蛇腹食堂
書人*なび太

   

  




言っちゃった。
2003年04月30日(水)
床から立ち上がろうとした時、思いがけず、

「フンガ!」

と口走っている自分に出会った。







心持ち寒い。
キモイ番組。
2003年04月28日(月)
前略 日本テレビ様。

ついにやりましたね。
「女性従軍記者の36日間」ですか。

「女性」を強調してんじゃねぇよ。

とてもムナクソが悪いです。

従軍記者であろろうが、
一般の報道記者であろうが、
報道に命をかけようという人に、
女性も男性も関係無いんじゃないのでしょうか。

また、同番組内で、
貴社がお抱えになっていた「ジャパンプレス」の記者2名が、
たまたま泊まっていたホテルの隣室に、
アメリカ軍の誤射があったと憤慨しておられますね。

あなた方が勝手に同僚に仕立てあげた記者が、
ガラスの破片を浴びて苦しんでいる時に、
しっかりカメラ回してんの、
アンタらだけだったように見えますが?

さも自分が撃たれたかの如くギャーギャー騒ぐ前に、
やるべきことがあったように思えるのです。

このVTRが流れるたびに、
妙な不快感を感じるのは私だけなのでしょうか?
しかも、あろうことかその悲惨なVTRを、
さも鬼の首でも取ったかのように、
何度も何度も何度も何度も使い回しすることが、
貴社の掲げる”真のジャーナリズム”だと
おっしゃられるおつもりでしょうか。
まったく貴社の
視聴率至上主義のクソ根性には
ほとほと頭が下がる思いです。

一視聴者に過ぎない私が、このような場において、
散々に苦情申し上げてきましたが、要は、
こんな○×■番組を見たのが悪かった
という事なんですよね。
その点につきましては、
私も深く反省し今後に生かしたいと思います。

大変為になる番組を提供していただき
感謝の言葉もございません。
これからも貴社の益々のご発展を
影ながら祈っておりません。

敬具
また虫の話かよ
2003年04月27日(日)


俄に初夏の足音が近づいた昨今、
早速虫共が活気づいてきた。
「庭仕事大好きっ子」な母のお陰で、
我が家の庭は奴らにとっても格好の「庭」なのだ。
そして本日、「お隣からの苦情」を号令に、
(お隣さんてば、神経質なのだ)
今年も大駆除作戦が発動。

最近、再び涼しくなったとは言え、
マスク、パーカー、ワークパンツのフル装備で、
キン○ョール散布作業1時間は、
思いの他、きつかった…。

母さん、時給をください。
凸るよりは凹んでいる方がいい所。
2003年04月26日(土)
最近、腹が気になる。

26歳という年齢を考えると、
そろそろヤバイのかなぁとも思う。
先日盲腸が腫れた時には、
久々に会った掛り付けの病院の先生に、

「おっ、歳相応に腹に肉が付いたなぁ」

と言われてゲラゲラ笑われた。
(僕は子供の頃、恐ろしく痩せていたのです)
笑い事じゃねぇーよと思いつつ、
右下腹部の腫れが引くのを待って、
僕はしばらく止めていた腹筋のトレーニングを再開させた。

と言っても、再開させた翌日には、
再び右下腹部が痛み始めたので、
大きく負担がかかる通常の腹筋トレーニングはできなかった。
今更アブ○ロニック及びその類似品を買うのは愚かの骨頂だ。
その前に流行っていた起き上がり健康機(?)みたいなのは、
もはや売っているのすら見かけない。
あまつさえ、あの「なんたらブレード」は、
あまりに恥ずかしいので探す気にもならない。
というか、別にマッチョになりたいわけではないのだ。

そんなある日、
僕は風呂に入っていて何気なく、
風呂の縁に足をひっかけ腹筋をやってみた。
コレハイイ。
少々窮屈ではあるが、
浮力を利用するから負担は大きくないし、
回数をこなせばそこそこいい運動になる。
一つ難点をあげるとするならば、
フルチン腹筋運動は
決して誰にも見せられない程惨め

という点だけだ。



ということで、
昨日まで約2週間頑張って続けてきた。
そして昨日。
僕は、
縁から足を滑らせ、
完全に水没した。


できれば想像しないでほしい。
くの字体形のまま水没し、
バスタブの中でもがき苦しむ
全裸の26歳成年男子。



まだ死にたくなないので、
当分あの筋トレは封印しようと思う。
手軽で安全な腹筋の鍛え方があったら
どうか教えてほしい。
いや、まじで。
虫に踊らされる男
2003年04月24日(木)
昨日の日記に食事中に来襲する虫の話を書いたら、
昨日の今日で、
夕飯のスープからは干し椎茸についていたと思われる、
虫の死骸(3匹)が発見され、
牛肉と青梗菜の炒め物には羽虫が着地した。

もはや嫌がらせ以外の何物でもあるまい。
浅からぬ因縁を感じないでもないが、
前世が虫だった、なんて事はできれば考えたくない。

今日は昨日書けなかった虫に関する思い出を追記する。
昨日ほどの露骨な「虫描写」は無いが、
それでも引き続き、虫が苦手という人には、
進んで読むことはお勧めしない。



僕が通っていた高校は、ゴリゴリの男子校であった。
華は愚か、葉っぱさえ存在しないような、
それはもう荒涼とした高校生活であった。
校則だけ
はやたら厳しかったその学校では、
制服は漆黒の学ランに白シャツ、
茶髪にしようものなら即指導室に軟禁された。
そんな不毛な高校生活の1年目、
ある晴れた初秋の朝礼時の事だったと思う。

さて、まずは想像してみて欲しい。
我が母校は学生総数3000人のマンモス校であった。
勿論生徒は全て男子。
その大集団が全員黒ずくめの学ランを着用し、黒髪なのだ。
しかも変に進学校を気取ろうとしてはいたが、
昔から体育会系の運動部が強い学校だった。
自然と生徒は地黒になる。
これはもう黒い。
黒すぎる。黒いったらありゃしない。

そこへ、だ。
最早寿命も尽きようかという、弱った蜂さんが飛来した。
まさに飛んで火に入る夏の虫。
彼から見れば、その3000人の黒き集団は、
恐怖の対象でさえあったのだろう。
何せ彼らは「黒」がお気に召さないらしい。
「こ、こんな所にたくさんの熊さんが!?」(推測、蜂の声)

ヨレヨレと、しかし、確実な意志を持って、
彼は着地した。
僕の肩に。

3000分の1の確率で僕は見事当りくじを引いた。
しかし、その時はそんな事にも気付かず、
ぼんやり空を見上げていた。
まず、その蜂さんの存在に気付いたのは、
僕のすぐ後ろに並んでいた井川君(仮名)だった。

「お、おい…。お前、肩に蜂が止まってるぞ…」
「まじかよ!?と、取ってよ!」
「いいか、落ち着け。動くんじゃないぞ」
「うん…。わかった」

当時、僕は井川君とはただクラスメイトというだけで、
何の親交もなかったはずだ。
しかし、そこに、やや刹那的ではあるが、
熱き男の友情と確実な信頼関係が生まれたのだっ!



「今お前が動いたら、
刺されんのは俺なんだからな!
絶対動くんじゃねぇぞ。」



熱き男の友情はあっという間に冷め、
確実な信頼関係は音を立てて崩れ去った。
所詮は誰しも自分が一番大切なのだ。
即席の親友にあっさり裏切られた僕の肩で、
蜂さんは最後の力を振り絞って思い切り羽ばたいた。

あなたは、
すぐ耳元で蜂の羽音を聞いたことがあるだろうか。
しかも、それが「蜂の羽音である」と認識した上で。
この恐怖を言葉にして説明するのは難しい。
よく「声にならない叫び」というのがあるが、
その時、僕ははっきり声を上げて叫んでいた。

「っさぁぁぁぁーーーー!!」

折しも朝礼は校長先生のお話が終り、佳境に入っていた。
しんと静まり返った朝の校庭に、
僕の叫び声はしっかり響きわたった。
混乱はまずクラス全体に広がり、
そして更に恐ろしいことに、その混乱は、
錯乱しきった蜂さんの飛行軌跡と共に、
なんと1年生全体へと広がっていったのだ。

考えてみてほしい。
たった1匹で1学年1000人を混乱に陥れた、
その蜂さんの破壊力を。
その1000人の混乱の引き金となった1人の少年の、
ナイーブな心の動揺を。

結局、その蜂さんに刺されたのは、
僕の列から遠く離れた特進クラスの坊ちゃんだった。
しかし、大混乱発動の張本人である僕は、
「柔道場にて一日謹慎」という謎の処分を受けた。
自分が何か悪意を持って行動したわけでもないのに、
処分を受けることになった16歳の多感な少年の気持ちが、
如何に荒れたかは想像に難くないだろう。



最後の一刺しを果たした蜂さんのその後の命運は知らない。
だが、あの熱気と臭気に包まれた柔道場で初めて知った、
人の運命を翻弄する「理不尽」の存在を、
僕は決して忘れることはないだろう。

ちきしょーッ!!
虫にたかられる男
2003年04月23日(水)
最近、やたらと巨大虫が家に現れ、
何かというと、僕が襲われる。
これも何かの縁だということで、
今日は「虫」について書こうと思う。
「虫嫌い」の人は、
ひょっとしたら読まないほうがいいかもしれない。

世のなかには、「虫に好かれる人」というのが、
少なからずいるんではないかと思う。
かく言う僕もその1人だ。
しかし、これはあまり喜ばしいことではない。
もし、僕が幼少のみぎりから、
虫に興味や好意を抱いていたなら、
それはそれでファーブル並みの昆虫博士になって、
偉人伝に載っちゃったりして、
それはそれでいいかもしれない。

しかし、
そんなことは全くなく、

僕はどちらかと言えば、虫は苦手だ。

「嫌い!!」という程嫌いではないが、
「好きか?」と聞かれたら、
「そ、そんなことないですっ!!」
と頬赤らめ否定する程度の「嫌い」。
何故頬を赤らめたのかは、本人にも定かでない。

さて、そんな人間に、
どういうわけか、虫は寄ってくるのだ。

ハエにたかられる。
ブヨの群れにつきまとわれる。
この辺は序の口だ。
決して僕が「臭い」からではない。

まず、僕が家族と食卓を囲んでいるとしよう。
そこへどこからともなくカナブンが入ってきた。
彼らは明るいところが大好きなのだ。
さて、そのカナブン。
じっとしてくれているならまだいい。
しかし、彼らにもムラムラ来るときはあるらしく、
突然何を思ったのか、
「ブィィィィィーーッ!」
と豪快な羽音を立てて飛び回り、
ガッシガッシと天井に体当たりをかました挙句、
気を失った彼が落ちる先は、決まって、
僕の汁椀の中だ。

そんなバカな、とお思いかもしれない。
しかし、そんなバカな、が実際に起こるのだから仕方がない。
まるで狙いすましたかのように着水しやがる。
しかも、それが生涯に一度や二度ならまだしも、
毎夏必ず一度は起こる年中行事になってるのだから堪らない。
落ちてくるのはカナブンだけではない。
アリ、羽アリ、蛾、ヤブ蚊、小バエ。
子供の頃には一度だけコクワガタが落ちてきて、
「ラッキー!」と思う間もなく、
目の前で水死されたことがあった。
そこに平穏な食卓などあろうはずがない。
これが僕が夏を嫌う理由の一つでもある。

そういえば大学生だった頃、
夏に静岡県の青部に泊まりに行った時は、
泊まったのが廃校になった小学校の古い校舎だった。
夜の宴会の際、紙コップに入った酒の中に、

が落ちているのに気付かず飲んだ。
僕が人知れず夜の校庭でゲーゲー吐いてるのに、
校舎の中からは楽しげな笑い声が聞こえてきたあの夏を、
僕は決して忘れない。

虫に関する悲しい思い出はもう少しあるのだが、
長くなるので、それは明日に回すとしよう。
26歳の成年男子が見る夢
2003年04月22日(火)
うたた寝時に見る夢に、

いい夢はない。



麦わら帽を被った
マッチョな男に追いかけられ
鉄骨の一本橋を渡っている最中
誤ってドブ川に転落し
どうあがいても全く泳げず
沈んでしまったその先で僕が見た物は、





吉野家のU字テーブル。



誰か夢占いをお願いします。
自給自足ライフ
2003年04月20日(日)
今日

初めてちゃんと根を詰めて

「エロ絵」

というものを描いてみました。

なんとなく、

そろそろエロゲー業界にも視野を向け…、

などと及び腰になっていたのも事実ですが、

それよりなにより、

そうだっ!

いっそのこと自分で描いてみればいいんだ!!

という、

非常に俗的で煩悩に満ちた逆転の発想に基づき、

下書きをし、

ペンを入れ、

PCで色を付けてみたわけです。






結果。
肩が凝るばかりで
欲求は満たされない。
そしてそんな自分が嫌になった。
ハリーと指輪の紙一重
2003年04月19日(土)
ロード・オブ・ザ・リングを見ました。

1作目のDVD。



今更かよ。



原作読んだことがないんで、
なんとも言えないんですが、
中世ヨーロッパ風ファンタジーの世界にも
熱き男達の血潮滾る友情物語
ってあるんですね。

ていうか、
暑苦しい。

ロールプレイングゲームって、
大体がパーティー(隊)を組みますね。
これがゲームという商品だったら、
必ずメンバーに1人は女性をいれますよね。
なんせ、ほら、
ターゲットがターゲットだから。
うん、深くは言わないけど。うん。

でもね、この映画、男だけ。
てっきりメンバーに加わるのかと思ってた、
リブ・タイラーなんて3分の1も出てきません。
しかも、世界観の演出だから仕方ないんだけど、
みんな旅の間に薄汚れていきます。

結果。
小汚いホビットやら、
ボロッちい魔法使いやら、
むさくるしいドワーフやら、
暑苦しい人間やら、
ちょっとだけ小奇麗なエルフ兄ちゃんが、

困難にぶち当たって、
すぐくじけて、すぐ立ち直り、
男同士でガッキ!と抱き合い、
死にゆく(本当は死んでないらしい…)仲間に、
泥にまみれた涙を流す、
ファンタジー風漢道(おとこみち)
を舞台狭しと演じてくれます。
これが小説だったら、すんなり読めるんでしょうが、
映像になったとたん、アレですわ。アレ。
全力疾走するヒゲのじいさんとか、
皆さん見たいと思います?

これ、どうなんでしょう?
少なくともこの映画見に来る人は、
東映任侠路線日本海に荒波ザザーン
てな映画を期待してるわけではないと思うんですよね。
かと言って、
指輪を巡る登場人物達の心の葛藤と成長を
綿密に描きこんだ人間ドラマなのか、
と言ったら、どうもそんな感じもしませんし。



結論。
面白かったけど、
映画館から出た後にカメラの前で
「すごい感動しました!もう涙流れっぱなし!!」
なんて言えません、僕。
空想ファンタジーの世界を、
うまいこと映像にするのは難しいんですな。

ていうかね、
ぶっちゃけた話、
主役のイライジャ・ウッドが演ずるホビットは、
俺、ダメだわ。
いつでも泣きそうな顔で妙にナヨナヨしてるのに、
首太いし。



どんなオチだよ…
男なら 一度は乗ってみたいな 飛行艇
2003年04月04日(金)
いやー、
「紅の豚」、良いですなぁ。
戦争・兵器がらみの話なのに、
最後はしっかり、
みんな仲良く大団円でまとめるあたりが、
なんとも言えず「宮崎作品」です。
木製複葉機や飛行艇が主役ってのも、
この作品の味付けに一役買ってるんでしょうね。
現代の味気ない兵器じゃ、
こういう映画は作れないんだろうなぁ…。

「飛べねぇ豚はただの豚だぜ」かぁ。
くー、
「当たり前じゃん」
というツッコミを寄せ付けない名セリフですな。

宮崎駿さんの作品って、
女性受けもかなり良いのですが、
この作品はどうなんでしょうねぇ。
なんつーか、こう、
「男の子が考えた、男の子の好きな話」
って感じしませんかね?
なんかこんな言い方をすると大変失礼なんですが、
宮崎監督が思い描く「女性のたくましさ」と、
現代の女性が持つたくましさって、
方向が変わってきてるんではないかと思うんですよ。
いや、良いとか悪いとかじゃなくて…。
だもんで、こういうの見ると、
女性としてはどうなんだろうなぁと、
思ってしまうわけです。

しかし、まぁ、
宮崎駿さんほど理想の女性像が、
モロに作品に現れる監督さんも珍しいですよね。
なんだか微笑ましくもあります。

この作品、今現在のデジタル技術を投入して仕上げたら、
かなり飛行シーンが気持ち良い作品になるんでしょうね。
そこだけでもリマスター版とかになって、
DVDで出ないかなぁ。




My追加



設計*しゑ(繊細恋愛詩)
感謝→HP WAZA !
素材著作権且感謝→M3