が「粗食」にありました。
以来、食卓はシンプルになっています。
献立はシンプルですが
お出しを丁寧にとったりするようになりました。
お肉の出番が減って、魚がますます出るようになりました。
チビ助は野菜やキノコがたっぷりのみそ汁と
魚が大好きです。
それから、なんと言っても
おにぎりが大好きです。
お出かけの時、必ずおにぎりを持参します。
コンビニのおにぎりもありがたく利用しています。
幕内秀夫さんの
「子どもレシピ」のシリーズは
非常に気に入っています。
大人にも対応できるように書かれています。
育児の本としても優れていると思います。
この本にあるように
おにぎりをしっかり食べてくれた日は
気持ちも安定しているような気がします。
| 2003年03月21日(金) | 子育ての悩み |
結婚して初めて
亭主の実家に行ったとき、
親類縁者が大集合して
私たちの結婚を祝う宴会をしてくださいました。
そのとき、
何が強烈な印象だったかというと
当時三歳だった甥っ子の
すさまじい元気でした。
お客がたくさんで興奮していたらしいのですが
その元気ぶりといったら
田んぼを泳ぐように歩きまわって長靴も見えなくなるくらいの
ドロドロ下半身のままお座敷を走り回る
鴨居にぶら下がって猿状態だという
ベッドのスプリングがぶっちぎれるほどはね回る
強情をはる
お菓子食い放題ジュース飲み放題
電話がなったら自分がでなくてはいけない
何もかも自分でやるといって聞かない
冷蔵庫の上にあるココアの缶を取るのに
冷蔵庫の扉をあけ、扉の内側によじ登ってゲット
コップは食器棚によじ登ってゲット
こぼそうがまき散らそうが
し放題．．．．．
義母は「お嫁さんに遠慮で叱れない」
兄嫁さんは「おばあさんに遠慮で叱れない」
とすまなそうに呟く
義兄は思いっきり拳骨をくれるけど
「痛くね〜ぞ〜」と叫ぶ〜！！
厳格な父にギチギチに躾られて育った私は
その無法ぶりに
吐き気とめまいが．．．．。
亭主に「ここではしつけをどうしているのか」と
こっそり聞いてみました。
「ここんちの長女、どう思う？」
「中学生の子ね。落ち着いて賢くてよい子だよ」
「あいつはもっと凄かった。気難しくて」
「げ 」
「あいつらの親父はもっと凄かったらしい」
「ふげっ」
「子供なんてこんなもんさ。親の背を見て育つんだよ。
大きくなればホレ、こんなもんだよ」
「あなたはどんな子だったの．．．．」（不安．．．絶対不安！）
「俺は、神童と呼ばれていました。」
目が点になっているところに
ゴットマザーが登場して
「どの子供も同じだった〜」と一声。
あの嵐のようだった甥は
高校を卒業です。
なぜか私を親密に思ってくれていて
特別にかわいい存在です。
穏やかで、健康で、優しい少年になりました。
彼の人に対する優しい気遣いは語りぐさになるほどです。
亭主の一家の濃厚な情愛に裏打ちされた
暮らし（もはや育児ではない）を思うと
自分の子育ての悩みなんて
一過性の気鬱かもと思ってしまいます。
悩んでいるより
散歩でもして体力を絞り出して
昼寝しよう！
子供が寝なくても
あたしは寝るぞ〜と決意して
転がる日々です。
泣きやまない子を抱っこして
うろうろしながら
結構本も読んでいたし
スカパーで映画も舞台も観ていたっけ。
睡眠障害は前からだし
子育てのせいでよけいに酷くなったってことはなかったみたい。
かえって、子供のお世話に忙しいからって
いろんなことを後回しにして
のんびりできたような気がするな。
これからも
もっと悩みは出てくるんだろうけれど
アトピーで少しかゆくて
時々喘息がでる程度で、元気だし
今日まで私も
身体が弱い〜とわめきながらも
なんとかやってきたから
大丈夫。
明日もきっと
素敵な日。楽しい一日。
| 2003年03月20日(木) | アブラハムの妻たち、再び |
お別れ会は
母子と町の保健婦さん他合わせて３０名くらいで
行われました。
この人数で町の図書館に併設のホールを
一日借りちゃってどうするんだ！と思いましたが
広すぎと言うほどのことはありませんでした。
子供たちも
絵本のお話あり、手品あり
おやつもご馳走もたっぷりで
元気に走り回って喜んでいました。
心配していた地元新聞社の取材も
予定より早く来てくれて
妻たちの暴走を食い止める材料にはなりませんでした。
妻たちの心配はただひとつ。
「アブラハムの子」を踊った後
素早く次の出し物にうつれるか、です。
下準備もしていましたが．．．．果たして！
私たちのグループには一人天才が居るのを
私は知っていました。
彼女はドラえもんです。
水色のトレーナーのフードをすっぽりかぶって
ドラえもんの目鼻をつけたメガネをかけて
丸めた軍手で登場します。
美女もいます。
静香ちゃんです。タオルを巻いて、おもちゃ電話の受話器をかざして
シャワー中を覗かれて
「いや〜ん。のび太さん〜」といいます。
のび太とスネオはジャイアンに小突かれて半泣きです。
私？
ジャイアンです。自腹に更に子供のジャケットを足して
大きな出べそもくっつけて
雪かきスコップを振り回し（バットがなかったし、今日は雪だったので）
「雪かきなんて飽きたぜ。そうだリサイタルするぞ！
みんなを集めて来い！」と叫び、スコップの柄をマイクにして
歌います。
みんなでドラえもんに助けを求めると
ドラえもんが登場して
「リサイタルカセット〜」を出してくれて
みんなでドラえもんの歌を合唱。
天才は、舞台からゆっくり降りて
観客に入っていきます。
小さな子を抱っこしたり、握手したり
そういうことを
その場の空気をつかんで
アドリブでできちゃうんです。
普段からボランティアで
絵本のお話をしたりしていて
舞台慣れしているのだけれど、でも、
彼女の周りには
ドラえもんの間だけ特別な空気が流れます。
十分笑ってもらえたし、
子供たちは上手に踊ってくれたし
私たちのメイクも
連日の疲労にも負けず良いノリで
私は頬っぺたに口紅でグリグリして、
ペンシルでバカボンみたいな渦巻きを書いて
まぶたの下にも長いまつげを足して
満足しました。
ジャイアンに変身する時は
子供のおしりふきでがーっとふき取りました。
なかなか使える育児グッズです。
おしりふき。
あれ、何のはなしだ？
をを
これで、めでたく子育てサークルの
今年度の活動が終わりました。
私たち親子は半分引退して
幼稚園の週一のプレイルームにうつる予定です。
子育てサークルの来年度のテーマは
ビューティ＆リフレッシュだそうです。
素敵なママたちに会えて本当に良かった。
一度も不愉快な思いや経験をしませんでした。
集団が苦手な私でしたが
とても楽しんで参加しました。
チビ助もたくさんのことを学びながら
泣いたり笑ったり元気に過ごしました。
楽しい一年でした。
| 2003年03月19日(水) | お別れ会最終チェック |
月曜に続いて今日も
町の保健福祉課のある「いきいき館」では
野性味あふれるチビ共が走り回る〜
介護用品の展示ルームは
子供たちのアジト状態で
歩行器やら車椅子は
ゴーカート！
違うって、やめってって言ってるでしょ、
危ないって、壊れちゃうって、
これは足痛い痛いの人が
使う大事なものなんだよ。
ああああああ
そ、それは
おしっこする時の機械だよ
がああああああああ
とこんな調子の合間に
お別れ会の踊りの練習をしたり
もうひとつの出し物の
打ち合わせをしたり
必要なお面なんかを作ったりするんです。
やれやれ。
この後、みんなでショッピングセンターに
繰り出して、お別れ会のためのおやつや飲み物を
調達して、遅いお昼を食べて帰りました。
毎日ヘロヘロに疲れて
夕方、昼寝を始めると
亭主が戻らなかったらきっと朝になっちゃうんじゃないかと
思うくらいドップリ眠ってしまう。
お陰ですっきり気分の楽しい夜が....
ああ、今夜も眠れない。
| 2003年03月18日(火) | 聞こえの問題 |
三月に入ってから
私にとっては地獄のような日々です。
連続で外出するのが辛いのに、
毎週三日連続出かけたほかに歯科受診だ小児科受診だ....
これで、無事に済むはずはありません。
まず、喘息が出ちゃいました。
軽い発作が続いていまして、薬で抑えています。
両耳が炎症っぽくなっています。
更に、聞こえが悪くなってしまいました。
こういうときのために
補聴器よりも簡単な集音マイクを使いますが
これが、結構辛いのです。
小さなイヤホンを一日中はめているのです。
それだけでも辛いし、鬱陶しいよね。
何が辛いって、会話を聞き取るために音量を調節すると
騒音も音声も環境音もみーんな
音として拾ってしまうんです。
やっぱり肉声とは違います。
音なんです。
聞こえが不安定なので
高価な補聴器を用意するほどではないし
子供が生まれるまでは
ニコニコ一人で過ごして
亭主との会話は不成立でも
まあまあなんとかやり過ごしてきたけれど
今はそういうわけにはいかないしね。
子供が
お母さん、みみ、聞こえる？
聞こえる？
集音マイクを差します。
もっと小さい頃はマイクをいじりたがって
困ったけれど
今は、聞こえないことが痛いことなのか
知りたいようです。
痛いよ。
耳は痛くないけれど。
心が、少し、痛くなるよ。
しばらくすると
なおっちゃうから、大丈夫だよ。
とにかく、３月２０日で子育てサークルの活動が
終わります。
そうしたらゆっくり散歩ができる
普段の日々が戻ってきます。
サークルは楽しいけれど、
最後の最後、負担が大きかったみたい。
もう少しだ！
マイクを首からぶら下げて踊るよ！
違うって、音楽聴いてんじゃないって、
あなたのお声が聞きたいのよ。
| 2003年03月17日(月) | 手 ３ |
国文学の教授は
私の行く末を案じて
様々な提案をしてくださいました。
その中に
手芸の道を職業にするのはどうだろうか
というのがあり、印象的でした。
人に教える職業は嫌だよ〜といって
逃げ口上で煙に巻きましたが
先生が何をおっしゃりたいのかは
良くわかりました。
でも、当時、何をしようにも
私には十分な材料を手にすることさえ困難で
セーター一枚分の毛糸さえ手に入れることはできませんでした。
何をしても中途半端で
それが苦しくて苦しくてたまりませんでした。
結婚して、身体を壊して仕事をやめたら
作品が仕上がらないという悩みから開放されました。
学生の当時、私が持っていなかったのは
材料を買うお金ではなく
作品に向かい続ける時間なのでした。
つたない作品は少しずつ増えています。
いつか、私の手は働き者の大きな手だったと
誰かが記憶してくれるといいな、と思ったりします。
| 2003年03月16日(日) | 手 ２ |
英文学の教官は
風流人で、小旅行を重ねながら小説を書いておられました。
たまに、授業中に執筆中の作品を読んでくださることも
ありました。
ボソボソした英語の授業より人気がありました。
その教官があるとき
私の手をとっていうのです。
大きな手の女性は大きな仕事をします。
人間国宝の
藍染の千葉あやのさんを知っていますか？
この近くに住んでいる方です。
先日、お尋ねしてお話を伺ってきました。
気さくにお茶をご馳走してくださり
いろいろ珍しい話を聞かせてくれました。
小さな小さなおばあさんです。
なのに手は、節くれだって藍に染まって
大きいのです。
大男の私の手より、大きい手なのです。
皆さん、この手を見なさい。
大きな美しい手です。
このような手が、働き者の手なのです。
人の手を引き合いにしてまったく困った
教官ですが、
藍染の人間国宝が身近におられるというのは
初耳でした。
いつか私もお尋ねしたいと
思いましたが、かないませんでした。
その手を見せていただきたかった。
私の手は、働き者だろうか。
大きさほどに働いているだろうか。
時々、このことを思い出してせつなくなります。
| 2003年03月15日(土) | 手 １ |
工業高等専門学校という
中学を出た後５年間学ぶ、少し変わったコースで勉強しました。
専攻は化学工学、でした。
合法的な家出、といいましょうか
早く生家を離れて
自活していける勉強をしたかったのです。
不思議な学校でした。
企業が即戦力として使える
技術者の卵を育てる学校です。
入学した時点で受験戦争から開放されるのです。
そういう学校なので
教官（大学みたいな組織になっています）も授業も
少し風変わりでした。
私は根っからの文系なので
進路選択の間違いを強く指摘され
最初の二年は退学を勧められて
とても困りました。
退学を勧める教官は国文学、哲学、英文学の先生方でした。
退学した後、普通高校に入りなおして
大学に来るように、というのです。
それができるなら
初めからここにはきませんでした！と
突っ張って、劣等生を全うしました。
| 2003年03月14日(金) | にたものとやいたものはどこにでもある |
父方の祖母は
裕福な商人の娘だったそうです。
布が大好きで
（いなかでは「キレッコスギデスギデ」といいます。昔話の語りみたい）
少女の頃、呉服屋に通って
店中の反物を広げさせ、選びに選んで
一尺ずつ買い求めては箪笥にためていたそうです。
伯母の話では、祖母の着物の見立ては
かなりの玄人好みで、センスが良くて
呉服屋でも一目置かれたそうです。
そんな祖母が集めた布を一目でいいから見てみたいけれど
残念なことに、祖母の家は火災にあって
布たちの入った箪笥も燃えてしまったということです。
ところが、あるとき、
同居している小さないとこの前掛けの紐が
どうしても自分がためていた布の柄だと思うのだそうです。
もしかして布の一部が焼け残っていたのではないかと
期待して、いとこの母親に
前掛けの紐の出所を確かめたそうです。
その答えが
煮たもの（似たもの）と焼いたものはどこにでもある！
だったそうです。
ふるった答えではありませんか。
祖母は生涯、あの前掛けの紐は、自分が集めた布の一部だと
信じていたそうです。
長じて、祖母は、呉服屋の番頭だった青年と結婚し
山あり谷ありの商いの道を
歩みましたとさ。
| 2003年03月13日(木) | 最悪の育児 |
子供の柔らかな頬を
二度
ぶったいてしまいました。
自己嫌悪で一日中、怒っていました。
忙しい日が続いたので
チビ助も疲れていたのでしょうし
成長にともなって、ワガママも出てきていました。
たとえば私が電話に出ると
飴をくれ、ガムをくれと絶叫し始めます。
私も電話なんかやめて
飴やガムをすべて廃棄して
対抗すれば良いのでしょう。
軟弱な親で恥ずかしいのですが
そこまでできません。
叱ったり慰めたりとかなり頑張るのですが
結局は欲しいだけ飴を与えてしまいます。
或いは奪われてしまいます。
時を改めて、おやつの時以外は
飴はいけない、と聞かせるのですが
素直に聞いているのはその場だけです。
電話が鳴れば同じことの繰り返しです。
昨日は、来客、でした。
近所に仲良しの奥様があります。
キルトや庭や暮らしや、様々な話題で盛り上がれる
貴重な存在です。
誘い合うほどのことをしなくても
一緒に犬の散歩を楽しんだりします。
しばらく私がドタバタ忙しかったので
今日は話題が満載でした。
大人が話し始めれば
子供が邪魔をする。ありがちなことです。
でも、チビ助は
騒ぎ疲れると
私のアトリエから、禁じられているのに
大きなハサミを持ち出して
私の本をチョキチョキ切ったのです。
何千冊とある本の中から
なぜその本を選ぶのか、わからないのですが。
先週まで階段にはゲートがあって
勝手に行き来できなかったのですが
来客の都合があってゲートは外していました。
特に表紙はズタズタでした。
勝手な思い入れですが
３０年、大切にしてきた本です。
買った日のことも覚えています。
何度も読み、慈しみ、慰められてきました。
子供が可愛くないわけではありませんが、
ズタズタの表紙を見たとき
この子が居なくても生きていけるけれど
この本を失っては生きていたくないと思いました。
許せない、と叫んでスパンクを追加してしまいました。
たったの本一冊で、と思います。
でも、子供を育てていくために
何かを犠牲にしたとは思いたくないのです。
本が本棚の、そこにあるだけで
相当なことも我慢できるつもりだったのです。
子供育てるなんて、そんな
生やさしいものではない、なんてセリフは
聞きたくないよ、ほっといてよ、
私が死ぬほど苦しんでいる時に
私を支えてくれたのは本だけだったのに。
なんて、誰に毒づいているんだか。
多分、私は、この本を捨てるだろうと思います。
一緒に何を捨てるつもりなのか
よくわからないけれど
子供に対する贖罪なんかではなく
怒りを抑えられない自分への罰のつもりかも知れません。
こんな風にして
私はいとおしいものを怒りに任せて捨ててしまう
傾向があります。
不思議なことに
捨ててしまったものの方が
長く心に留まることがあります。
皮肉なことに、その本には
モノを所有すると心の自由が蝕まれると書いてあるのでした。
| 2003年03月12日(水) | 雪明りの道を |
なんだか慌しい日が続いたので
犬の散歩がおざなりになっていて可愛そうでした。
雪もトコトン積もったので
歩くこと自体が困難な日もありました。
今日は久し振りに静かな一日でした。
家中に丁寧に掃除機をかけてまわって
ゆっくり食事をして
新聞を読んで
昼寝をして。
夕方、五時をはるかに回ってから散歩にでました。
大きな赤いソリ（本当は荷物運搬用）にチビ助を乗せて
公園まで行きました。
歩道は雪で埋もれていて歩けないので
クルマの少ない道を選びながら行きます。
犬は本当に嬉しそうで
何度も振り返って私の顔を見上げています。
公園の大斜面をじっくりじっくり滑り降りると
あたりはすっかり暗くなって
真上には半月
雪明りの道をまたソリを引いて帰ってきました。
戻ってからピースワークを小一時間
チビ助はクルマの玩具で遊んでいて
心が澄んでいて
幸せな一日でした
| 2003年03月11日(火) | アブラハムの妻たちは踊る |
町の保健福祉課がバックアップしてくれている
子育ての自主サークルに参加しています。
主に就園前の子供を保育している人が対象で
和やかな雰囲気で子供同士を遊ばせながら
愉快に過ごしています。
年度末ということで
四月から幼稚園や保育園に入る子供たちもあるので
今度お別れ会があります。
子供たちにおめかしでもさせて
ちょっとしたパーティーをしよう。
ちょっと余興もしようかと言っているうちに
話がどんどん転がりだして、
何故か町が主催している子育て支援サークルの
お別れ会にも余興を披露することになってしまいました。
今日がその、飛び入りの（といっても、サークルのメンバーは
ほとんど同じなんですが）余興の披露の日でした。
出し物はふたつのグループに分かれて
何か考えようということにしてありましたが
これもまた、どうしたことかお互いの内容が秘密になってしまって
もしかしたら向こうがスゴク頑張っていたら
いい加減だと失礼かもしれない！というお互いの誤解が
エスカレートして練習にも力が入ってしまいました。
本番の3月20日には
何故か広報や地元新聞の取材まで入るとかで
一体、どうなっているんだ！！
というわけで、今日の出し物の出来とウケいかんでは
更なるアイディアの捻出や練習が必要になったりするという、
涙も出ないような、何なんだ、育児サークルって....。
私のグループでは、気楽に歌でも歌おう！
と、カラオケに行って、私が「アブラハムの子」を歌って踊ろう
と提案して、なんとなくそれにしょうか、程度の了解で
あとは遊んじゃって楽しかったんだけど、
急遽、もう、あれこれ言っている場合ではなくなって
振り付けや曲の長さの検討を熱心に研究しました。
そのうち、衣装やメイクをどうにかしないと
舞台栄えしないことに気付いたのです。
衣装は今更アラビア風なんて無理なので
黒系の上下で統一し、100円ショップでスカーフでも調達しよう
っていうことになりました。
一人が「あたし、一度でいいからケバケバのす〜んごいメイク
してみたかった」と言い出して、そうだ、笑いを取るのが
目標なんだからやってやろうじゃないの、なんて、本気かよ。
今日、ササッとなだれ込んだ控え室。
五人のアブラハムの妻たちは
ファンデーションをミッチリ塗り重ね、目の周りには緑と青の
シャドーを３�僂眦匹蠅燭�り、チーク代わりに口紅をぐりぐり。
キラキラ光るノリを塗りたくり、極めつけは
1センチもはみ出した口紅の周囲をまゆ墨で縁取り....
各自、ひげは付け足すほくろは毛まで書き込む....
肩に止めたスカーフで顔を覆って出て行く私たち。
曲のイントロが終わったところで
ヤ〜ッとお顔を披露。
あとは歌う踊る。
呆然とする皆様なんか気にしない〜。
凄いな、と思ったのは
その後、メイクを落とさずお茶会に参加したってことでしょうか。
真ん中で踊った私は、
今夜、喘息の発作に襲われております。
みんなの前で咳をして
病院に運ばれれば「身体が弱い」と証明できたのに、
あんな踊りを披露したあとでは
身体が、なんていったってちっとも説得力がないよね。
保育園の先生が絶賛してくださるので
3月20日の本番もコレでいくことになりました。
次で終わってくれればいいなと
願っています。
実は、ムチャクチャ楽しかったんだけど。
ちなみに、もう一方のグループは
モーニング娘の唄に合わせて
素敵なダンスを披露してくれました。
本番には劇も加わるそうです。楽しみ！
| 2003年03月10日(月) | 15名さまご宿泊 |
結婚式の帰り道、私はヘロヘロでした。
ご馳走のいいところはチビ助に食われてしまっていたし、
ケーキや茶碗蒸しやこってり系のドレッシングの
かかったオードブルは卵白アレルギーのチビ助には
食べさせることができません。
ということは、チビ助の前では食べられない、ということで
私は甥っ子たちにチビの見張りを押し付けた隙に
ササッササッと何かを口に押し込んでいただけで
お腹は空くばかり。
お昼もお給仕に忙しくてほとんど食べられなかったし。
疲れて、というよりは
お腹が空いてヘロヘロなんだな。
家に帰ってからは、なんとか食べ物にありついたけれど
お腹が満たされたら今度はひたすら横になりたいんです。
左耳はギクギク変な感じだし、耳鳴りはゴウゴウいいだすし。
頼みの綱はチビ助が眠そうにしてくれて
「寝かしつけなきゃ」って.....。
或いは誰かが
「子供は早く寝かせろ！」と言ってよ、言ってよ、言ってよ。
が、甘くはありません。
式場への行き帰りにチョコチョコ眠っただけのチビ助。
寝ない寝ない。やたら元気で。
仕方なしに、甥っ子たちを小突き回して
二階に布団を10組運んでアトリエ（と私は呼んでいる）に
パズルのように敷き詰めて
書庫の開きスペースに皆さんの荷物を集めました。
一階の和室には四人分の布団。
いびき対策で一人寂しく居間で寝る人が約一名。
１５人、泊まれるんだな。
すごいな。
お正月からガサゴソ、
子供泣かしながら準備してきたんだもんな。
こうして夜はふけていく。
途中、新郎新婦が挨拶にわざわざ来てくれて盛り上がる。
成人した四人の甥っ子たちがダイニングテーブルで
和やかに談笑している。この子達、私がお嫁さんに来た時
保育園児だったり小学生だったのにね。
大人になったんだね。
楽しいな。
こんなふうに親戚が集まるのって、
大変だけれど、楽しいな。
また、来月も、なんていわれたら
それは困るけど、楽しいよ、これ。
一番辛いのは１５人、一人一人に軽い朝食を
それぞれの好みと義母の采配で出さなくちゃいけないの。
お前は座っていろ！と怒鳴るくせに
座ろうとすると用事を言いつけられる理不尽と戦うんだけれど。
これが、とにかく辛い。
でも、たった三時間のことです。
永遠に朝ごはんの時間がつづくわけではないから。
すぐお昼になるんだから。
お昼だよ。え〜ん。
と、こんな調子で、
おめでたい姪の結婚式に続くイベントは
過ぎていきました。
伝説的なドカ雪にもめげず
無事に終わりました。
あーだこーだと散々愚痴ってきたけれど
私も結構楽しんでいました。
お酒やお料理はほとんどが持ち込みで
漬物のハテまで切ってパック詰めにして
用意してもらいました。
お残りの食品で、ニ三日はご飯支度なんてしなくて済みます。
食器洗い機の威力で洗い物も苦ではありませんでした。
チビ助も楽しかったようです。
皆さんに可愛がっていただける運の良い子供です。
しかし、肉まんひとつだけってのは
どこからわいてきたんだろう。
なぞです。
気になるなあ。
| 2003年03月09日(日) | チビ助、清流の間でデビューする |
姪の結婚式で
花束贈呈を仰せつかったチビ助。
大役は果たせるか。
一ヶ月以上前から
耳元で「お嫁さんに花束を持っていくんだよ」と
吹き込み続けた努力は報われるか！
いや、案外、うまく行きました。
トコトコ、大きな花束を担いで。
ホイと渡す。それだけのこと
素敵なプレゼントの袋も貰って満足して
嬉しくて嬉しくて
会場中を練り歩く。
舞台では余興のカラオケ。
歌って踊れる子供を育てたいと密かに願ってきた
私だが、普段の教育の成果が
ここで見られるとは！
チビ助は舞台にひきつけられているのです。
プレゼントの袋を引きずったまま
舞台の周辺をウロウロ。
おひねりを点検したりして笑いを取る。
しまいには歌っている人のそばにいって
手をつないだりしている〜。
大うけ。
そのうち、袋を破ったら
プレゼントは「クルマが作れるブロックのバケツ」でした。
チビ助は、バケツをぶら下げて歩き、
立ち止まるとバケツを椅子代わりにして座ります。
大うけ。
チビ助のポケットには
八千円のおひねりが入っていました。
帰り道、
「クルマは？」と聞いてきたチビ助。
ブロックはブロック。クルマはクルマ、らしい。
買ってやる。あんたの稼ぎで買ってやるよ。
披露宴の乾杯の音頭のあとは
和やかで楽しい雰囲気でした。
湿っぽいこともなかったし、姪は嬉しそうでとても綺麗だったし
お婿さんはえらくハンサムで、目の保養になったし。
さて、帰り道。
まだ雪はやまない。
クルマの腹をゴツゴツこすりながら
帰りました。
さて、宿泊客、１５人。
もう、どうにでもなれ！
| 2003年03月08日(土) | 夫婦円満の秘訣 |
姪の結婚式の日です。
外は嵐で、一晩で膝の上まで雪が積もり、夜が明けても
まだまだ吹雪いています。
こんな日でも、結婚式は執り行なわれる。
凄い。
予定よりも少し遅れて
続々と親類が我が家に集まってきます。
すぐ上の義姉は着付けができるので、
自分を含めて６人の着物を着付けていました。
次々と現れる
美貌の伯母たちを惚れ惚れ見上げる
チビ助。
「わ〜、キレイね〜。キレイ、キモノ」
コレコレ、最後の単語は余分じゃ。
私は着物など着ないので、お姉さまやら甥・姪たちに
簡単なお昼ご飯を出すので大車輪。
着付けをしていた義姉は
美しく結い上げた髪もほつれてフラフラしているし
悪天候に除雪が追いつかず
そこらじゅうでクルマがスタックしているし
貸し布団はドカドカ届くし、子供は布団に飛び込んで
泳いでいるし、もう何がなんだかわかりませんでした。
とにかく、三時からの挙式に間に合うように車で移動。
途中、地吹雪のためにホワイトアウトでヒヤッとしたり
しながら、はねるように尻を振りながら行くのでありました。
会場に着いたらもう、待ったなしに挙式。
ホテルのチャペルで、日本語もなんだか不明瞭な
新郎の名前も三度間違える神父様に導かれて
挙式は終了。
車で仮眠を取ったチビ助は
大人しく楽しそうに列席し、みんなに合わせて拍手をしたりして
いました。しかし、彼の最大の関心はポケットの百円玉。
誰かがくれたらしい。
「肉まん買う．ひとつだけ」
誰もが笑うのです。
「肉まん、好きなのか。そうかひとつだけか。あはは」
チビ助からこんなセリフを聞くのは
親も初めてで、疑問符だけがわいてくる〜。
でも、悩んでいるヒマなんかないんです。
披露宴です。
私は、家に１５人泊まることしか考えていなかったけれど
披露宴で子供がどんなふうに過ごすか考えても見ませんでした。
頼みの亭主とは席が離れているし、
すでに体力のインジケーターは限りなくゼロに近づいているし。
亭主はデジカメとビデオカメラを振りかざして
写真を撮りたかったらしいのです。
三歳の子連れでそんなことは無理だといったら
思いっきり嫌な顔をされたけど、神様は私の見方。
ビデオカメラが壊れていました。
デジカメは操作が理解できず私の元に。
子供は１秒目を離すと居なくなってしまいます。
乾杯の前に、私のお膳からナマコと刺身とお寿司のネタを
食べ、オレンジジュースを飲み、フライドチキンをしゃぶりながら
どこへ行くんだ〜。
どこに行くのか尋ねると
「クルマ、もらう」
花束贈呈の大役を果たしたら頂戴するプレゼントが
「クルマのおもちゃ」ってことになっているんです。
花束のことは、彼はひとつも理解していない。
だって、お嫁さんも花束も見たことがないんだから〜。
三人の来賓の長い長いご挨拶の間、
私はチビ助をおさえておくために神経がどうにかなりそうでした。
でも、ひとつだけ響いてきた言葉がありました。
「４０年、イロイロなことがあった結婚生活でしたが
円満に過ごしてきました。秘訣は
忘れる、許す、それから、あきらめるです」
いいな〜。
忘れて、許して、あきらめる。
今日の私にぴったりの言葉ではないか。
| 2003年03月07日(金) | 嵐の夜 |
夕方六時の時報のあと
防災無線から
「今夜は大雪または大雨が予想され、災害発生の危険がある」
との放送がありました。
一日中、ミゾレまじりの雨が降っていたし、
暗くなってから、亭主の車で買い物に出たんだけれど
ショッピングセンターもスカスカで
もしかして、みんな、災害に備えて
外出を控えてるのか？ってな状態でした。
いまどきの高気密・高断熱の家に住んでいると
外気との接触が極端に疎くなってしまって
天候を気にして暮らすという
動物として基本的・本能的な部分が麻痺してくるような気がします。
私は車の運転をせず、
犬との散歩を日課にしているので
まだマシなほうかと思っていたけれど
今、窓を開けて外の様子を見たら
ビックリしてしまいました。
家の外は、嵐の夜、でした。
子供のころ、
こんな夜は風の唸りや雨の音、トタンの雨戸をくぐって
吹き込む風にガラス窓がピシピシ響いて
怖くて、布団の中で身を固くして過ごしたものでした。
明日は、姪の結婚式です。
「雨降って地、固まる」なんて言うんだろうけど
とんでもない天候の中を
おめかしして移動しなくてはなりません。
語り草になりそうなお天気です。
大きな災害が発生しませんように。
この荒れ模様で、人の生命に危険が及びませんように。
| 2003年03月06日(木) | ガサゴソ、片付け掃除も佳境に |
いよいよです。
今週の土曜日に十五人の大人の宿泊があります。
その前に結婚式と披露宴。
これさえなければ、少しは元気がでるのだけれど
連続のお出かけはご法度。
お出かけは週に三度を越すと
耳の中の薄い血管が破れてしまいます。
自分の限界がわかりやすいのは
ある意味では幸せです。
しかし、ダブルヘッダーってのは想定外でした。
どうなることでしょう。
家の中はお正月から家具を動かしたり
モノを整理してきたけれど
肝心の清潔の演出がまだ残っています。
今日はトイレと洗面所を磨きたてました。
明日は台所とお風呂です。
それから
家中に雑巾がけしないと。
こんなときに
右手の人差し指を空き缶で切ってしまいました。
礼装用のバックを一気に作ったのが障って
左手の人差し指は腱鞘炎？気味でシップと包帯で固定しています。
もう掃除なんかやめちまえって
何かがささやいています。
| 2003年03月05日(水) | 理解したと理解する、そして |
デジタルピアノの椅子を二階から下げてきました。
チビ助の踏み台になるものは増やしたくなかったのです。
でも、週末には大勢の来客があるので、
椅子は多いに越したことはないし。
椅子をセットしながら
いたずらのバリエーションを増幅しているかの表情を浮かべる
チビ助と私の会話です。
この椅子、どこかに持っていったり
引きずって歩いたりしちゃ駄目よ
.......
ピアノの椅子だから、持っていっちゃだめよ
.......
わかる？
ウン
本当にわかったの？
ウン
何がわかったの？
......... 持って行かない
なんだか涙がブワッと湧いてきました。
いって聞かせたからといって
悪戯をやめる子ではないのだけれど
私の話すことを理解していることはわかったのです。
伝い歩きを始めた日から
気の休まる時はありませんでしたが
何か、ひとつ、越えたような気がします。
でも、それは一瞬の安らぎ。
パソコンをいじっている私の後ろで
かみきったよ
かみ
ウン、ハサミ上手になったね（上の空〜）
ウン、ハサミ上手、
ねぇ、かみきったよ
って、あんた、虎刈りじゃないの！
どーすんのよ、土曜日は結婚式で、あんた
花束係りなんだからね！
| 2003年03月04日(火) | 従姉妹のおひなさま |
桃の節句は過ぎたのだけれど
せっかく思い出したので書いておきます。
父方の従姉妹は素晴らしい
おひなさまを持たされた、という話でした。
従姉妹は、伯父が結婚後一ヶ月目で出征したあとに
生まれました。
父の実家は大家族で雑貨商を営んでいて
戦前は大変羽振りが良かったそうです。
生まれた従姉妹のために、
伯母がおひなさまを一式買ったのだそうです。
それを知った本物志向の祖母が激怒しておひなさまを返品し、
同じ値段のお内裏様と取り替えさせたそうです。
翌年には官女を。その翌年には五人囃子を
というふうに、雛壇が丸ごと買えるほどの値段の
おひなさまを十年くらいかけてそろえたのだそうです。
伯父は二年後に休暇で二ヶ月ほどもどり、
再び南方に赴き、まもなく戦死しました。
翌年、男の子が生まれました。
私が物心ついた頃には
従姉妹はお嫁さんになっていて、
なかなか会う機会もありませんでしたので
そのおひなさまの消息はわかりません。
でも、従姉妹が木目込み人形の教室を持ったと聞いて
それを思い出すたびに
なんだか泣きたくなってしまうのです。
| 2003年03月03日(月) | ひなまつり ３ |
十数年前、亭主と結婚して
最初のゴールデンウィークのことでした。
実家の居間に続く和室に
和裁の裁ち板を百科事典にのせて作った台ふたつに
ずら〜ッとおひなさまが並んでいました。
母が恋しがっていたおひなさまが
伯父の家のリフォームの時に出てきたのを
預かったのだそうです。
古びてはいますが、欠けたり剥げたりもせず
かたちを保っていたようでした。
綺麗にほこりを払い、錆付いて壊れてしまった
刀やしゃくを父が適当にこしらえてもたせてありました。
当時、健在だった祖母が
そのおひなさまの持ち物や並べ方を
しっかり覚えていたそうです。
毎年一段ずつ買い揃えていき、でも、最後の
牛車のときに戦後のドサクサでお金が工面できず
小さなもので間に合わせたのが心残りだったとか。
おひなさまの製造元は久月で、
今も同じお顔のおひなさまが売られています。
繊細で美しいお顔立ちで、衣装は色も褪せているのですが
みすぼらしさは感じませんでした。
母や伯母や祖母が懐かしさに触発されて
次々に思い出す鮮やかな昔のはなし。
母はそのおひなさまをニ三年手元に置いて
それから、祖母と伯母の住む家に運んだようでした。
私は今でもおひなさまを持っていないし、
美しいひなまつりの思いでも持っていません。
焦がれる思いを胸に抱いてきた母が
おひなさまの前で童心にかえる様子を見たことだけが
良い思い出かな。
| 2003年03月02日(日) | ひなまつり ２ |
私が十歳くらいの時、
叔父の家から布でできた着せ替え人形と
木でできたお人形の家具が届けられました。
曾祖母が母たちのために作ってくれたものだそうです。
丁度リカちゃん人形くらいの大きさでした。
浴衣や着物や帯が少しあって、
多少古びた感じはするものの
可愛らしく、珍しくもあり、大切にしました。
家具は祖父が壊れた下駄で作ったのだそうです。
その人形を見つめて母がいいます。
私たちみんなの大きなお人形があったの
触ってはいけないの
美しい晴れ着をいくつも持っていて
着物はみんなおばあさんが
お仕立ての余り布で作ってくれた
あのお人形はどこにあるんだろう
このお人形が出てきたのなら
一緒にあっても良いのに
おひなさまもどうなっているんだろう
ひどい状態だったので
黙って処分したんだろうか
母のつぶやきは
いつまでもいつまでも心に残って
それほどまでに
恋しいのは、果たしてお人形なのかどうか
つい考えてしまいます。
私は１５歳で進学のため家を離れ、
就職のため上京し、そのまま東京で結婚したので
母の胸のうちを聞く機会はありませんでした。
| 2003年03月01日(土) | ひなまつり １ |
母は五人姉妹なので
子供の頃、家には素敵なお人形やおひなさまがあったと
いつも聞かされていました。
長兄一家が住んでいる家の開かずの押入れには
空襲を逃れたおひなさまが、まだあるはずだ
もしかしたらネズミにでもかじられて
見る影もないかも、でも、もしかしたらと
呪文のように続く切々たる思い。
そのくせ、私にはおひなさまを用意してはくれませんでした。
私は本物のおひなさまが欲しかった。
いまでもそう。
江戸時代のお姫様たちのために誂えたような。
あるいはてのひらに乗るような
小さな小さな豆雛、とか。
ある時、コレなら欲しいなと思った五段飾りのおひなさまは
二百万円でした。三十年以上前の２００万円です。
家が建ったかも。
だから、別におねだりもしなかったのだけれど
そのせいで、母はおひなさまを買う理由を捏造できず
苦しんでいたそうです。
そんなに欲しかったら、自分のために買えばいいのに。
ある時、ふと思いついて、折り紙や千代紙を重ねて
十二単にしたら綺麗かもと思って
小さなお内裏様を作ってみました。
なかなか可愛かったので、テレビの上に飾ったら
母がむしって丸めてゴミ箱に捨ててしまいました。
「お父さんにあてつけるつもりか！」と
わめいていました。
そんな母を見たことがなかったので
私はベッドに潜りこんでバスタオルを噛んでいました。
ひな祭りのたびに
嫌な思い出が重なっていきます。
友達の家のひな祭りにお呼ばれしても
母は理不尽なほど機嫌が悪くなるし。
しかたがないのでおひなさまに
関心のないふりをすることにしました。
ひねくれた子ですが
欲しくもない安っぽいおひなさまを与えられるよりは
よほどまし、です。
父方の祖母にそっくりな思考回路だそうです。
やれやれ。
