『一角獣の繭』篠田真由美
　過去の事件は陰惨ですが、蒼と彼女のほのぼの（見ようによっては痛々しい）描写がまったりと続いているので、繭にくるまれたような話でした。
　黒幕の精神科医はこれで退場のようです。必死で抵抗して銃を使った綾乃が立派でした。京介の妹とかパパの影がチラついて、最終話がすごく楽しみなんですが、次は過去編なんですよね。
　蒼の恋は結局どうなるのか…、今は行方不明の京介が大事というのは、嬉しい反面、男としてどうなの？と突っ込みたいような、複雑な気持ちです。
　
『ア・ソング・フォー・ユー』柴田よしき
　今回は危ない橋を渡らない話ばかりで、安心して読めました。そして、とうとう花ちゃんと麻生が対面を！私は環になりたいと思います（笑）　

『三月は深き紅の淵で』恩田陸
　同じ書名の本『三月は深き紅の淵で』にまつわる４つの話で、先が見えないので難しくて長かったという印象です。２話、３話は独立した話なら割と好きなタイプの話でした。

『ななつのこ』『魔法飛行』『スペース』
　３冊とも加納朋子
　登場人物が同じ、シリーズモノなのに、まったく違う構成なのがすごい。どう着陸するのがわからないので、読んでてとても楽しかったです。
　とくに3冊目の『スペース』は、『ななつのこ』と時間が重なっている部分もあるので、「あのとき彼はああだったんだ」というのが面白かったです。
　単品でも面白いので、順番にこだわる必要はないけれど、発表順に読んだ方がより楽しいと思いました。

　「Ａ２新感覚」追加公演中止のお知らせが届きました。
　当たるか外れるか、はらはらしてたのに、中止とは…残念です。
　でも、私よりも先に申し込んだ友人にはメールが来ていないって、どういうこと？
　まさか、抽選に外れた人には「中止のお知らせ」なんて、面倒くさいことするとも思えないし？？
　でも、「またの機会に」って書いてあったので、額面通りに素直に次回を待つことにします。
　

　人斬り以蔵の話です。
　とにかく、以蔵はダメっ子でした。最初はバカな子ほど可愛いと思って観ていたんですが、だんだん嫉妬する女に見えてきてしまって（この表現で良いんだろうか？）、ヘナチョコ度が増していきました。
　幼馴染みの彼女の方がよっぽどしっかりしてて、刀を抱いた姿が怖くて素敵でした。

　そんな以蔵が尊敬してやまない、武市先生がとてもよかったです。以蔵視点からだと酷い人なんですけど、何しろツボなセリフが多かった。
「すがる女は捨てる」とか「一度飼ってしまった犬を野に放すわけにはいかないから適当に餌をやっとけ」とか「卑しい目をするようになったな」とか。
　ラストで以蔵の言葉を引いて、大殿をやりこめるかと思ったのに、すっかり諦めちゃったのが、ちょっと物足りなかったです。以蔵の罪が天と仰ぐ武市の罪なら、武市の罪は同じく大殿の罪だと思うんですけれどね。うーん。

　そういえば、新感線なのに、アノ人が歌わなくて、びっくりしました。踊ってはいたけれど（笑）

　当選メールが届いたものの、港区某所「Space A」ってドコ？ネットで検索してもそれらしいものが引っ掛かりません。
　振り込んだ通知メールを送ったのにもかかわらず、音信不通の日々が続き、『もしかして振込みミスった!?』とドキドキしてた17日夜、ようやく詳細メールが送られてきました。Ａ４用紙３枚は軽くいってしまう内容に、読み漏れがないか何度も確認してしまいます。
　…結局「Space A」って？　階段があるので（動きやすい服装でという注意書きアリ）、テントではないことだけは確かです（苦笑）
　それにして、トイレのない建物って？
（Ｗちゃん談：あるけど使わせないんじゃない？⇒正解でした）
　案内人がいるので、とにかく行けばわかるはず。

　案内看板の矢印の先、ビル入口に燦然と輝く「ＪＡ」の文字！
　受付は３回も名前チェックがあったけど、１回100組程で少数なのでスムーズにすみ、通された控え室は鏡張り（のダンススタジオ；）
　…そういうことですか。
　更に移動した『Space A』は、「本人の意向で急遽作りました」感がにじみ出ていました。
　ベンチの座席は180cmで４人掛け；
　白い壁（右上と左前上）をスクリーン代わりにして、下方はラメの暗幕を手作業で張りつけてます。
　感涙；

　Welcome音楽から、突然心臓の鼓動に変わったところで、場内が一瞬騒然となります。（この客のリアクションは毎回同じとのこと）
　本人の録音音声（この後しばしば現れました）で芝居がかった語りが入り、『Real World 』で「新感覚」スタート！
　小芝居が入り「そういえばあの曲好きだったよな」
　（たぶん）『君には僕が』（“君”を置き換えると泣…）『出会い』（ここでＡのソロが〜と思うとさらに泣…）
　『愛は静けさの中に』
　『BABY ROCK』
　ステージが中央ではなかったので、広くとった左端からは見えづらいと思っていたら、目の前に来てくれて嬉！　あまりにも久しぶりに舞台化粧でもスッピンでもない顔を見たら、やっぱり素晴らしい。
　『WISH』
　歌詞を間違えたのは愛嬌として、サビは観客に３、４回歌わせてました。
「どんなに強い風が吹いても　空を自由に飛びまわれるから
　勇気と希望の翼を　必ず僕らは手に入れるだろう」だったかな。
　これを繰り返してると、またジーンとせずにはいられません。

　また小芝居が入り、ようやく普通のMCに。狭いベンチでも、座って聞けるのが嬉しい。
　内容は舞台の裏話や、J-WEBのQ&Aのupまで。今後の予定は３月の青山劇場『アマツカゼ』と５月の青山円形劇場で『LYNX』『Myth』のシリーズ第３段。
　『アマツカゼ』は悪役ボスとのことで、いかにラストを盛り上げる悪役をつくり込むかの意気込みを語ってましたが、それ以上に意外だったのが、
「大野の殺陣は踊るようで、切れがあるんだよね。すごく好きで、だから、プーシリーズは全部観てる」とベタボメ状態。３月が楽しみで仕方ありません。
「だから、チケ取り頑張ってください」
……あぁ、その問題が！

「選曲してたらバラードばかりになっちゃって、でも良いかって思って。今回はバラードってことで」
MCの間に１曲。
『さよならと言えなくて』
　この曲、サビのハモリが重要なのに、コーラス控えめなのがちょっと残念でした。

　裏話で面白かったのが、舞台にがむしゃらにこなしていて、初めて『プレゾン』に呼んでもらった時の事。
「デビュー組は初めてってことで、緊張して発声や柔軟を隅で黙々とやっていたら、同じように演劇を外で結構やってるニッキさんが『これ演劇じゃないから。プレゾンだから！』って言うんですよ。これがわかるまでに結構かかりました」

……そうか、プレゾンは演劇じゃないんだ；でも、ニッキの言いたいことJ好きならわかりますよね（苦笑）

「ディズニーランドみたいなんですよね。わかるようになってからは、できるだけ踊るようになりました。俺にできることは何でもしようって」

……なんて良い子だろう。と感心してたら、追い討ちを掛けるように、
「これは、“友達”が歌うはずだった曲です」で、
『Yesterdayと呼ばない』
　本人のライブでは使われることのないバイオリン（プレゾンでも弾いてたJrの子）が入っているだけに、“友達”が歌う予定だったということを思わずにはいられなくて泣かせます。
　場内同じく…すすり泣き…しかも、こんなときだけスクリーンに映すのは、風とか波とかのＣＧじゃなくて、「Ａ２」のロゴだけ。
　ぎゃぁ〜やめて〜という心の叫びが；

「ったく、難しい曲選ぶんだから」という捨てセリフがまた、小憎たらしくて、可愛らしい。
　ラスト、『最後のGoodNight』『アマテラス』『I'll be back』で幕が降りて、スクリーンにエンドロールの映像が流れたので、アンコールはなしかな、と思ったら、案の定…。でも、幕が上がって、
「今日はアンコールなしです（本人きっぱり）。映画みたいでしょ」
「え〜」という会場に
「ムリ！」
あぁ、可愛いったら！　あと、１回残ってますからね。指示に従わなかったら公演中止ですからね、客もそれ以上突っ込みません。

　アンコールなしでも、最後に出てきてくれたのが嬉しかったです。とにかく次は、３月のチケットを取らなくては！



　ところで、『他言無用』って公演までですよね。こんなに書いちゃって、大丈夫かな。本人の名前入れてないからわかりませんよね？

　「こたつで寝ない」目標を掲げたばかりだというのに、昨日の今日で、もうこたつで夜明かしをしてしまいました。
　11：50までの記憶はあるのですが、その後『バンブーブレード』まで、目が覚めませんでした。（…ここで覚めるのが、また；）
　がっくりと来て、またそのままこたつで寝てしまったせいか、その後の夢は悪夢でした。
　舞台は無難に自宅です。

　災害がもうすぐやってくるというところから始まって、
　（禍の前兆の）小さな虫が飛んできて、
　（竹輪サイズの真っ黒＆緑斑点の）芋虫が突然振ってきて這いまわり、
　（なぜか集まっていた知らない）人々が原因不明でばたばた倒れて、
　さっきまであった２階の廊下の板がいつのまにか無くなり、
　もしかして、家がものすごい勢いで老朽化している!?と思ったときには、どんどん漆喰や障子紙や襖も虫食い状態に…

　生きてるウチに逃げなくちゃと、あたふたしていて目が覚めました。
　多分夜中にダンプが通った振動で、「今地震があったら、私家に潰されて死ぬなぁ」と寝ぼけて思ったのが誘引した内容と思われます。

　悪夢は書いて昇華させるわけですが、さすがにあの芋虫は…本当に夢で良かった。
　

　９連休もあっというまに過ぎ去り、今日から仕事です。久しぶりに朝早く起きたので、いつも以上に眠いです。
　夜よりも朝の方が、しんしんと冷え込んでいますよね。

　今年の目標は、「日〜木曜日は12時までに布団に入る」ことです。
　この半月ばかり、こたつ生活を送っているので、さすがにまずいでしょう。電気代が！
　自活していたときにはできていたことが、なぜこうもできなくなるんでしょう；
　毎日布団で寝る、なんか、情けない目標ですが、これを実行できれば、電気代がかなり変わるはず。がんばります。

　今年の初夢は、寝る直前に観ていた『遥かなる時空の中で〜舞一夜』の影響か、ちょっと異世界入ってました。

　死んで生まれた（それでも何故か、生きている）双子の兄妹。母親は兄を手元に残して妹は人間の世界に捨てた。
　十数年後、自分の息子を完全にする手段を見つけたが、それには捨てた妹が必要だった。
　人間界で普通に過ごしていた妹は、母の魔の手から逃れようとするが、とうとう見つかり…。　

　というところで、目が覚めました。続きは２度と観られなさそうです。
　世界観は『遥か〜』よりも、『最遊記』の方が近いかも。
　赤い長髪というインパクトのある美形のわりに、温厚な人柄（？）の兄は、たぶんまともに生まれてたら、強大な力を持っていたと思われます。
　母親は玉面公主みたいに凶悪で、ということは、妹を生贄にして兄を再生するのかな？　　
　ポイントは「死んで生まれた」と「逃げていた」ところでしょうか。
　なんだか、初夢はいつも生死にかかわる夢が多いような気がします。でも、思い出して面白そうなものが多いので、それはそれで良いのかも。